3日目

10月9日

ソリア滞在 

ソリア~サン・エステバン・ゴルマス~エル・ブルゴ・デ・オスマ~ベルランガ~ソリア



730分~820分 朝食 今日は荷物出しがないので少しゆっくりおしゃべりをする。

   
   

845分~9時 散歩。 中綿ジャケットを着ていても寒くて手がかじかむほど。霧が深いが 朝霧は晴のしるしとか。それでも一応傘は手提げに入れる。

   
   

930分 バスで出発

10時ごろから霧は晴れてきてまぶしいほどのお天気。1040分~50分 ゴルマスの町の手前でトイレストップ。まぶしいほど明るいが気温は低い。

11 サン・エステバン・ゴルマス San Esteban de Gormaz 標高859m 
(町の案内)San Esteban de Gormaz (English)

先に述べたように、 ここもドゥエロ側を挟んでイスラムとの攻防がくりひろげられたが、1054年にエル・シッドによって再征服完了。お城は19世紀のフランス軍侵入により破壊された。典型的なイスラム風町づくりだそうだ。

バスをおりて少しだけ坂道を上る。

   
 右手の沙かを上がって回り込んでいく  帰りに撮った写真 後陣の後ろに四角い礼拝堂がつけ加えられていることが分かる

ヌエストラ・セニョーラ・デル・リベロ教会 Igresia de Nuestra Señora del Rivero司祭様が鍵をあけてくださる。

以前セゴヴィアでみたことがあるが、このあたりの教会は南側にギャラリーを持つものが多いようである。

   
   岩山の上に城塞

12世紀後半に、この後で行くサン・ミゲル教会をモデルにして造られたもので、サン・ミゲルより大きく装飾的要素が強い。ムスリムの影響がみられる。

ギャラリーの柱頭や軒下の彫刻は磨滅していて 判別しがたいものがある。
     
左はアラブ人、右は二股人魚  これもアラブ人(ターバン、衣服から)  軒下の彫刻から

入口左の柱頭には ウードを弾くイスラム教徒、その横は ペリカンと鳥、右側には 蛇。花模様もちょっと変わっている。

 
 入口丈夫縄目のブシュール、花模様も面白い
 
 入口左側
 
右側

半円形の後陣の後ろに 四角い礼拝堂が つけたされているが、内部からもとのアプシスを見ることが出来る。とてもイスラム的、柱頭にはイスラムの服装をした人が彫られている。

 
 
   
   
   
   

内部には左壁に14世紀のフレスコ画、十字架の上両側に太陽と月。 

 
14世紀のフレスコ画 十字架上部左右に、月と太陽
 
 これは 13世紀

上の壁画は13世紀。 四福音書記者のシンボル 鷲、牛、ライオン、人に囲まれたパントクラトール。剥げていてちょっと怖い。

また17世紀終わりの祭壇には御利益あらたかといわれるマリア像が置かれている。
   
   コロ(16世紀)

後ろには 16世紀に造られた木製のコロ。下の天井がイスラムのムカルナスになっている。

 
 教会の鍵

ここで このサン・エステバン・ゴルマスのロマネスク教会の本を買う。(⒏ユーロ)

この案内してくださっている司祭様がお書きになったもの。

ページを開いて自分の写真やフェリペ皇太子を案内している写真を嬉しそうに見せる。

出るときに見せていただいた鍵の大きいこと。

少し街中を歩いてもう一つの教会へ

途中の家には日干し煉瓦を使ったものもあった。

北メセタを代表する町の佇まいだとか、ちょっとモロッコを思い出す。

   
   右の家 壁は 日干し煉瓦が使われている

5分くらい歩いて

サン・ミゲル教会 Igresia de San Miguel 
11世紀後半( 1081エル・シッドによる征服後 間もなく建てられた。
ここも南側にギャラリーがあるが、教会が南側ギャラリーを持つ教会としてはスペイン最古のものだそうだ。

   
   中央の柱もイスラム教徒のようだ

中央に階段があって南側から見ると教会というよりホールの入口のようにも見える。
まずギャラリーの柱頭彫刻を一つ一つ丁寧に見ていく。が、かなり風化が激しくて 判別困難なものが多い。修復されてくっきりしているとよく分かるが有難みみが感じられないし、風化していると単なる石の塊、難しいところだ。イスラム風の服装の人
刀を差したイスラム教徒や 動物。

   
イスラム風の服装の人  


軒下の持ち送りのほうが はっきりしている。ここで 有名なのは、この教会の建築責任者、ユリアヌス(残念ながら写真がピンボケ)。兎

       
 ユリアヌス      

ポルチコを東側から見る。

 
 
 
 中央も イスラム風の服装の人。レコンキスタ、というのは 対イスラム戦争だが、仇っぽく表現されていない。フランス、オロロン・サント・マリーの入口中柱には、鎖につながれたムーア人の彫刻があるが(写真でしか見たことはないが)、ここでは 近所にいる人を彫った、という感じなのが 不思議な気がする。

内部は単身廊。壁画が残っている、修復中だった。

 
 
 
 

塔は後代のものでイスラム風。(下が石、上部は煉瓦)

     
 後陣の窓    塔の窓

後陣の向こうにはメセタが広がっている。ここは村はずれなのだ。

 
 後陣を背にメセタを見る

1210分~1225分 バス
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