4日目

ニコシア〜ニキタリ村(アシヌウ教会)〜 カコペトリア(サン・ニコラ教会)〜プラトレス村

11月15日


今日の予定 午前中、南ニコシアの観光。その後いよいよトロードス山中に向かい壁画教会を見る。

6時半 朝食

まず8時から開いているニコシア考古学博物館に行く。

 
駐車場付近、水道橋と言っていたような 

正面はイオニア式の柱で飾られた建物。紀元前7000年のヒロキティアの遺跡に始まるこの国の数々の出土品を見た。しかし残念ながらカメラ禁止。

この国は殆んど、ここぞ、というところでカメラ禁止である。今はデジカメで暗いところでもフラッシュなしで撮れるのだから、写真を撮らせてくれればいいのに、と思う。(お金をとってもいいから写させてほしかった)

大昔の旧石器や新石器の矢じりや土器から始まって、紀元後67世紀の銀皿まで、いろいろ展示されている。

アフロディーテ(ヴィーナス)の神話はレバノンでも聞いたが、キプロスではキプロス出身()の女神、ということになっている。もともとは大地母神だろう。その古代型ともいえる像やミロのヴィーナスに近い像などがあった。

中国の兵馬俑に似た沢山の兵士像(紀元前7000年くらい)なども。ペルシャの像にあったあごひげのくるくるした顔、とかローマングラス、色々の時代のテラコッタや ギリシャスタイルの壺など。通り説明を聞いたあとは340分位自由時間。買ってきたキプロス・ヘリテージという本から

   
 3000〜2500BC  アフロディテ の原型 紀元前12世紀
  
第一期  キプローアルカイック時代 紀元前750〜600年
   
 大理石像  BC500年頃  ニコシア地方で 発見された アフロディテ像 BC1世紀ごろ

先にショップに向かう。先々買えないかもしれないので、これから行くパフォスやクリヨンの遺跡の写真集。壁画教会の解説本などを買う(ギリシャ語でも写真があるからよしとする)。セラミックの絵皿をモチーフにしたブローチ(大きすぎだし、がさがさセーターが傷みそうだけれど、記念に)ペーパーウエイトなどを買う。

それから展示室に戻ってもういちど一渡り見る。

大主教の館 マカリオス大主教の像が建っている。 
マカリオス大主教は反英運動をくりひろげ、1959年大統領になり 1960年独立を果たした人。 しかし トルコ人の権利を制限したことや、トルコ系とギリシャ系の派閥争いがあったこと、 また、旧ソ連側と手をつなごうとしたりしたが(このときは東西冷戦時代)結局、 より親西側の政府を作るうという、アメリカ側の意図により ギリシャ本土の将校たちによるクーデターによって1974年失脚。

   
 大主教の館 と マカリオス像  

少し移動して945分ごろ大司教の館のお隣のビザンティン美術館へ。

ここは イコン博物館、以前ブルガリアでもイコンを沢山見た。(記憶は薄らいでいるが)ここの絵の方が全体的にやさしい感じがして親しみやすかった。

受付のようなところで 絵葉書を売っていた。でも私のお気に入りの絵のものはなかった。

五枚入り絵葉書のケースから
   
   
  
  上の葉書ケース左側部分の拡大

その後お隣の聖ヨハネ大聖堂に入る。大聖堂といっても壮大な建物ではない。(長さ20mくらいで幅は8mくらい)

1662年建立。単身廊で、見かけは初期ゴシックスタイルだ。

 
 内部 買ってきた冊子より

制限時間5分、フレスコ画は傷んだのでさきほどの美術館に展示され、複製が描かれている。天井や壁にぎっしり、でも全体に黒っぽくてあまりはっきりしない。ここは18世紀のフレスコ画なので私には あまり関心はない。

入り口の上のレリーフがいい。

   
大聖堂にしては 小さい  入り口
  
  入り口レリーフ
  
  
 
 

1045ごろ教会を出て11時バスでトロードス山地に向かう。

12時ごろコーヒーショップでトイレストップ。蜂蜜を一瓶買った。

ここを出るといよいよ山道にはいる。景色も良くなる。

1240分 アシヌウ着
そのUに続く