4日目  6月17日 (日)

ストラスブール滞在

アンロー、ロサイム、マルムーティエへ





7時、 食事、 エレべ−ターホール
   
   

出発まで時間があるので散歩、Fさんたちとご一緒。 途中道をまちがえてかなり遠回りをして大聖堂へ

メゾン・デ・カメルツェル 15世紀の建築で現在はホテル、レストラン

 
 
 
 

ストラスブール大聖堂 

  
   
 
 
 
ロマネスク期から建てられているが西正面は完全ゴシック。従って好みではないが一応敬意を表して写真を載せておく。
尖塔の高さ142m   
拡大 
 
 

イエスのエルサレム入城(下左)から始まる「受難サイクル」が彫られている。(128090年)
中央 磔刑の足下 普通は頭蓋骨だが体全体の骸骨(アダムとされている、 後に東側教会でよく描かれる「冥府下り」で墓からイエスにより引き上げられる)が置かれている。 


 
 お土産物屋さん

815 頃 ホテルに戻る   845 集合  900 出発

遠くに山々(ボージュ山脈)ブドウ畑を見ながら北上

 
 
 
 アンローの手前の美しい村(確かミッテルゲルカイムだったと思う)

アンローAndlau94010:50

アンローへは2003年フランス東部の旅でスブールのフリータイムを利用して一人でタクシーで来たことがある。その時は教会の壁に面白い彫刻がある、ということだけで来た。
しかし、今回解説を聞いて、この村は修道院ができたことによって発展して、今はアルザスロマネスクルート上の村であるとともにアルザスワインルート上の村としても知られていることが分かった。

修道院教会の歴史は880年、肥満王カール(カール大帝のひ孫、帝881887)妃リシャルドが女子修道院を建てたことに始まる。
この場所を選んだのは〈熊に導かれて〉という伝説があり、教会入口やクリプタに熊の像がある。
古い教会は 1045年の火事で焼け落ち ロマネスク教会が建てられた、がこれも160年に焼かれたが再建、その後も戦争でダメージ受けたがロマネスクのアウトラインは残った。 
私たちは 11世紀、 12世紀の 彫刻を観ることになっている。

聖ピエール&ポール 教会 Eglise Saint Piierre and Saint Paul

https://sites.google.com/site/estfranceromane/alsace-lorraine-1/andlau-abbatiale

http://www.art-roman.net/andlau/andlau1.html

   
   東側

身廊への扉口 

 
 

タンパン イエスを中にペテロとパウロ 
 
 
リンテルには アダムといヴの物語 向かって右 アダムとイヴが憩っているようだが、おのが罪にうちひしがれているところらしい。
  
  
 

   
   アトランタ やはりムーア人か?

西側の赤い砂岩の上部のフリーズがこの教会の特徴
北側フリーズ

   
   
 
 テオドリック(東ゴートの〉が ドラゴンの口から騎士を救い出す場面

アルザスに何故ラヴェンナのテオドリックが?
西側

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ワイン売り、銀を計っている人達の間に入って誘惑している
 
 
 
 
 宴会の準備  狩りをして、殺して料理する
 

中に入る

   
 東側  西側
西側入口上はサン・ミシェルチャペル、ここには 皇帝の御座所があった。(外から見ても 何となく 西構の雰囲気があると思った)

三方を階上ギャラリーが囲んでいる。身廊は12世紀のプランに従って16981700年に造られた。

 
 

クリプトにおりる。

    
 

交差部下のクリプトは11世紀、この教会でもっとも古い部分。柱頭がやはりここも方円柱頭である。この修道院のシンボル熊の像

   
 
 
                 聖ラザロの頭蓋骨

外に出て もう一度フリーズを眺める。何とか目の高さで見ようと少し先まで行く人も。
この時お向かいの二階のテラスからこちらを眺めていらしたご夫妻が出ていらして「家によっていきませんか?」
教会の周りはもと修道院の宿舎が取り巻いている(300人くらい修道女がいたそうだ)のだがその一部を買い取って住んでいらっしゃるので、教会に関心のある人に見せたい、ということらしい。
大喜びでおうけして中へ。 壁など昔の姿を生かしながら現代家具をおいて素敵に住みこなしていらっしゃる。リタイアして ここにすんで お部屋を貸したりなさっていらっしゃるそうだ。
リビングのところは元チャペルで、中庭はドーミトリーだったところだそうだ。地下のワイン蔵もみせていただいた。

   
   
   
   
   
   

個人旅行だと、こういう親切を受けることがままあるが、団体で、というのはまれだ。

大満足してバスに乗り込むと、また添乗員さんが 「こちらの様子をみていたワイナリーの方がお店を開けてくださると言っていますよ」それで数名ワインを買いたい人(私もその一人)は半地下のお店へ。リースリング 9€。帰って飲んでみると残念乍ら少々軽くてものたりなかったけれど、アンローの思い出はたっぷり味わった。

他にまったく人気がない村だったが、何となく(大袈裟だが)村を挙げて歓迎された気分。日本人のグループが来るなんてめったにないことなのかもしれない。

そのUへ