5時頃目が覚めて6時起床
7時30分~8時 朝食
相変わらず少しだけ
9時30分 出発。
お天気は曇りでうすら寒い。
レオンの旧市街を出ると高層のマンション群。
新しいビル群をみていると、この国の失業率が25パーセントをこえている、
ということが間違いのように思える。
(バスの中から撮った写真は どれも青みがかっている。
多分 紫外線カットのガラスなのだろう)
はるかにレオン大聖堂をみて、昨日までとは違ってまた広大な平原を行く。しかし緑は多い。日に日に黄葉が進んでいる。
10時20分 サアグン着 標高822m
872年にキリスト教徒が再入植(Repoblacion)(イスラム教徒が支配していなかった土地に人々が住み始めることを再入植という)
この町は 巡礼路の逆コースになり、ブルゴス~フロミスタ~レオンに至る巡礼路の途上にある。
ローマ時代(2~3世紀に聖ファグンド(サンクトゥムファグンドがサアグンの町の名の由来)と聖プリミティボの兄弟が異教を拒んで殉教した。この二人を祀るために聖堂がたてられたがイスラム教徒によって破壊され、872年に再建されたものをアルフォンソ3世がコルドバから逃げてきたキリスト教徒たちに与え、巡礼路沿いの宿場町として発展。11世紀アルフォンソ6世のときにこの修道院はスペイン最大の修道院となり「スペインのクリュニー」といわれるようになり12世紀が最盛期だったそうだが、既に廃墟となっている。ここの柱頭などはレオン博物館におさめられていて、それを昨日見た。
バスを停めてこのサン・ベニート修道院の門から旧市街に入ります。
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修道院の門 |
廃墟となった教会
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サン・ベニート修道院教会の廃墟 |
しかし我々が行ったのはサン・ベニート修道院となりの
サン・テイルソ教会 Igresia de San tirso
12世紀初めに建てられたムデハルだ。
ムデハルとはキリスト教圏に住むイスラム教徒の名称、土地所有は禁止され、農商工・手工芸を職としていた。
この再入植地にムデハル修道院が多いのはまず 人材が不足していたことによる。
下写真のような 煉瓦造りの教会が建てられたのは、経済性の問題、好みによる。
ムデハル職人を使い、煉瓦を用いることによって安く造ることができたし、このような装飾性が好まれた、ということだ。(装飾性に関しては後で行くサン・ロレンツォ教会が特に素晴らしい)
すぐに中に入ったのだが 順番として後から撮った後陣外観を先に載せる。
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サン・ティルソ教会 向こうの塔は サン・ベニート修道院教会のもの |
入る時 巡礼のスタンプを押す、というので適当なものもないの メモ帳におしてもらった。内部は博物館の様相を呈している。天井は木製、そのせいかアーチがゆったりと大きい。ロマネスクらしいアーチだがよく見ると少し馬蹄形のものもある。
改修されていて、所々もとの部分が残されている。
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奥のアーチは馬蹄形 |
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天井は木 |
所々古い部分が残されている |
目を引いたのは石棺。時代が少し下るのか幾分ゴシック的だが上部の飾りがいい。
おもったより早く外に出されてしまったので、本など買いたかったのに買えなかった。
出口(入口)の壁には巡礼路マップ
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下左が サンチャゴ・デ・コンポステーラ 右端にサン・ティルソ教会 |
外観(どうやら少しだけあとに造られたらしい)ムデハルらしいれんが造り。
塔とアプシスは20世紀に壊れてオリジナルに忠実に再建されたものである。
急いだのはついでだから、と予定にはないサン・ロレンツォ教会も見せたいということらしかった。
町の中心。もとは噴水だったのではないか、と思われる東屋。イスラム的だ。
この町はクリュニー修道院スペイン本部の所在地でありながら ムデハル、ユダヤ人、フランス人等 多様な人々がいたそうだ。
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マッジョール広場 |
この町にもポルチコ |
中心部を抜けて少し行くと
サン・ロレンツォ教会 San Rorenzo
修復中でネットがかかっているし、中にも入らなかったが13世紀(12世紀後半のムデハルでサン・テイルソ教会よりもムデハル的でより装飾的である。スペインっぽくてこちらの方が気に入った。修復中であった。相変わらずお天気がはっきりしないのでいい写真が撮れていない。
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サン・ロレンツォ教会 |
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煉瓦による装飾がみごと |
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ブラインドアーチが馬蹄形 |
それからまたもと来た道を戻る。マッジョール広場で少しトイレタイム。バルでカフェ・コン・レッチェを飲んでトイレをかりてバスの待っている場所へ。
バスを止めたそばには巡礼路のマーク。巡礼さんがお昼ご飯。 ベンチの脚がなんと 教会の持ち送りが転用されている。摩耗具合から、ホンモノと思われる。もったいない!!
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マンホールの蓋 |
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11時35分~12時15分 バス
そのⅡに続く
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