7日目 3月18日 

オフリド滞在

パナギア・プリブレプトス聖堂~イコン美術館~聖ヨハネ・カネオ聖堂~(昼食)~聖ソフィア大聖堂



 
オフリドOhrid) 標高695

スコピエ西南部オフリド湖に面した古都。イグナティア街道上にある。
0世紀末から11世紀にかけてはブルガリア帝国の首都であった。その後東ローマ(ビザンティンというべきか)帝国、ブルガリア、セルビアなどに支配され、14世紀終わりごろから1912年までオスマン・トルコに支配された。
990年から1018年、ブルガリア総主教座がおかれていた。監督主教都市として文化の中心地であった。
教会の数も多、くバルカンのエルサレムと称されたそうだ。
昨日は 聖ナウム修道院をたずねたが、聖ナウムとともにオフリド出身の聖人にクリメント(840頃から916年)がいる。
グラゴール文字を作ったキュリロスとメトディオスに従ってモラヴィア布教に尽力(失敗に終わったが)した人物で、複雑なグラゴール文字を改良してキリル文字を作った人物ではないかとされているそうだ。 

オフリド湖はもっとも深いところで水深288m、バルカン半島で最も深く、世界第二の透明度だったこともあるという。

夜中は強風が吹き荒れ、雨も降りどうなるかと思ったが、風はおさまった。 
300頃目が覚め、400~ スマホで検索など、 500に起きだし、
645から朝食 

 
 

この赤いドロリとしたものがよくなった気がする。おなかの調子が悪くなったが昼頃に回復。(今日は市内観光でバスによる遠出がないので助かった)
900バスで出発 市の中心部(多分)で下り、タクシーに分乗して丘の上、城壁のところまで行った。

 
 
   
 パナギア・プリブレプトス聖堂      高台なので 湖が見下ろせる
 
 出た時に撮った写真、すっかり晴れあがり青空に映えて美しい

パナギア・プリブレプトス聖堂 Pangia Peribletos)(9301050

129495年、役所の長プロゴノス・スグロスと妻エウドキアによって建立された。
聖クリメントの遺骨が安置されていたので、聖クリメント聖堂とよばれていたが、新しく聖クリメント聖堂が作られ、2004年遺骨がそちらに移されたので、もともとの名のプリブレプトスに戻されている。13世紀末に描かれたフレスコ画がほぼ完全に残っている教会である。
壁画を描いたのは、ミハイルとエウティキオスという二人組の画家(三人組とも考えられるそうだが)。
ミハエルとエウティキオスいう署名の残る聖堂が四つあり、作風から二人の画家に帰するべき教会は他にもある。
ミルティン王(セルビア王 在位 1282~1321年)の寄進による教会で多く描いているのでミルティン派ともよばれる。今回の旅では、そのうち三教会に行くことになっている。 

内部はびっしりフレスコ画で埋め尽くされている。修復なったばかりで色がとても綺麗だったが、内部は写真禁止。 ミハエル、エウティキオスの絵のなかでこの教会が一番いいらしいので写真を載せられないのが非常に残念。ナルテックスは旧約による聖母マリアの型を示す絵が描かれている。(燃える芝)

買ってきた絵葉書の写真を載せる。 青の色が実際はもっときれいだったが、、、。ジョットがスクロヴェーニ礼拝堂にイエスの受難サイクルを含む壁画を描いたのはこの10年後の1305年。

 
 ナルテックスの聖母子(エハガキ)
   
 アプシスのオランスの聖母 下は 使徒の聖体拝領(エハガキ)  入口扉

申し訳ないが本からも画像拝借 

聖メルクリオス 剣に画家の名が記されていて、ミハエルとよめるような気がする。ビザンティン聖堂にはよく聖戦士が描かれる。 聖堂の守り手ということであろうか。
珍しいのがナルテックス天井の 翼のある天使の姿をしたキリスト(初の作例)

   
   翼のある天使の姿をしたキリスト

 また 聖母の御眠り で キリストが持つマリアの魂には羽が生えている。(珍しい)  自前の写真を載せられないのがとても残念。

入口扉からのぞいた写真でぼかしを出かけた奥の人物と絵の大きさを対比するとわかるように、一つ一つの絵が大きいのに驚いた。

この聖堂の横には イコン美術館がある。(そこにはお手洗いがある)

写真不可だが、下のサイトで 展示作品が見られる。

http://ohrid1.wixsite.com/icon-gallery-ohrid

ああ、ここにあったのか、有名な お告げの絵 マリアは赤い糸巻きを持っている。(買ってきた小冊子の表紙より)
 
 

美術館を 出てすぐそばの コンスタンティヌスとヘレナ聖堂
ここは中に入れないが丘の上なので眺めがいい。しばし景色を楽しむ。晴れて湖の色がきれい。

 
 
 
 
 
 

これから少し下って 聖ヨハネ・カネオ聖堂へ向かうのだが、歩きのつらい人のためにタクシーをよんでくださった。 
私は上りがダメで下りは大丈夫なのだが、足もくたびれたのでのせていただいた。しかし最後のところは道が狭いので徒歩。

聖堂が見えてきた! 20年ぐらい前に観た「ビフォア・ザ・レイン」という映画の舞台。ずっとずっと憧れていた教会、やっと来られた!!
お天気がよいので青い湖に赤い煉瓦屋根が映えてひときわ本当に美しい。何枚も何枚も写真を撮った。

 
 
 
 

映画ではこのあたりにトマト畑があったのだが、崖で畑になる場所はなさそう。修道士の宿舎は? それもなさそう、あれは映画なのだからなくて当然か。
ギリシャ正教の小教会はどれも魅力的だが、ここはロケーションが抜群なのでひときわ美しく感動的だ。
一緒にタクシーで行った方とお写真を撮りあっているうちに徒歩組がやってきた。合流して教会に入る。

聖ヨハネ・カネオ聖堂 St. John the Divine kaneo 

(はっきり何年に建てられたかの記録はないが)フレスコ画から13世紀末建造と思われている。内部の壁画は薄れているし、大したものはない(それでも写真不可)

(映画ではこの聖堂内の壁画が見られるるが、映画の壁画は別の教会のもの)ざっとみたところで 「今日はお天気がいいのでボートに乗って湖から教会を眺めましょう。」 ということで下の船着き場に降りる。 横のレストランは昨日の暴風雨で こわされてしまっているし、足元に大きな石がゴロゴロころがっていた。波で運ばれて来たものらしい。

 
 
 
 

 ↑乗ったのと同じボート ボートの右奥、 昨日の暴風雨で壊されたレストラン

20分余りボートに乗ってすぐそば、聖ソフィア聖堂近くの船着き場で下りた。

昼食Villa St. Sofia で (13101410

   
   
   
   

揚げcheese、マスのグリルとポテトとライス、オフリドケーキ(チョコケーキ,おいしかった)テムニャッカ? という白ワインをシェアして飲んだ。

食後すぐ横の 

聖ソフィア大聖堂へ Sveta Sofija
10世紀ブルガリアのボリス二世建立。11世紀にオフリド主教レオが改築し、壁画を描かせた。131314年にドーム二つを持つ二階建ての外ナルテックスが建てられた。
(なんだかドイツの西構えのようだ)

東側11世紀

 
 

  三廊式バシリカに北側にポーチが付いている。このポーチは15世紀後半にはモスクに変えられた時付け加えられた。     ↓教会模型

   
   

内部は がらんどうの感じがした。内部撮影禁止 一枚だけ写真拝借
アプシス 聖母子 その下は 使徒の聖体拝領。

 
 買ってきた本から、 アプシスの聖母子

ベーマにはキリストの昇天 天使の衣の翻りが美しかった。 
特別に外ナルテックスにはいることができ 二階部分にもあがった。ここは 写真OK. 判然としない壁画。

 
 

1515 頃ここを出て 湖沿いの道を歩いて聖クレメント広場まできてフリータイム。

   
 聖クレメント広場  オフリドパールのお店

オフリドパールのオフリドパールの有名店があるということで 聖ソフィア教会のところまで戻る。 

オフリドパールは魚のウロコを粉にしてかためたもので、偽パール。それを承知の上でちょっとした記念品として一点買っておこうかと考えたのだ。

ほどほどのお値段の(32€)ペンダントトップを買った。

1700前には ホテルに戻り 休憩 

お部屋からの眺め

   
   
 
   

バスにのって  1900~ 夕食Bilianini  izvori

羊飼いのサラダ、ビーフとバターライスと人参グラッセ 、フルーツサラダ ワインは会社もち

   
   
   
   

 2030頃 ホテル帰着

 2205頃寝た。