6日目 そのU

サン・サヴァン




バス10:20〜10:55

サン・サヴァン Saint Savin ガルタンプ川の左岸に開けた町
95年にきたことがあるが、記憶とは少し違っていた。この教会の尖塔はとても高い(78m)のだが後ろに建物があって下がれなくてしゃがんでやっと塔まで入れて写真が撮れたのだが今は前が広場になっていて充分下がって全景を撮ることが出来た。

広場では市がたっていた。

 
 
 

サン・サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院教会 Abbaye Saint Savin sur Gartampe

http://www.abbaye-saint-savin.fr/en/only-murals-their-kind-world

https://www.monestirs.cat/monst/annex/fran/poichar/savin.htm

http://www.art-roman.net/stsavin/stsavin.htm

   
   

5世紀半ばに聖サヴァンと聖シプリアン(実在したかどうかは不明)がこの近くで殉教したとされ、二人の遺体が800年頃に発見されてここに修道院が建てられた。急速に繁栄し、新教会がたてられ、1100年頃に壁画も完成していたとされている。

壁、天井はフレスコ画とテンペラ画の中間の技法で描かれた絵でおおわれており、様式的にも図像的にも西ヨーロッパを代表する盛期ロマネスク絵画の傑作といわれている。身廊天井には旧約聖書の物語が描かれている。旧約の物語がこれほどかかれている例はあまりない。。

内陣は12世紀に完成。

教会に入るとすぐ狭い階段を上がった。(前回は上がらなかった)教会西側の塔の下。玄関楼の上(トリビューン)の礼拝室。 辻佐保子氏は、このようなつくりはカロリング朝の伝統を継承したものと思われる、と書いている。(なるほど、とドイツ東部ロマネスクの旅でみた教会の造りを思い浮かべた)

この(階上の)礼拝室はイ―スターの時 修道士さんが礼拝するのに使ったそうだ。上から見る。天井画は横からだなので見にくいが上から身廊を眺めるのは気持ちがよかった。
 
 身廊をみおろす

この階上廊にうっすらと壁画が残っている。ただこの部屋がうすぐらかったことと、身廊天井の壁画を観ることに気をとられていたこともあって、この部屋の壁画の写真の撮り忘れが多いのが残念。

受難、復活伝が描かれている。

東壁 中央のリュネット(半円部分)「十字架降下」 その上 中央に天使に支えられた「神の手」一番上は天上の都エルサレムでの諸聖人の集い。

 
  
 

南壁↓ 左下から 「我に触れるな」上 「空の墓」 その上 はっきりしないが 「ユダの首つり」
中央上から  「12使徒」 「哀悼」「埋葬」「聖ディオニュソスの殉教」

 
 
 
 
 我に触れるな
北壁↓ 上 「墓を訪れる女たち」 下「エマオの巡礼」
 
 

下におりて 玄関廊 再臨のキリスト と黙示録の場面

 

外側 左から 教会に守られた聖母子 女と龍 第5の天使がラッパを鳴らす・イナゴの大群
6の天使がラッパを鳴らす・2億の騎兵隊 聖ミカエルが龍と闘う場面
その内側 天使など
タンパンに 再臨のキリスト

 
 
 
 
 
 教会に守られた聖母子
 
 女と龍 第7のラッパで起こる幻想 
太陽を着て月を踏む女が男の子を生む。龍がそれをたべようとするのを天使が手をさしのべている。
子は神の聖所(左上)に引き上げられる。横にはそれをみているヨハネ。
 
 
 
 
 
 第5の天使がラッパを鳴らす・イナゴの大群
 
 第6の天使がラッパを鳴らす・2億の騎兵隊
 
 聖ミカエルが龍と闘う
 
 使徒たち
   
 天使
ベアトゥス本を見ているようだ。
身廊に入るのだが写真が多いのでページをあらためる。
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