6日目

そのU 

モンテリジョーネ〜シエナ


バスで昼食レストランへ  
レストランに行くのに、またドライバーは道をまちがえて、行きすぎたりしたが、なんとか到着。ブドウ畑の中のホテルで、何年か前添乗員さんはここに泊ったことがおありだそうだ。
 
VILLA SAN PAOLO
のレストラン 

1時過ぎから昼食

ロケットとトマト、ムール貝のストロッツァップパスタ
鯛のフィレ ポテトピューレ添え
アーモンドのブランマンジェ
ヴァルナッチャ・デ・サンジミニャーノ ワイン付き

   
   
   
   レストラン内部

庭からサンジミニャーノが良く見える、ということで庭に出る。幸い雨は殆どやんでいる。敷地が広くてすてきなホテル。添乗員さんはまたここに泊るツアーを企画したいとおっしゃっていたが、まわりに何もないので 12泊程度ならいいけれど長いと どうかな、と思った。

 
 
 
 

2時半ごろ バス。 途中サンジミニャーノの町が よく見えた。

 
 
 
 

モンテリジョーニに着く少し手前右に、アバッディア・イソラ(Abbadia Isola)への標識が見えた。ここにはロマネスク教会があるので、私の予定にははいっていたが、この雨なのであきらめようか。

モンテリジョーニ(標高274) 1510分ごろ

 
 

フィレンツェを迎え撃つシエナの前哨基地(1208)となり、要塞化されたので丘の上に町を囲むような円形の除壁が見える。
バスは城壁の少し下にとまり、そこから少し上っていく。 
雨はあいかわらず。円形の城壁は遠くからみると王冠のように見えるので、写真を撮るといいのだが、行きも帰りも写真ストップはなかった。
雨は土砂降りおまけに風も強かったのでバスから降りにくい状況ではあった。

門をはいって端から端まで3分もかからない小さな町。すぐに中央広場。 
ここで暫くフリータイム。城壁に上がりたい人は どうぞ、だったが、風が強いので危ないだろう。カメラも濡れるので写真は撮っていない。私も含めて多くの人がまず教会へ。

サン・ジョバンニ・バチスタ教会

 
 
 
 

ロマネスク〜ゴシック期のもの。 内部は特に見るべきものもない。 ぶらぶら通りを 反対側の門まで歩いて行くと途中のお店にツアーの方が 何人か入っていらっしゃる。手作りニットのお店。毛糸で編んだり織ったりしたものが売られていた。手編みのマフラーを二枚買った。

ともかく小さな町でタクシーもない。この雨 夕方近いので 一人でアバッディア・イソラ に出かけるのは問題。シエナでもう一つ美術館にも行きたいのにその時間もなくなりそうだ、と単独行動はやめにして皆さんと一緒にバスに乗った。

4時半ごろ シエナに戻り、ホテルで乗田さんに明日のグロピナの教会の確認をお願いしてからお部屋に荷物を置いてすぐに雨の中を飛び出してカンポ広場に向かう。何度か歩いているので少し暗くなりかけていたが間違えることはない。

カンポ広場の底にあたるところが市庁舎、そこの入口を入るとポデスタの中庭。

廻廊のようになっているが、もう5時、で真っ暗。一人出てくる人にであったきり。入口が分からなくて少しまごついたが、入ってすぐ奥だった。(入場料8ユーロ)

ともかく他に入館者はいなくて一人、ところどころに監視員。案内図もないのでよく分からないまま歩く。法衣などもあったが、お目当てはシモーネ・マルティーニの『マエスタ』1315 
世界地図の間 にある。奥の壁一面に描かれた大作。
(763×970) 

 
 

ドゥッチオより写実的といわれているが、やはりシエナ派 光輪が金細工的。蒼の色が美しく他の部屋に行ったあとも戻って近づいたり、離れたりしながらゆっくり鑑賞。ともかく独占なのですから。
色がよくないので、一部分を他の写真から

 
 イエス様が 棒立ちみたいだがマリア様の膝や ほかの聖人、 てんしたちなど 前のドゥッチオより写実的になっている。

ホールのように広い部屋でこれと向かい合うようにして描かれているのが、

グイドリッチョ・デ・ファブリアーノの騎馬像132829)

 
 
 
 

シモーネ・マルティーニが描いたかどうか疑問とされてはいる。

これに続く部屋は 平和の間

ここには、アンブロージョ・ロレンツッティ作『善政の効果』『悪政の効果』1338

 
 
 
 善政の効果 畑で働く人々、 荷物が運び込まれる、都市が豊かになっている様子が描かれている。

この絵については とんぼの本『イタリア古寺巡礼 フィレンツェからアッシジ』 に詳しく説明されていたので、とくに興味深く眺めた。この時代、市民や農民、都市や田園の景観を描いた絵は珍しいのではなかろうか。

 
 「平和の擬人像」

その他の絵をみて、ショップで本を買って外へ。もう勿論真っ暗。

バンキ・デ・ソプラ通りで、パンフォルテというシエナ名物のお菓子を売っているお店があるので、そこへ入る。結構日本人もいてK御夫妻もいらした。そこで白と黒のパンフォルテを買ってホテルに戻った。パンフォルテは外側の皮は少し違うが中身は 種月餅に似ていてもう少し スパイスを効かせた感じ(月餅のほうが美味しい)

19時過ぎ ホテルロビー集合雨なのでタクシーに分乗してレストランへ TRE CRISTI ミシュランフォーク付きレストランだそうだ。
まずシャンパンで乾杯(明日はホテルで夕食で今日のほうが御馳走なので)
普通この会社のツアーでは最後の晩餐のときだけワイン付きだが今回はお昼に美味しいワインが結構ふんだんにふるまわれた。そのあとのワインは有料で飲みたいひとは頼む。私は赤にした。(4ユーロ)

   
   
   
   
   
   

前菜そのいち
前菜その二 野菜のスフレ ペコリーノチズとクリスピーベーコンをのせて
美味しいが ベーコンの塩味が少し強かった
ホワイトラグーのリングイネパスタ
ペポーゾ(牛肉の黒コショウ煮込み) 私にはくどかった
ジェラート ピーチ味 甘みとサッパリ感がって美味しかった

22時頃タクシー分乗で ホテルに戻った