10日目 そのU

カゼルタ・ヴェッキア



1100  カゼルタ・ヴェッキア Casertavcchia(標高401m

イスラム教徒の侵略をさけるため89としている本もある)世紀にカプアのランゴバルド族によってたてられ、その後1062年ノルマン人のアヴェルサ(この時はカプア)公リシャールTの手におちた。1114世紀にかけて興隆期を迎えた町。カゼルタとは高いところ、という意味

バスをおりて細く緩い坂道を登っていく。9世紀の城跡の円塔の横を通って、細い道をさらに進んで見晴らし台へ、小雨もぱらついて見晴らしはよくなかった。

   
   

カゼルタの王宮を見下ろす。さらに細い道を進む。敵の侵入を避けるためによく道を狭くまた入り組ませることがあるが、この町もそうであろうか。(右上森の中の道をとおって、円筒のところまであがり、くねくね進んで見下ろしたあと大聖堂へと歩いた) 

 
 

古い街並でいい雰囲気。 ああ、教会が見えてきた。

   
   
塔はアヌンツィアータ教会のもの。 上右写真は手前→アヌンツィアータ教会、奥が大聖堂、
↓振り返って
   
   教会中央のdome

大聖堂 プーリアロマネスクにノルマン要素が加わっている。ここには ジュピター神殿があった

大聖堂は11131153年のノルマン統治時代に造られた。三人の司教が建設にかかわった。

窓や扉口の周りは 白大理石で囲われているが、その外側はビトントに似ている。

   
   平面図手前、右が左写真に見えている塔の下の通路

平面図、 ラテン十字というよりT字型(この中央にドームがのっている)
教会中央のドーム 交差アーチでノルマン風。これは 13世紀初頭司教スタビレの増築による。
サレルノの大聖堂の塔を思い出したが、こちらは隙間がぎっしり象嵌細工で埋め尽くされている。(ちょっと頑張りすぎ!と思った)

右の塔は 1234年(?)よく見ると 交差アーチ装飾もある。
柱の上下、窓の縁などに動物などの彫刻をまるでガーゴイルのようにとびださせている。
このプーリア風装飾を加えたのは三人目のジョバンニ司教。彼が完成させた。

   
   
内部 珍しく先客がいた。 小学生グループに大人の引率者。 社会科見学?

ここもバロック時代に装飾がほどこされたのを剥がし元にもどしてある。 柱、柱頭は付近の遺跡から持ってこられたもので、様々。
交差部の天井、翼廊部分は石造で交差リブヴォールトになっている(13世紀 スタビラ司教による)

 
 

柱頭彫刻が緻密 。天井は木

 
 

片隅に14世紀の洗礼堂、巨大な(直径1.52m)洗礼盤(56世紀)。 かろうじて残った15世紀のフレスコ画

   
   

修復の際取り外されたもの? 小学生お帰りのよう。

 
 

13世紀の説教壇 ユダヤ人の柱。 蛇に巻き付かれている。蛇はここでは生命を脅かすもの、との説明。しかし 池田氏の本では 罪深いムスリム となっている。
この左横に少しみえているのが きっと 旧約のエレミアだと思う。説明があったかどうかも覚えていない。帰って入口の案内板の写真(それを載せておく)を見て、しまった、と思った。

   
   

   
 鬼?  ワンちゃん
柱の基台のに、かわいい犬がいたがよく撮れなかった。

怪しかったお天気もここをでるころには かなり降り出してきた。小道のお店で買い物がしたかったのに。ちょっと待っていただいて絵葉書を数枚買った。

12001320

昼食レストラン ラ・タナ・デ・ルポ〈狼の住処、の意味〉 http://www.latanadellupo.info/casertavecchia.php

   
   寒いので室内の暖房がありがたかったがお天気が良ければテラスがよさそう。



   
   
   
 スフォイアテッラ、フルーツ添え  
シシリア風ペンネ  ポーク&ポテト、 デザートはナポリ名物の スフォイアテッラ、フルーツ添え

バスに乗る前 かわいい教会を見た。 サン・ロッコ教会 Googleで観ると 側面もおもしろいので少し回りこんで観たかった。

   
   
バスで行く途中 中ほどでローマ橋をみたが、これは古代のものではなく 18世紀のものだそうだ。(ルイジ・バンビテッリによる) 
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