8日目 そのU

グレンダーロッホ続き




階段をあがっていくと 聖ケヴィン・クロス
 

彫り物などはない。

しかし、ご利益があるとかで抱きついたり、
記念写真を撮る人が多く、シャッターチャンスが
なかなかなかった。

向こうの石壁は大聖堂、間にイチイの木。

教会ではよくイチイの木も見かける。
(写真はのせなかったが、ダロウにも教会に入る
小道の横にあった)

ウイリアム・アンダースン著『グリーンマン』(河出書房新社)によると
<非常に多くの教会墓地にイチイの木がみられるのは、
死や人の魂が常緑樹のように不滅であることを
想起させるだけでなく、過去の宗教においてあがめられた
気が新な象徴的意味を与えた見本なのである>
であった。

イタリアなどでは糸杉があればそこは墓地、と聞いた。

今回ここで聞いた説明は
「イチイの木には毒(種子に)が あるので動物をよせつけない、つまり 遺体を掘り返さない」だった。

 
聖ケビン・クロスを背に山側を見る。(配置図からみると多分)奥の屋根のない建物が聖母教会で手前が修道士の家。
ダブリンに近いせいか観光客が多い。

ラウンドタワー 高さ30.5m、底部径4.5

 

すらりと高くて美しい。今回見たラウンドタワーの中では一番美しいと思った。
落雷で破壊されたてっぺんの屋根部分は1876年、塔内で見つかったオリジナルの石で再建された。
現在は避雷針もつけられている。

3.5mの高さに入口。内部は6層になっていた板敷の床があり、入口の上の階からは各階にはしごであがる。
一番上には4っつの窓。
パンフレットには目的として、鐘塔、ランドマーク、襲撃の際の貯蔵庫、とある。この解釈は今回どこでも聞いた。

カテドラル 10世紀から13世紀にかけて、1214年まで造られ続けた。一番古いのは身廊部分。

 
 
 
 身廊部分から 内陣

西側入口の写真を撮り損ねた。壊れた側壁の合間から。2002年の写真。どうも今回撮り忘れが多いようだ。

   
 墓石の向こうに 西側入口  2002年の写真

35 内陣入り口のアーチ、ノルマンスタイルがみてとれる。

36 内陣、 横の棚の隅に穴が開いている。 37 これはミサに使った聖水などをこぼす為のもの。

   
   
   
   

ビジターセンターに戻る。

   
 振り返って  これが買いたかった! 

展示室へ
部屋全体の照明はなく、個々の展示物にスポットライトをあてているので、写真がうまく撮れなかった。説明版の文字などぼやけてどれも見えていない。 
ハイクロスを観る。これは町中におかれていたマーケットクロス
着衣の磔刑像、その下に司教(多分聖ケヴィン)台座にも二人 反対側は花模様と組み紐模様 

   
   
壁の映像は 聖ケヴィンの岩穴 upper lakeの高い岩穴でケヴィンは独りの時を過ごした。
 

生活の場の想像図

 

修道院集落の模型

 
ここでも内側囲い地は聖域、その周りに一般人の集落が作られている。
十字架の線刻された石板が展示されていたが、うまく撮れていない。一応載せる。
 
 
 

1200出発 小型バスなので、大型では通れない景色のいいルートで行きます。ということだった。
走り出して5分くらいで谷のビューポイントということでバスをとめた。
ここの石がボイン渓谷の巨石遺跡に使われている。
廃鉱山がいくつもあり、それらを伝い歩くハイキングルートがあるようだ。 

案内板 右端中央がグレンダロッホ修道院地域
 
 
 
 
 

エニシダが少し咲いている。ヒースの株もたくさんあった。夏の終わりには山が赤紫に染まることだろう。この場所は映画「P.Sアイラブユー」に出てきますよ、ということで以前に観たがおぼえていないので帰って確認、どうかな? 前半はこのみではなかったが、後半、亡くなった夫の故郷アイルランドを訪ねる場面、景色がとてもきれいだった。(映画は若者向きで私の目からするとお薦めではない)

10分ほど景色を楽しんでまたバス。途中山越え(さほど高くはないが)霧で向こうが見えないほどになったが、無事通過。

1245 ラズボロハウス 駐車場到着
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