おわりに



ドイツロマネスク教会の旅は これまでみてきた多くのロマネスク教会の素朴でこじんまりとしたというイメージとは少し違った教会を見る旅でした。
西構え、ヴェストヴェルク 両端内陣式 など 実際に外観をみ、堂内をみまわすことによって実感できたことはことは大きな収穫でした。
日をかさねるうちに、正面に塔がそびえたつ姿にも馴染んできました。
時代的にはオットー朝などロマネスク期に先立つ年代です。そのせいか他の国の教会作りに影響を与えた、ということも何となく頷けるような気がしてきました。

例えばコンクの サント・フォワ教会、正面に二本の塔が立った縦長の姿にこれもロマネスク? と驚いたものですが、今写真を見ると中央部も塔のように小さな三角が出ていて、やはり西構の影響をうけているように思えました。それから、マーストリヒト聖母教会も前面に壁がそびえたっていて、奇妙と!と思ったもののですが、どこかコルヴァイを彷彿とさせることに、思い至りました。
ロマネスクファンにとっては少し違和感はあるものの、教会建築を見ていくうえで勉強になったことは間違いないところです。
このあと行った南イタリアロマネスクの旅でも感じましたし、次に行こうとしているところを予習していても影響をはっきりみることができて、勉強になったと思っています。


教会について蒙を開かれる思いがしたこととともに、街歩きの楽しさも忘れられません。

教会が国家権力と結びつき、治世の一端を担っていたせいか、山奥ではなく、都市部にあり、歴史都市として世界遺産に認定されているところも多かったです。

(コルヴァイ修道院、ヒルデスハイム、ゴスラー、クヴェトリンブルク、ヴァルトブルク城、 バンベルク、 レーゲンスブルク)

ただ、街歩きを楽しむには寒すぎました。10月でしたが、日本の気温でいえば12月。

調節できるように、と半袖セーターとカーディガンのツインセットを3組もっていったのですが、カーディガンを脱ぐことはありませんでした。万が一のためにもっていったユニク〇の超軽ダウンをずっと着続けていました。

読んだ本

ロマネスク関連

  ドイツ中世美術Ⅰ 岡野heinrich圭一著 専修大学出版会

 ドイツロマネスクについて本としては唯一と思うが、索引なし、写真も白黒がほんの少し、という非常に不親切な本です。しかし、詳しい。(下の二冊で写真を見る)

  紀元千年のヨーロッパ  新潮社、人類の美術シリーズ

  世界美術全集 ロマネスク 小学館

  ロマネスクの教会堂 河出書房新社ふくろうの本 

ドイツについて

*ドイツ 古都と古城と聖堂 魚住昌良 著 山川出版社 世界歴史の旅シリーズ

読み物

  *ヒルデスハイムの薔薇 アポリネール 

買ったもの
殆どのもはレーゲンスブルクの自由時間と空港で。 どれも安価なものばかり。 一番高かったのがワインの栓抜きで39€くらい。でもコルクにささりにくくて使えませんでした。

   
 スノードーム  魔女のガラス人形、高さ6センチくらい  
     
   クリスマスカード、アドヴェントカレンダーになっている  
     
 ロンネフェルト紅茶 右はスーパーでふつうに「うっているティーバッグ アールグレイ、 ロンネフェルトは 柔らかい味がして 矢張りおいしかった  
     
   
       
 ゾリンゲンのペティナイフ  
     
 マジパン 左の方がおいしかった  
     
   
 
 
       
   
     
シリコンクロス  しおり ケルトっぽい渦巻きが気に入って  
   
  ランチョンマット 50cm×30cm  5.9ユーロ しっかりした織で気にいっている