
おわりに

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4回目、そうして確実にこれがもう最後のドイツ旅行 が終わりました。
念願だったリューベックとテュービンゲンに行くことができました。魔女が集うというブロッケン山に行けたことも嬉しいことでした。
そうして望外の喜びはフロイデンシュタットで書見台を見ることができたことでした。
ベーベンハウゼン修道院とヒルザウ修道院廃墟に一人で行ったことも印象深い思い出です。
それにしても メルヘン街道は木組み街道 でした。
最近は、ロマネスクとかビザンティン美術とか、目的がはっきりしている旅が多く、今回のような普通旅は久しぶりです。
ロマネスクなどの旅ですと、もう目的まっしぐら、で現地ガイドさんも解説は教会のことにほとんど限られます。
しかし今回は普通旅のせいか ドイツ事情を話してくださることがあり、それがとても勉強になりました。
メルケル首相 苦戦していることは 旅行前から新聞などで知ってはいましたが、現地の人に はっきり「早くやめてほしい」といわれていることにあらためて驚いてしましました。
旅行から帰って10月の総選挙で苦戦をしいられ、党首辞任を表明した、というニュースを聞いて矢張り!と思いました。
ドイツ というと奇跡の復興という言葉が思い浮かびます。
第二次大戦によって大きな被害を受けたが見事に復興した、ということですが、経済力の回復とだけ思っていました。。
ベルリン、ドレスデンなどにおける戦災については知っていましたが、行く先々で「この町の中心部は70%が、80%が、爆撃によって破壊されました」という説明を受けました。本当にドイツ全土津々浦々、山の中の町まで爆撃を受けているのです。
日本は原爆を落とされて、これ以上深刻な戦争被害を受けた国はない、と思っていました。
原爆はまた次元の違う恐ろしいものですが、しかし戦争による被害はこの国でも大きなものだったことを初めて認識しました。
そうして立て直された国ですが、ゆるみが出てきているのでしょうか。列車の遅れ、老人福祉がいき届いていない、若者が勉強しない、という話も聞きました。日本も 似たり寄ったり、、、。
団体旅行ですと、土地の人と直接話す機会がなく、名所、旧跡をみるだけです。
現地ガイド個人の話であってもあっても国の実態についてきけることは貴重なのです。
参考にした本
* ドイツ 世界歴史の旅 魚住昌良著 山川出版社
* ドイツ中世美術 T 岡野ハインリッヒ圭一著 専修大学出版会
* ドイツ美術史散歩 古彫刻篇 岡野ハインリッヒ圭一著 専修大学出版会
* グリーンマン ウィリアム・アンダーソン著 河出書房新社
添乗員、 花田さんの旅日記も参考にさせていただきました。
買ったもの
お菓子類、 蜂蜜、紅茶、チーズなど
お人形 ハーメルンのネズミ、笛吹き男 黒い森の小鳥、 魔女
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19年3月15日完
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