4日目 そのⅢ

サン・ジャック・デ・ゲレ~ブロワ



バスをおりて小雨の中少し歩く。 

サン・ジャック・デ・ゲレ Saint-Jacqes-de-Guérets サン・ジャックの名があるように、ここはサンチャゴ巡礼路上にある村。

サン・ジャック教会 Eglise de St Jacqes

   
   
   
   

12世紀に建てられ近くのアウグスティヌス会のサン・ジョルジュ・デ・ボア修道院に帰属していた。 

内部 人物を消すために下部を修正してある。

 

単廊式で船形の木造天井(16世紀)が架けられているので四半球形のコンクに相当する壁面はない。

 
 磔刑、下に 死者の復活、
 
   
 
   上 太陽   下 月

 
 左に 墓に座る天使だけがみえているが、これは 空の墓を訪れるマリア達の一部

 
栄光のキリスト、 下に 最後の晩餐

これらはキリストの死と復活を記念し、聖体の秘跡によって信者の蘇りを保証する、というテーマが読み取れる。(辻佐保子氏の 『ロマネスク美術とその周辺』)

色彩豊かで美しい。

間の窓 セント・ジョージとドラゴン、 聖オーギュスタン

   
   
アプシス南側 
 
上 天国に人を入れる聖ペテロ、 四角い窓は天国の建物で、冠をかぶり棕櫚の小枝を持つ殉教者たちが集う。その左は「天使に運ばれる義人の魂」

その下はヤコブの殉教(この教会は聖ヤコブ教会)右手椅子に座る為政者の前で 膝を屈めた老人ヤコブが刑吏に首をはねられようとしている。

聖ニコラウスの奇跡、娘が三人はベッドに寝ていて、父親が体を起こしている、貧しくて娘を娼家に売るほかないと悩んでいる。丸い黒は娘のために与えたお金でしょう。クリスマスプレゼントの起源とされている話、横は母の乳を絶つ赤子の聖ニコラウス、ニコラウスは赤ん坊の時、今日は金曜日だから、と母親の乳を飲まなかった。(このあたりは聖ニコラウス信仰も強かった。)
下は ラザロの復活 (斜めに棒みたいに見えるのが、墓から起き上がった布でまかれたラザロと思われる)

 

 その隣はキリストの冥府降下

 

上は ニンブスを冠した12人の聖人下2段が地獄 地獄、上の段は救済の見込みのある人、下は見込みのない人。 右はアダムとイヴを救出するキリスト キリストは ハデスをふみつけているそうだが、判然としない。上では天使が義人の魂を運んでいる。冥府から救出された人類の祖先の姿は、ヤコブの殉教の上、ペテロによって天国にいれられる裸体の人間像につながっている。

 
 
 
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この教会の図像について、<キリストの死とともに蘇る「磔刑」の下の 「眠りたる聖徒の屍体、キリストによる奇跡の証人としての「ラザロの復活」、さらにはキリスト自らの墓からの復活が、信者にとっての幾重にも重なる永遠の生命の保証だったのである>と 『ロマネスク美術とその周辺』では述べられている。

この「冥府降下」の向かい(北壁)には 上に「嬰児虐殺」、下に「ご生誕」

 
 
 
 

その隣 アプシスに近いほうには 聖骸布? ピエタ、エルサレムの町?横の人物などは不明

 

1605 教会を 出る。 すぐそばに水車があった。 

 

ル・ロワール川 

 

途中、トイレストップをしたが、このあたりはほかになくて、午前中に行った公園へまた行った。

近くの村にいくのだから、早く帰れてお城にも行けるかとおもっていたが、ホテルに戻ったのは1740 希望者はショッピングと夕食を添乗員さんとご一緒に、ということだったが、雨なので私は出かけず、手持ちのもので済ませることにしてお部屋に戻った。疲れたのでそのいままベッドにひっくり返って2時間くらい寝てしまった。

お湯を沸かしてカップ麺をあたため、オレンジとで夕食。これでおなかがいっぱい。 あれこれしてバスタイム、 2230頃寝た。 
300頃目が覚め、400までうとうと。

7289歩)