3日目  3月8日(水) 

コセンツァ~サン・デメテリオ・コローネ~ターラント



雨のち晴れ

今日はミモザの日というらしい。国際女性デーで男性が女性にミモザの花をおくることになっているそうだ。ホテルにも飾られていたが写真撮り忘れ。

朝食7:00

   
   

900 すこし前に出発。 山の中をうねうね進む。 ドライバーさんも初めてらしく電話で聞きながら。 Uターンできないような細い道を通った。

 
 
 
 
 
 

山は雪をいだいている。 景色は良かった。

⒑:30 サン・デメトリオ・コローネSan Demetrio Corone)町はずれの教会前着  (標高521m

この町は 

アルバニアのスカンデルベク王の王女イレーヌが1468年以降トルコ軍を避けて彼女の領地に避難してきた同郷人をこの地に住まわせた。
(アドリアーノ修道院の司教は彼らが村はずれに住むことを許した、現地での説明)

そのため、アルバニア人が築いたサン・デメトリオ・コローネはのちに文化の中心になった。(イタリア公式ガイドNTT出版による)アルバニア人の集落は コセンツァ(とメモにはかいてあるが、カラブリアの間違いかと思う)で30ほどあるそうだ。

上記のように15世紀半ばからアルバニア人が住み、これから見学する教会は17世紀にはアルバニア人移民のための学校に取り込まれたため 東側など別の建物が付いている。

 
サンタドリアーノ教会、 左側に少し見えているのが高校 

ともかく寒い。まずお手洗い。教会にはないのでお隣の高校で拝借。生徒たちが寄ってきた大はしゃぎ。ひとなつこくてお互いに写真を撮り合った。アルバニア語を話すそうだ。(授業で使うかどうかは聞かなかった)
ガイドさんのほかにこの旅行をアレンジしてくださった旅行会社の人まできて 見学中の我々の写真を撮っていた。 

   
   

サンタドリアーノ聖堂S.Adriano

この地は 955年ギリシャ人の隠修士が庵を結んだ場所で、教会は1112世紀に再建されている。

まず外観。  北側に回る。入口(閉まっている) 左は明らかにグリーンマン、だが右は?
      
 
 
 北扉口    

南扉口から入る。天井は木。 三廊式。

   
   右側廊(左手前の鉄柵によってモザイクが保護されている)

ここで有名なのは オプスセクティーレ と呼ばれる舗床法。大理石の切り石で作られ、高価なのであまり使われないが、この教会には3つもある(豊かだった証拠)

入るといきなり柵で囲われたところが目に入り、そこに作品があった。(鉄柵の影が映って少し見にくい)

中央の袋のように見えるところには人間がいたとされ、蛇が人間をつかんで、それをパンサーが助けようとしている図。 ここでは 蛇=悪、 パンサー=善

 
 

蛇の形が ∞ 、永遠をあらわしているので、 この蛇は 善い意味をもっている。 

 
 

ノットが三つある。これは三位一体を表すと考えられ、ここでも蛇は善い意味を持たされている。

 
 

ところでこれはオプス・セクティーレ ではないそうだ。 理由は立体的ではないから、そういえば 先ほどの蛇など丸みをおびて見えなくもない。分かったような分からないような。『イタリア古寺巡礼』 とんぼの本、でもオプス・セクティーレは三つと、書かれているから、このパンサーは違うのだろう。この本にはこの技法について詳しい説明はない。

 
 

アーチに描かれている聖人の姿が印象的。

     
 洗礼者ヨハネ   多分サン・ニコラ 

壁際に地震で崩壊した際の破片がおかれていた。

   
   
   
   アドリアーノという人物は 軍人だったようだ
最後もう一枚
 
 
1140頃出て 山を下りる。オリーブの木々。
 
 

1215頃 New Magna Grecia (シーバリ Sibari という海に近い街,ついでに言っておくと サンタドリアーノ教会に車で行くときはこちらから行った方が道は分かりやすそう)
ホテルのレストランで昼食

前菜 :水牛のチーズ (あとで 丸いのはブッラータと知った)ズッキーニとナスのグリル 、 サラミと生ハム 
野菜リゾット、サラダ、 仔牛のグリル espressoもついていて、これはカウンターで。ワインはここでもチロ

     
  この丸いチーズ、ナイフを入れると中からとろりと濃い生クリームがでてきて とても美味。 平たいほうはカテージチーズをかためたようで味がく、マーマレードでもつけたかった。
     
     

1350 頃 出て、バスは海沿いを走る。

昨日から ティレニア海、イオニア海 二つの海をいったりきたりしたが、これからはイオニア海を見ながら走る。地図でいうと 土踏まず のところ。
30
分くらい走ったところで 海際にお城が見えたので写真ストップ。 青い海に映えて美しい。あとで 
Castle Federiciano と分かった。 

 
 Castle Federiciano
晴れてきた
 
 

1500トイレストップ

 
 ターラントの港

ターラントの港が見えてから30分以上かかって到着した。

お部屋は豪華でないsuite? 広いリビングと別にベッドルームがある。 どうやらサマーリゾートで 家族で利用するためのものらしい。 全員この広い二部屋続きだったようだ。

   
 奥に少し見えているのが寝室  この寝室の手前に バスルーム

夕食7:00~     夕食レストランはホテル外。 寒いのでコートを着て数分歩く。 街の食堂、といったところ。気さくな感じでそれなりによかった。

ヴェジタブルスープ、 ミートボール、 フルーツ、 エスプレッソ

     
   

800ごろ ホテルに戻って、Fさん Mさん Sさんと明日の見学箇所についてしばらくお部屋でおしゃべり。

無駄に広いと思ったが集まっておしゃべりするには向いている。

このホテルお湯が出ないかもしれない、と言われていた。しかし熱いお湯がたっぷり出てやっと頭も洗えた。