
おわりに

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三週間の旅もようやく終わりました。帰ってどういう感想を持ったのかは忘れてしまいました。今ホームページを作成してつくづく思うのは ポイントを押さえた写真がない、ということ。人物写真が主でお見苦しい写真のオンパレード、 お恥ずかしいかぎりです。
ここであれを見た、というのは覚えていても肝心の写真がないのが残念、 特にロマネスクの教会の写真、あんなに素晴らしい教会に行ったのに、柱頭彫刻などちゃんと写真に撮っておけばよかった、今になって悔しがっています。
勿論忘れていることは多いし、写真を見て、此処どこだっけ?状態もしばしば。 そういう時ネットって便利ですね。人さまの旅行記をあれこれ見みさせていただいて、 この建物は? この湖は?そうして名前を発見した場所もいくつか。勿論、念のため何人かのページを参考にしてチェックはしましたが。(これは 本当は内緒の話)
そういうわけですから、これはまた確認しに行かなければ、と主人と何度も話しました。 そのうち スイス再訪が発表できればいいのですが、、。 でももうこの時のようには 山歩きできないでしょう。
初めての個人旅行でしたが、 確信を持って言えることは スイスは 個人旅行してみたい、と考えていらっしゃる方には最適の国だということです。
一番ネックになる荷物は ライゼゲペック というチッキの制度があるのが有難い。 私たちは大きいスーツケースが二つなので、 交互に ニ、三日後の駅におくったり、 両方送ってキャリーだけ引いて歩いたり、 ということをして荷物運びの苦労が軽減できました。また駅も(現在はエスカレーターなど出来ているかもしれないが)遠回りには なるが階段とは別にスロープがあり、 カートを引いて歩けるようになっているところが殆んどでした。
イタリア在住の方の眼からは スイスの交通費はとても高いそうだけれど、 私はスイスパスを買っていたのであまり感じませんでしたが、 ロープウエイなどは高かったです。 ただ 私たちの場合は 教会巡りなども間にはさんでいましたので、 トータルからいえば 山歩きばかりしている方よりは 費用はかからなかったと思います。
スイスを個人旅行にする最大のメリットは 変わりやすい山のお天気に対処しやすいということでしょう。 最近は一か所に長く滞在するタイプのパック旅行もよく見かけます。そういう旅行はいいのですが、 限られた日程でスイス一周などというと 例えばマッターホルンの朝焼けが見られなかった、 ということも起こりますから。お天気が悪ければ麓の町を見物、 というプラン変更も自在にできます。 スイスって 山しかないと思っている方も多くて、 「スイスなんかに行くの?歴史がないじゃない」 なんて言われたこともありましたが、スイスそのものの歴史もありますが、それよりも 北と南をつなぐ歴史の通り道 の面白さがあります。 町も戦争にあっていないので 古い街並みが残っていて、楽しめました。
私は旅行社を頼らず自分でスケジュールを決め、ホテルの予約もしました。 これは大変だけれど楽しいものでした。 このあたりを旅行会社に頼むことは出来るでしょう。 私たちの場合は全くトラブルはありませんでしたが、 まさかの時には旅行社を通したほうが対処していただけるのかもしれません。
ところで 参考書
もう16年前ともなると 情報が古すぎるとおもいますが、この時点では
『スイス個人旅行術』 池田光雄 双葉社 というのが よく読まれていて 私もこれを 参考にしました。
ホテルは 『泊まってみたいスイスのプチホテル』 ダイヤモンド社 でもこれは古すぎ、もうないでしょう。
なおホテルガイドは スイス観光局で いただけます。
地球の歩き方 は これは 情報がいつも新しくされているので、実用にはやはりお薦め。
古い町などをたずねたい時によかったのは
『スイスの旅 風景の中に歴史の息使いを感じる』 加太宏介 エリアガイド 昭文社
山の情報などはあまりありません。でも サンテュルサンヌ なんて所はこれを読まなかったら行かなかったでしょう。古本でなら求められると思います ミシュラン、 スイスももうないですね。古本で、 加太氏のも ミシュランも 町の説明は 古くてダメということはないと思います。
それと これも古本でしか 手にはいらないものですが 内容的には いいので
『私のスイス』 犬養道子著 中公文庫
思い出話にお付き合いくださりありがとうございました。
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