
13日目
8月15日 終日サンチャゴ・デ・コンポステーラ

今日8月15日は、聖母被昇天祭の日
9時 出発、
旧市街の入り口でバスを降り、徒歩で、大聖堂に向かう。
ミサが始まると、中が見られなくなるので、すぐに大聖堂の中に入る。
この教会は、9C、アルフォンソ二世の時代に、ヤコブの墓が発見され、建立されたのが、始まり。
プレロマネスク様式だったが、イスラム軍に破壊 1071年〜1152年ディエゴ・ペラーエにより、スペイン最高のロマネスク様式のものが建立、その後も改築されている。
まず、栄光の扉口に行く。12Cにマテオが作った。
ここの柱に聖ヤコブの像が飾られている。そこで、まず、ご挨拶。
中央の柱に手をあて、(多くの人の手があてられたので、手の形にへこんでいる。)次に柱の後ろに廻って頭をつける。 こうすると、知恵がさずかるそうだ。

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白馬に乗る聖ヤコブ
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300キログラムの銀の祭壇
(この中央上に左の聖ヤコブ)
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ドームに神の眼
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7月25日が日曜日にあたる年は 『聖年』、とされ、この年は、東のホーリーゲイトが開く。今年はその聖年である。
暫く中を見ていると、輿のようなものを、教会の司祭や侍祭がかついでいる行列が、堂内をしずしずとやってきた。聖歌が流れ、ミサが始まる。
今日は本当は、ボタフメイロ(大香炉)を振る日だったのだそうだが、一週間前から故障だとかで、振るのを見られなかったのは、非常に残念だった。

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香炉
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プロセッション
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僧服の胸のヤコブ十字(剣十字)
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ミサは続いているが、この時間が、ホーリーゲイトがすいている時なので、教会の東入り口に行く。
2,30分、行列を作って、東の扉口から入って、ヤコブ像を後ろから抱く。そばにいるお坊さんに、1ユーロ。(お賽銭?) ただし この真似事だけでは、罪障消滅とはならないそうだ。

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ホーリーゲート
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後ろからヤコブ像を抱く
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聖ヤコブの墓
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それから、教会の外回りをざっと見て、旧市街、(シーフードが美味しいという レストラン街) を抜けて、アラメダ公園へ行く。
大聖堂がきれいに見える公園で、写真を撮って、 教会前で、自由時間。
ボタフメイロは見られなかったが、お祭りらしく、南扉口の前では、民族衣装を来た十人くらいの人達が、バグパイプその他の楽器の奏でる音楽で、踊りをおどっていた、。男の人は、スコットランド風、女の人は、ジプシー風だった。爆竹も鳴らして、大賑わい。

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ダンス |
私のお目当ては、この南扉口、金銀細工師の門 と呼ばれる扉口の彫刻。
ここが、ロマネスクなのだ。
西入り口も北入り口も11,12Cに改築されたが、その時あったものを、ここに運んできて、貼り付けたので、雑然としている。
真中は、上にキリスト、下にアブラハム
サンチャゴ像の横には、殉教のシンボルの糸杉があり、ライオン(異教)を踏んでいる。
ダビデ像は フランスの作品との関連性を言われるが、矢張り、トゥールーズのものと似ている。
そのほか、アダムとイブ とか、見飽きない。
金銀細工師の門
東口には、旧約の24人の預言者(12C)(クワイヤの後ろにつけてあったもの)を、貼り付けてある。
石の椅子では寒いので、木につくりかえたからだそうだ。
金銀細工師の門、というだけあって、南口には、貴金属(といっても、手の届かないほどのお値段ではない)のお店が何軒もある。
銀の帆立貝の小さな飾り皿、(55ユーロ)を二つ、と、ここもジェットの産地だそうで、ジェットのピアス(38ユーロ)を買う。
待ち合わせ場所のパラドールへ。
このパラドール 五つ星だが、場所が良すぎて、ここのお手洗いは、公衆トイレ、と化している。
13時〜14時 昼食RODA で
魚のスープ、タラのフライ、サンチャゴケーキ(アーモンドの)
自由時間なので、ホテルに戻り、添乗員さんに車を手配していただいて、エル・パドロンに 行く。
エル・パドロンは、ヤコブがエルサレムで処刑された後、海路ガリシアのこの地に運ばれてきた、といういわれのある土地である。
サンチャゴ教会へ、行ってみたら、閉まっている。(ガイドさんには、きっと、午前中しか、開いていないだろう、とはいわれたていたのだが。)
教会は、ロマネスク風だが、のっぺりした感じで、特に姿が美しいというわけではない。
サル川は、悪臭をはなっている。
ただし、橋をわたって、教会を眺めた景色は良い。 十字架を探して少し町を歩く。
しかし、町は祝日なので、午前中、市 が立ったあとで、ゴミが散乱していて汚らしいところが、多かった。
つたない英語では、運転手に見たい所がうまく伝えられない。運転手も一緒に歩いて探してくれたが、
リサーチ不足で、本に出ていた十字架が、みつからない。

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サンチャゴ教会
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サル川
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最初は、50ユーロ、ということで、ホテルとこの町との往復を頼んでいたが、これではつまらないので、海辺の町、ポンテペドラまでの料金を聞くと、100から130ユーロ という。そこで、そのまま、ポンテペドラまで行く。
途中、右手はユーカリの木の林。
新潮社のとんぼの本、に写真が出ていた、『海辺に立つ十字架』を探して、丘の上の修道院とか、下の漁師町などに、行ってみるがどうも違う。 運転手に言うと、その写真を持っているか?と聞かれたが、持ってはいない。
行くか行かないかはっきり決めていなかったので、きちんと準備していなかったのがいけなかった。少しでも行きたい気持ちのある場所については、ともかくも キチンと名前、場所、写真のコピーなど、無駄になったとしても、準備だけはしておくべきだと反省する。
漁師町は入り江で、本当の海は見えない。こうなったら、ともかく、開けたところまで、と頼む。Sanxexo、という所の、展望台に連れて行ってくれた。
目的の海辺の十字架は、みつからなかったけれど、大西洋が見られたので良し、とすることにした。

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ポンテペドラの港
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展望台
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帰り道、右手は、葡萄畑、ここは、アルテリージョという、白ワインの産地である。
5時半ころ、ホテル着、三時間で、タクシー代、130ユーロ、チップ、15ユーロ。
戻って ホテルのフロントで両替 1万円で、64ユーロ、レートが悪い。
部屋に戻って、一休みして、7時 ロビーへ、
添乗員さんとタクシーで、大聖堂へ、
修道女の聖歌が美しいという
大聖堂の裏にある教会で、7時半から、聖歌を聴く。とても、澄んだきれいな歌声だ。
歌の途中で残念だったが、8時に教会を出て、レストランへ。
自由参加なので、14,5人ほどで、シーフードのお店に行く。
本当は、魚介は苦手なのだが、細長い貝、かにのつめ(亀の手ではないか、これが一番美味だった)
とか、ホタテのみそ焼きみたいなのだとか、添乗員さんが、色々皆の希望を聞きながら注文してくださった。とても美味しくて沢山いただいた。
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ワインもこの地の白のアルテリージョ(一本 17ユーロ) が、青りんごの、きりっと、した、フルーティな味でおいしかった。
昼はただで、リベイロ(白ワイン)が、ついていたのだが、ここで、頼んだリベイロは(一本、7,8ユーロ)さすが美味しかった。さすが、というのは、有料だけあって、ということで、スペインはワインが安く、セットメニューに含まれていることが多く、ワインの味が分かるわけではないが、それなりの味、という感じだったので。(一人当たり、40ユーロ)
すっかり、堪能して、10時過ぎにホテルに戻った。
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