3日目 そのU

テサロニキ  オシオス・ダヴィッド聖堂、ニコラス・オルファノス聖堂



 
ヴラタドン修道院を出て階段や坂道をどんどんくだる。             途中の家、
   
   
この木は 栴檀 (先生は木の名前もよくご存じ)
 
 

オシオス・ダヴィッド聖堂(旧ラトモス修道院)Osios David

   
   平面図

5世紀末、あるいは6世紀に建てられ、もともとはドームがあったが失くなり、西側も半分失くなっている。

聖堂のアプシスに創建当時(5世紀)のモザイクと12世紀、14世紀のフレスコ画が残されている。

アプシス モザイク 
ひげのない若いキリストは、四福音書記者のシンボルに囲まれ、足元にははっきりしないが、天国の四本の川、向かって左に旧約の預言者エゼキエル右にハバクフ(もしくはエリア)古代風の自然描写が認められる。
なおコノ7モザイクは「四つの生き物」が福音書ないしは福音書記者と確実に関連する最初の例である。(岡野ハインリヒ圭一著『ドイツ中世美術』による)ここではシンボルであるライオン、牛などが福音書を持っている。(18年10月2日 追記)

 
 
   
   
   
   

12世紀のフレスコ画 洗礼とご生誕
水準が高く、衣装のやや複雑なパターンはネレズィ(1164年)と クルビノヴォ(1191年)の間に位置する

 
 
  
   
 
 悩めるヨセフ(いい絵だ)
 
ご生誕  東方三博士も描かれている。 
 
 洗礼

1215頃ここをでて、今度は 階段、坂道をのぼって、ヴラタドン修道院脇まで戻ってバス。 この坂道、階段(15分くらい)がとても苦しかった。

聖ニコラス・オルファノス聖堂Agios Nikolaos Orphanos

庭に亀がいた。驚いたことにこの教会を2回目、3回目という方が何人もいらした。殆ど同じコースだがまだ観ていないところが入っているからだとか。その方たちは 「亀がまだいる」と嬉しそうにしていらした。

   
   

創建者は不明だが、最近の調査ではセルビア王ミルティン(在位12821321)ではないか、とされている。
ここは一度もモスクに改変されなかったため、131020年代の作と言われるフレスコ画が、いい状態で残っている。
現役の教会ではなく、どこか文化財団体みたいなところに属しているとかで入口で見張られいて、写真は撮れなかった。小さなお堂のような教会だ。

この教会の壁画が一番気に入ったのに、写真が撮れないのはとても残念だった。

しかし、逆にその分 先生の説明を聞きながらじっくり鑑賞することが出来たと思う。

鳴門の大塚国際美術館にはこの聖堂も再現されているそうだ。「写真もとれるし触れるし、時間制限もないので行くと良い」と先生はおっしゃっていた。
レプリカを見るためにわざわざ、、、と思っていたが、テサロニキに再度は来られない、矢張り一度徳島に行ってみよう。 

本から一枚借用。

   
   
 
 

右写真
テサロニキの教会案内の本として買ったもの。
 
英語版だが、読みやすい英語で書かれている。
 
ほかに聖デミトリオス教会とヴラタドン修道院の本も英語版があったので買った。

これでテサロニキの教会見学は全て終了、

テサロニキは首都コンスタンティノープルより、4世紀から14世紀まで続いた
ビザンティン帝国の聖堂と美術が多く残っている町。

私はロマネスクファンでどちらかというと建物の姿そのものや、彫刻に目を向けていたが、
壁画の美しさに目が向けられるようになった気がする。

14001510頃 昼食
遅めのランチ。

Ta Tria Gourounakia

ズッキーニとトマト一コロッケ、 マッシュルームのリゾット アイスクリームのチョコレートのせ
飲み物はビールにした。

   
   
   
   

食後「買い物をしたければ一緒にいきますよ」 と 先生がおっしゃってくださり、私はホテルにもどって一度荷物をおいてから、と思ったがとりあえず皆さんと一緒に歩き始めた。 
誰だか 政治家の記念碑

   
   

歩いているうちにホテルより先に市場についてしまったので、そのままお買い物に加わることにした。 
先生たちと一緒で正解。 私一人ならいい買い物は出来なかったと思う。 先ずオリーブオイルや オリーブ、干しイチジクなどを買った。 ナッツ類を買われた方も多かった。その後通りをわたったところで はちみつ。 オレンジの蜂蜜のほかに 「タイムの蜂蜜もおいしいですよ」と言われたので買ってみた。7.5€ オレンジは5.4€(480g

   
   

家に帰って 早速トーストにつけてみたが、先ず瓶を開けると、タイムの香、口に入れると、甘いことは甘いのだが、ちょっと苦いというか、えぐみがあるというか独特の味、ちょっと大人の味。 とても気に入った 主人はオレンジのほうがいいそうだ。
松の蜂蜜もあったが、これはクセがあるらしく、誰でもが好きというものではないそうなのでやめにした。

1620 ごろ ホテルに戻り(市場からホテルは 56分)椅子に座った途端寝てしまった。ただ座る前に目覚ましを18:30にセットしておいたので助かった。
目覚ましが鳴って瞬間わけがわからなかったが夕食集合が 1845だった。

いそいで ロビーに降りる。徒歩10分くらいのレストラン Palati

カジュアルな感じで途中から生演奏も始まった。

「レツィーナにしませんか?」と先生。ということで飲んでみる。 白ワインに松脂で味付けをしてある。独特な味で 軽めでスイスイ飲めるお酒だった。

   
   
   
   カラマタ(ヤリイカ)
   
   

サラダ、 ズッキーニ入りコロッケ(少し塩辛かった) 
カラマタ(ヤリイカ)の炭火焼 香ばしくておいしかったが、量が多すぎ。
 甘いお菓子各種

2110 頃ホテルを 出る。 お店の前の広場の噴水 と途中のお店(チョコレート屋さん)

   
   

2110ごろ ホテルに戻る。

明日は この町を出る。

テサロニキという町 物乞いが多かった。二日間、一方通行などもあったのか、バスは同じところを行ったり来たりしていた感じで何となく馴染みになってきたところなのでこの町を離れるのが少し残念な気がした。 
通りは海に並行してホテルのすぐ向こうのツキミディス通り(高級品)その向こうが エグナティオ通り、その向こうが デメトリオス通りで 庶民的、となる。

入浴、洗濯をして 1120頃寝る。