9日目 そのV

ダブリン市内




お部屋に入って落ち着いてガイドブックをみてルートを調べる。中央郵便局とグレシャムホテルを見て、徒歩でグラフトンストリートのお土産物屋さんハウス・オブ・アイルランドに行く(夕食参加者の集合場所もこの前)予定。

荷物はできるだけ軽くしたいので、写真もスマホで撮ることにしてカメラもおいていく。フロントでタクシーを頼んだ。20分くらい休んだのだがもう16時を過ぎている。

車が来るのに、10分以上かかり、中央郵便局に着いたときは 1630過ぎ。(タクシー代 13€)映画「マイケル・コリンズ」を旅行前にみなおしたので、関連建物として見おきたかったのだ。前回はこの前をタクシーで通っただけ。カズエさんによると(入って右側だったかな?)記念切手を売っているところがありますよ。

中央郵便局ここでパトリック・ピアースは1916年、アイルランド共和国宣言を読み上げ、義勇軍の指揮を執ったのだ。(ピアースらはイギリス軍にとらえられ、銃殺刑に処せられたがその場面も映画にあった) 

 

クー・フリン像を探す。

クー・フリンはアイルランド伝説最大の英雄。「クーリーの牛争い」 で動けないアルスター軍のためにたった一人で女王メイヴのコナハトの大軍の侵入を食い止めた、という。しかし、このためメイヴの怒りを買い、はかられて殺されるのだが、致命傷を負ってもなお敵に面と向かっていたいために、石に体を縛り付けて立ったまま死ぬ。その姿の彫刻がここにあるのだ。ピアースはアイルランド伝説を好み、クー・フリンを愛したそうだ。

像は外からのほうからが正面なのだが、ガラスが邪魔をして写真がうまく撮れなかった。中からの写真。肩の鳥は戦いの女神モリガンでわかれの挨拶にきたのだそうだ。

孤軍奮闘して最後まで毅然とした姿を示したクー・フリンに、祖国の独立のために殉じた人々を重ねあわせたのであろう。美しい像だと思った。

   
 クー・フリン像  

外側から写真を撮ろうとしてうまく撮れなかったのだが、帰ってよく見ると台座にプレートが。
確認できていないのだが、ピアースの宣言 と思われる。

 
 

記念切手売り場を探そうと見回したが、よくわからないので出ることにした。今回の旅もギリギリまであれこれあって、殆どんど予習ができていなかったので、残念な見落としが多い。

オコンネル・ストリートを先に進むと ザ・グレシャムが見えてくる。 

 
 グレシャムホテル
自分が泊まっていないホテルに入るのは少し勇気がいるが、ちょっとロビーまで入ってみた。
 
 
 
 
映画とは全く雰囲気が違うが、歴史の場所にいるのだと思うと少し興奮。
右手がカフェ、写真手前にメニューが写っているところを見ると、ここでもお茶ができるのかもしれない。
時間があればゆっくりしたいところ。

1652 ナッソーストリーとのお店までGoogleだと9分と出るが私の足の遅いことを考えると20分みたい。
ゆっくり戻る。

リフィー川にかかるオコンネル橋の手前 
 

67 振り返ってオコンネル像を正面から見る。

 

オコンネルDaniel O’connell 17751847

アイルランドの宗教と支配者層の関係はは複雑で簡単に要約できないが、アイルランドがイングランドに併合され(1800年)ているとき、合法的に政府に働きかけて、
1829年 カトリック解放令、1930年 十分の一税の撤廃を もたらした人物。 
運動が過激になっていくにつれ 穏健派の彼の影響力は弱まっていった。(そのすぐあと、ジャガイモ飢饉)
解放者 と呼ばれている。

スマホで地図を確認しながらお土産物屋さん、ハウス・オブ・アイルランドに1715
お店は1800までなので、いそいで物色。ここでツアーメンバーの何人かに出会った。ハウス・オブ・アイルランドはお手頃価格の小間物屋といったものではなく、きちんとした(お値段もそれなりにいい)お店。

リネンを買おうとしたが、高価で上品すぎて(白地に少し白糸で刺繍がしてある)普段使い出来そうにないのでやめ。
ピアス、ビニールバッグ、モビールなどを買った。このお店はタックスフリーとしてすぐに引いてもらえるのが便利。

丁度1815 集合時間。

揃ったところで添乗員さんとテンプルバーへ向かう。すぐ近くだ。

テンプルバーという名の由来 
昔ここには修道院があったが、ヘンリー8世の宗教改革で取り壊された。その跡地を買ったのがテンプル卿。バーとは土砂が堆積した砂州や河口のこと。今はダブリンでも最先端を行くカルチャーエリアだそうだ。  

連れて行ってくださったのはアイリッシュミュージックパブの有名店 

ジ・オリヴァー・セント・ジョン・ゴガティーズ https://www.gogartys.ie/

 

2階へ。もう人がかなり入っている。かなり体をくっつけ合うようにしてしか座れない。アイリッシュミュージックが流れていてかなりうるさい。哀愁のこもったような音楽ではなくリズムにのって踊るような明るい音楽。

 

日本語メニューもある。 この帽子をかぶって楽しくやろう?
   

シーフード盛り合わせ、ラザニアなどをとってシェアした。茶色いビールを飲む。 アイリッシュコーヒーもあるというので最後に注文(高い!10€)

   
   
   
 アイリッシュコーヒー ミュージッシャン達 

アイリッシュコーヒーは コーヒーにお酒を入れて上に生クリームを載せたもの。甘くて飲みやすいが猛烈にアルコール度が高くてかなり残してしまった。 

2030 お店を出る。テンプルバーのパブに行くというのもやってみたかったことの一つなので来られて嬉しかった。(一人で入る勇気はない) 

 
 
まだ明るい。↑近くのお店。 
タクシーで帰る人、少し歩いてトラムで帰る人など、でも私はもう一度ハーフペニー橋を見たい。別れてワンブロック向こうのリフィー川へ。

残念 まだ明るくてライトアップされていない。

 

さりとて、暗くなるまで待つのも一人なので安全上問題。(橋を眺めたいという酔狂な人間はこのツアーには他にいなかった)そうそうに引き上げることにする。橋の上に立ちたいとおもったが、前の道を渡るのも危険かと思いあきらめた。ところが帰ってグーグルストリートビューしてみると、橋の前に横断歩道はあった。もう少し橋の近くにいってみればよかった。あまり動いて帰る道がわからなくなっても困るというのもあったが、それにしても残念。

さきほどのパブの前に戻ってタクシーに乗る。(酔って帰る人のためかタクシーは常時止まっている)
ホテルまで10+1(チップ)€

夢の中、というかアワアワと流されているうちに旅も終わってしまった。

明日は朝早いのでパッキングをする(連泊なのでもうかなり整理はしてあったのでラク)