7日目

 そのU

〜モアルベス・デ・オヘダ〜オルモス・デ・オヘダ



1455分〜1535分 バス

モアルベス・デ・オヘーダ  Moarves de Ojeda 標高939

モアルベスの名は モサラベからきているとされる。

サン・ファン・デ・バウティスタ教会 Iglesia de San Juan Butista

   
   

12世紀に建てられ、一部分はゴシックに建て替えられている。扉口の彫刻が有名。入口上部に大きく長方形に区切って彫刻を置く、という構成はこの後でも見るがどこでもみかける、というものではないと思う。

 
 

栄光のキリストの膝のヒダヒダがすごい。福音書記者、その横には12使徒。

三葉形のアーチの下の使徒達はほぼ丸彫りなのでゴシックと言えよう。拡大

 
 

拡大

 
 足のころもの襞が面白い。 依然 南チロルでみた、壁画の天使を思い出した(ナトゥルノの聖プロコロ教会)
長方形の両側下には
   
 角がはえているので 悪魔?   ゲオルギウスの龍退治

扉口は 6重のヴシュール、その柱頭には 植物模様、ライオンと人、楽師、踊る人など

向かって左側 かなり 風化していて顔などがはっきりしない。
 
 二人並んで、槍を持った人とライオンの口をこじ開けている人(サムソン?)、 楽器奏者、踊る人、楽器奏者
踊る人の衣装、全くの推測だが今でいう 中近東風にみえるが、どうなのだろう。
右側
 
 植物紋様 騎士、アカンサスの上に女性(グリーンマン?) その右 はっきりしないので拡大すると(下)
 
 尻尾からして 馬ではなく ライオン 植物の隣、老人が 方を寄せ合っている?
正面右側の窓
 
 珍しいことに外側に向かって隅切りがされている
(ふつう内側に開いて狭い開口部から 出来るだけ多くの光をいれようとするのだが)

中に入る。上の窓とは一が違う。ここは中に向かって広がっている。外側の写真を撮っていないので 分からないが 中央を境に 外側と内側に開く場合もある(平面図を見ると鼓型になっている)ので ここもその例かもしれない。

 
 
13世紀の母子像、右の方が古そう。
   
   

12世紀の洗礼盤

   
   
  
  後から下手な修復をしたのだろうか

開けてくださった神父様が 隣の小さい部屋を見せる。冬は寒いのでこの狭い部屋でミサを行うそうだ。
教会の前には鍵番さんの家。貴族の館のようだ。

 
 

ブルゴスからずいぶん奥地に入った田舎、こんなところにこのような立派な彫刻を持つ教会があるのが不思議な気がした。この教会の栄光のキリスト像は先ほど買った本の表紙にもなっているほどなので、パレンシア随一の彫刻なのだろう。
これは レコンキスタのおりに村に報奨としてお金が与えられたのでこのような立派な教会を建てることができたのだそうだ。

1610分〜15分バス

近くのサンタ・エウフェミア・コスエロス修道院聖堂 Iglesia de Santa Eufemia de Cozuelos 

112世紀に建てられた教会だが閉まっていて入れなかった。(現在は民間人の所有となっていて、その持ち主が旅行中らしかった) 
裏にまわって後陣部分を眺めた。

   
      後陣 右の窓
   
 左上の窓の柱頭拡大  多分 左右おなじものを彫ったのではないか 意味不明な幻想動物 左になぜ人の顔があるのか 分からない
   
   正面からで分かりにくいが、 
人が覗いている。これもグリンマンか?
   
残念ですが足元の草でも写して帰ることに。  

替りというわけではないが通り道、ということでもう一つ教会を外から眺めた。

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