9日目
 
そのV

サン・ミゲルエスカラーダ教会 レオン大聖



サン・ミゲル教会続き

この教会は19世紀に放棄され、20世紀に何度も修復されている。そのせいかスッキリきれいだ。
内部は三身廊、身廊と身廊の境目もやはり馬蹄形アーチで柱が細め、なんとなくすっきり、瀟洒な感じさえする。柱頭彫刻はどれも葉模様だったと思う。特に目新しくはなかったような

   
 ここが右側廊  
  
  左上写真の左側、身廊奥のアーチ(聖所を区切っている)の上、はっきりしないが衝立(下)と似た文様の彫刻、また天井には彩色
  
 古そうな柱頭をひとつ でも修復後かもしれない

見逃せないのは石の衝立、ここの彫刻がとても魅力的なのだ。植物紋様が抽象化されている。またペリカンのような鳥がいる。天国の象徴的表現である、と以前の講座で聞いた。ビザンティン風というか、ペルシャ由来のモチーフ。ランゴバルドとイメージ的に重なるところがある。外からの光、天上からの証明のためいい写真が撮れていない。
   
   
   
   
   
どうもはっきりしないのでフラッシュをたいたのとたかないのと両方載せる
 これは 柳宗玄著作集3 初期ヨーロッパ美術 の表紙の袖にも使われている  
(その実物を目にすることができて感激した。
 なおこの本の扉図版には キンターニャ・デ・ラス・ビーナスの外壁の花模様が使われている!!)

ポーチの先の部屋には石棺がおさめられている。この碑文が重要らしい。年代も1597年と刻まれているものがあることから、この時期まで修道院が活動していたことが考えられるなど。
 
 
もっとゆっくりしていたいが、帰る時間になった。ぎりぎりまで中で見たり写真を撮ったりしていたのでもうバスの時間がせまっているが、「いいですよ」といわれたので、横の売店で急いで絵葉書とカレンダーを買った。現在私の机にはこのカレンダーがのっている。

1340分〜1420分 バス レオンの町に戻る。
 
 帰り道 植林も着々と進んでいるようだ

大聖堂の近くの小道を入ったところのレストランへ
通りすがりに見たのは

   
 市の模型  ガウディさんがベンチで休んでいる

Posada regia というポウサ−ダのレストラン。由緒ある建物でレストランも有名、元国王ご夫妻もお食事にいらしたことがあるそうだ。レストラン部分は14世紀の建物。

   
 レストランへは 右に回ってはいる  

前菜 セシーナ、生ハムというとふつう豚肉だがこれは 牛の生ハム、
仔牛の煮込み 自家製ケーキ
 
赤ワインと 水、コーヒーは サービス

   
   
   
   

美味しいし雰囲気もよくて大満足。16時過ぎ!!に昼食が終わり、添乗員さんは大聖堂に案内する、というが前に行ったことがあるので私は一人歩き。
近くのルア通りの古い町並みを歩く。お目当ては9年前にも行きたくて行けなかった ヌエストラ・セニョーラ・デ・メルカード教会11、2世紀のロマネスクである。開いていないとは思うが外側をみるだけでもといと思ってきてみたのだ。
幸いにも雨は止んでいる。

   
ルア通りは 地元商店街、観光客はいない  

 5,6分歩いたところにある。やはりしまっている。

   
   

後ろに回る。メルカド広場。後陣がアストリア風で四角い。しかし側廊の祭室部分と思われるところは半円形でそこの持ち送りの彫刻がロマネスクらしくていい

 
 
 
 ここは修復されてるようだ
 
 
 
 

広場の向こうにはこれまでの町でも見たアーケードがあった。(講座できいたときには意味が分からなかったが)
サルバドール教会を探しながら(結局わからなかった)小道をあるいているうちに大聖堂の前に出たので、入ることにした。

レオン大聖堂

ローマ時代には浴場があった場所。前に柵とついたてがありファッサード全体の写真が撮れなかった
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世紀のオルドニョ二世がここに宮廷を置き、同時に大聖堂をたてた。が その後建て替えられて1253年に礎石が置かれてフランスゴシックの大聖堂となった。
正面入口、タンパンには最後の晩餐、中央柱には 有名な「白い聖母」と呼ばれるマリア像。これはレプリカ、中にホンモノが安置されている。左は ヨハネの扉口、 右は 聖フランシスコの扉口。

 
 ヨハネの扉口
 中段 三王礼拝、エジプト逃避
 
 中央扉口 白い聖母マリア像が立つ
 上は 最後の審判で ミカエルの魂の計量、左に地獄
 
 聖フランシスコの扉口 
聖母の死(下) と聖母戴冠

中に入る。この大聖堂は ステンドグラスが美しいことで知られている。 

   
   
  
  白い聖母 オリジナル


ざっとみて回廊へ。 回廊はいったん外に出て大きくまわっていく。

 
 回廊には 修復の際取り外したと思われる彫刻が多く展示されていた
 
 

1740分ごろ外に出る。
教会近くにはお土産物屋さんが何軒もある。ここで買わなければもう買い物のチャンスはない。 
お人形、Tシャツ、など 結構な量の買い物をした。足もいい加減くたびれてきたのであらかじめ教えてもらっていたタクシー乗り場に行ってホテルに帰った。(
4.3ユーロ?チップを入れて 5ユーロ)
昼食をとったポサーダに宿泊だと良かったのに。ともかく傘かさなども持っているので、明るいからもう少し歩いてもいいのだが、面倒になってしまったのだ。

1810分頃 ホテル着

荷物をおいてから、19時〜20時 スーパー MERCADONAへ行った。 お土産用に サフランや塩、干しいちじく ワイン、スープのもと(美味しくなかった)それに夕食がついていないので、ネクタリンやビールも買った。帰って荷物整理。

22時頃 簡単に食事、入浴、 
2310分 就寝