日目 5月25日

ダブリン〜ナウス遺跡〜タラの丘〜モナスターボイス〜バンドラン



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30 ごろ目が覚めて 430頃 顔を洗う。
今日は800出発、朝食は700からなので部屋で昨日買ったスムージーや機内で出てとっておいた抹茶カステラ、クッキー、紅茶などで簡単にお部屋食。

お庭をみると動くものが、、、 兎だ。 

   
   

700ごろ降りてみた。気持ちはいいが、風が冷たいので適当に切り上げてお部屋に戻った。 

800出発

 
 

バスは小型で全員がかろうじて2席確保できるサイズ。 座席も普通より少し狭い。 まえもって 「10名催行だがいま8名、バスが小型でもよければこれで催行決定とするが、どうか?」 という問い合わせが旅行会社からあり、もちろん、OKと答えておいた。皆さんそうだったようで、小型バスでまわることになったのだ。

バスの中で 現地ガイドのカズエさんから アイルランド事情について説明があった。 
            
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アイルランド島の面積は ほぼ北海道とおなじだが、アイルランド共和国はその6分の5
(北アイルランド6県は1922年アイルランド自由国成立の際、イギリス側に残ることになった)
アイルランド共和国 人口は480万人。 アイルランド7系アメリカ人は 3600万人。

お天気 年間250日以上雨が降る。しかし一日中降り続くのでがなくシャワーといってさっと降ってやむことの繰り返し。今日の天気は晴れ、曇り、雨 と言っておけば間違いないというほど。
旅行期間中、毎日気温は7℃〜18℃ といったところだったが、これがアイルランドの平均的な気温。メキシコ暖流の影響で冬も零度以下になることはあまり無く、雪は殆ど降らないが、夏も涼しい。

小学校から大学まで学費は無料。大学生の夏休みは3か月。EU諸国やワーキングビザのとれるオーストリア、アメリカなどでアルバイトをする。

ダブリンの平均年齢は25。 EU各国の首都でもっとも若い。国全体でも35歳。(ちなみに 日本は46歳くらい)カソリックの子だくさんが影響しているようだが、福祉の手厚さもあるようだ。

18歳まで児童手当が毎月150€、3人目からは180€。 医療、保険についての説明もあったが、メモがはっきりしないので割愛。兎も角よくできているようで、カズエさんも満足していらっしゃるようだった。

保守的な国と思われているが、国としては離婚、同性愛者の結婚も認めている。しかし、宗教的には離婚は認められていない。
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ホテルからはタラのほうが近いが、人数が少ないためボイン渓谷の団体予約ができなくて、とりあえず当日早めに行ってチケットを確保する必要があるそうだ。それでまず、ボイン渓谷遺跡のビジターセンター に行く。小雨なので添乗員さんとガイドさんがチケット売り場へ。ニューグレンジとナウス どちらになるかはチケット次第。私は2002年にニューグレンジに行ったので、今回はナウスにいってみたかった。(石に彫られた線刻がたくさん見られそうなので)

バスで待っていると、ナウス遺跡のほうの第一回目がとれたということだった。

900の開門を待って入る。各遺跡には専属のバスでしか行けない。それでビジターセンターの建物で待っていることになっているのだが、丁度修復中なので外で待つしかない。お手洗い(仮設っぽい)をすませてバス乗り場へ。 
途中ボイン川を渡る。流れがきれい。
ここで初めてサンザシを見た。小説でサンザシの木陰で、、、などという描写を読んだことがあるので、ここで見られて嬉しかった。

日本で春、桜があちこちで咲くように、ここではサンザシの花が咲くそうで丁度満開の時期に当たっていた。サンザシが 牧草地と牧草地に境に植えられている。 これを妖精の通り道というそうだ。

 
今回の旅ほどたくさんの羊をみたことはない。白い点々、全部羊だ。
 

バスは混載だが、一人だけ正体不明の男性が乗っていた。しかし着くと消えてしまい、結局私たちのグループだけのプライベーツアーとなった。

ナウス遺跡 Knowth

http://www.megalithicireland.com/index.html

大きな墳丘墓があり、まわりに18個の小さい墳丘がある。http://www.worldheritageireland.ie/bru-na-boinne/gallery/knowth/ ここで写真が観られます。

新石器時代、ここでは 周りの墳丘があるが、23000年もたつと、小さい墳丘はおおわれてしまってわからなくなっている。近年の発掘で確認されたそうだ。遠望はできないので、写真は一部分しか撮れなかった。墳丘が後世砦として利用されている。全体像をつかもうとグーグルアースを見た。

 

初期キリスト教次代ケルト系民族の王の住まいとなり墳丘内部に穴を掘り、丘の上から下に降りられる通路を作った。ノルマン時代は メリフォント修道院の修道士が丘の上に修道院を建設。

   
   
   
   
 
 

大きな墳丘墓は崩れてこないようにコンクリートの庇をいれてある。その下の石(kerbstone)の線刻が興味深いが、意味はまだ分かっていない。あまりはっきり撮れていないが。

 
 丸い花崗岩は地球を表す。白い石英(ウイックローから持ってきた)は太陽、黒い石は地球を表すそうだ。
 
 ムーンカレンダー 月の満ち欠けが描かれている。

線刻が意味ありげだが、、、。

   
 
   
   

入口から少し覗く。前にニューグレンジに行ったときは中に入れたが、ここは入れなかった。入口の石に線刻がほどこされてたが、手振れでうまく撮れなかった。横の小さな部屋で写真を見せられ、図で内部を説明された。

   
   

春分、秋分の時太陽の光が差し込む穴が東側、西側にそれぞれある。ニューグレンジは一つだけ、冬至の時と説明された。
その後墳丘の上にのぼった。向こうにニューグレンジが見える。 黄色いお花はバターカップ。

 
 
   
 

下におりて ストーンサークルならぬウッドサークル、わりに新しい。確か パン焼き窯の跡とか 説明されたような、、、。

   
   

帰りにお手洗いをぜひ使って、と言われた。来る前、遺跡にお手洗いはないから必ず行っておくように言われたのだが、、、、。 できたばかりなのでぜひ、ということでいった。

  

またバスに乗り、歩いて川を渡ってビジターセンターに戻った。

1056 出発 
11301230 タラの丘 Hill of Tara

http://www.megalithicireland.com/index.html  passaafe tombsのところ

幸い雨はあがった。写真をとりそこねたので、別の所で載せるが羊がかってに出ないよう工夫された柵を通って遺跡区域に入る。

懐かしい。教会、教会横の立石 写真撮り忘れで2002年の写真から。聖パトリックの像

   
   

聖パトリックは5世紀、上王ラオゲールに戦いを挑み、王に洗礼を施した。ここはアイルランド伝道始まりの地である。
(この像は2002年にもこの場所にあったが、1999年の本を見ると、リア・ファールの横にある)

そうして人質の丘 これも全体写真は2002年のもの。

   
   人質の丘の入口の柵越しに撮った写真

タラはケルト時代(紀元前260年?ごろ 〜 )の上王の居住地であるが、ケルト人が来る以前から聖なる場所であったろうとされている。人質の丘は、コーマック・マクアート(在位25477)が連れてきた人質に由来するが、元来ここは紀元前2500年頃の羨道墳である。 

 
 

歩いていると案内板↑のようには見えずただ起伏があるだけ。

 

手前の塚山に人がのぼっているが、現地ガイドさんは本当は上っていい場所ではないとおっしゃっていた。でもあがれば全体の様子が分ったかもしれない。奥の人だかりがしているところがコーマックの家という輪状砦でリア・フォールという石が立っている。王が即位の際、この石に座る(あるいは触れる)と正しい王の時は石が吠えるのだそうだ。

 

この後、ガイドさん 「向こうに妖精の木があってそこがパワースポットなので行きましょう」
反対側は斜面が少し急で足元が危ない。見上げると二重の環状砦であることがわかる(リア・フォールの横にたっているのは戦没者慰霊碑)

 
 

サンザシの木の下がパワースポット。木に布切れや何やかやが結びつけてあった。(木の下にカップルがいてそばで撮りにくく遠くから撮ったものを拡大したので布切れははっきりしない)木が傷むのでこういうことをしてはいけないそうだが。

  
   
 サンザシの花  10世紀ごろのハイクロス

入口のそばのお店でショッピング&トイレタイム ここの蜂蜜がおいしいそうなので、二瓶買った。(普通の味で特徴はなかった)

バス移動して

バスの中で 
牛の話 10か月は牧草地で放し飼いなのでこちらの牛はストレスフリー。そのためかバター、牛乳、ヨーグルトなどが美味しい。
温野菜としてはターニップ(蕪)パースニップ(白人参というかんじ)がある。

Guinnessの飲み方。注がれたら4分待つこと。そうすれば泡が落ち着く。上の泡が白いところを<神父のカラー>という。アルコール度 4.3%
その他チップスの美味しいのはどれか、など。ビネガー&ソルトやベーコン味等あとで買って日本に持って帰ったがおいしかった。

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ランチ Daly というBB

飲み物はバーで各自注文する。イギリスと同じだ。バーで注文するとchipがいらない。

Guinnessではなくローカルビールにしてみた。ホップ?の味がして、苦みは強くなく美味しかった。今回のアイルランド旅行ではお昼は2コースで 今日はメインと デザート。
アイリッシュシチュウ 人参、パースニップなどがはいっていた。 デザートはトライフル 

   
   
   
   

ドライバーさんのクラダリング クラダリング とはハートが愛、手が友情、王冠が忠誠をあらわすという、お守り的(と私は解釈している)指輪。前回の旅で指輪は合うサイズがなく、ピアスを買って愛用していたが、最近紛失したので買うつもりでいたが、結局買い損ねてしまった。 

1400頃お店を出る。途中でガイドさんとさよなら。写真が多くなってきたので そのUへ