8日目 そのⅢ
 
 アングレーム ~ サント




1548着 

アングレーム Angouléme ヌーヴェル・アキテーヌ地方シャラント県

アングレームは 町の北側を流れるシャラント川を利用した水上交通によりローマ時代末期から発展。
なんとか雨はやんで丘の上の旧市街に着き、しばし景色を楽しむ。

アングレーム大聖堂 Cathédrale Saint-Pierre d'Angouléme

キリスト教以前、ジュピター神殿があった場所に4世紀 司教座のある教会が建てられた。が、508年にフランクとゴート族との闘いで破壊され、其の後フランク王クローヴィスによってサン・ピエール大聖堂が建てられた。その後も火事に焼かれなどして、現在の教会は4番目で、12世紀にはいって司教ジラール(在位110236年)により建造されたもの。

工事は1110年西側から始められ、1128年に献堂式。 
ジラールはペリグーで聖職についていたことがあり、そのペリグーのサン・テティエンヌ教会に範をとって造られている。 (天井がソリニャックのように、ドームを連ねたた造りになっている)
ファッサード1階部分の彫刻はトゥルーズのサンセルナン教会の彫刻家による。

 
 前もって修復中であることは知らされていたが、ガーン。 この教会のもっともみどころである、西正面の彫刻が完全にカバーでおおわれてしまっている!!!
 
 本の表紙に使われているほどの彫刻群が観られない!

私は(負け惜しみっぽいが)ロマネスク彫刻はもう卒業でいいか、壁画はもう少し見たい、ということで今回のツアーに参加したので残念感はさほどではないが、それにしてもこれは、いやはや。

   
 グーグルマップより  

すぐに中に入る。中はなんともシンプル、すっきり。

   
 内陣方向  交差部ドーム
 
 振り返って

身廊天井にドームが連なっている。ソリニャックでもみたが、アキテーヌにはこのようなドーム式教会が60あるそうだ。もっとも早い例はペリグのサン・テティエンヌ教会とカオールのサン・テティエンヌ。カオールのサン・テティエンヌ教会に入ったことがあるが、初めてのロマネスクの旅で回廊に興味があって、教会内部の天井についての記憶がなく、写真も撮っていない。 

単廊式だが側壁のブラインドアーケードの上部は上段壁が少し引っ込み薄くなっていてそこに通路が設けられている。 
 
 
 


 

2番目の6世紀の教会にあった柱頭。
  
   
15年前に造られたという、ステンドグラス、 900ピースのガラスで出来ているそうだ。
うっすら十字架が浮かび上がっている。何とも言えない美しい青。
 

中でパネルを観ながらガイドさんの説明を受けたが、西正面が実際にみられないのでは 興味を持って聞くことが出来なかった。

観られなくて 残念だったのが「ローランの歌」の彫刻(パネル写真より) 

 

外に出て、 一か所だけ幕があいていたところ。 頑張ってフォトショップで処理をすると衣文の美しさがみてとれる。

 
 
 
 
しかたがないので景色を眺める。
 
 
 

67南扉口

 

ところで お手洗い? お隣のミュゼでかりることになった。後陣側 おかげで教会東側が見られた。

 

 
 
 
 これもミュゼの中だったはず

バスの駐車場まで数分 きれいな並木道、由緒ありげな建物、わからないが 何か記念碑的像

 
 
   
 

17151830 バ  

 
 アングレームを出た直後
 
サントに入る直前 

サント メサンジェリーホテル着Hôtel Les Messageries 1830ごろ到着

しかし、このホテル 入口の道が狭く舗装もされていないのにポーターがいない。大きいスーツケースとキャリーを同時に運ぶのは至難の業、一つをおいておいて、一つを運ぶ。 も途中でホテルの人がきて私の大きいスー^ツケースは運んでもらえた。(小さいオバアサンは大抵手助けしてもらえる)。このホテルはいくつかの建物をつなげているようで、 翌朝は大きい通りからでて 荷物運びの手間はかからなかった。

添乗員さんが手続きをしている間に外の景色を見る。

 
 

お部屋は2階 エレベータ―なし、ときいてぞっとしたが、一人乗りの小さいものがあって、スーツケースをもってあがれたのでやれやれ。

お部屋は趣がある。 でもこの洗面台、使いにくいのよね。

   
   
1930 集合で 夕食へ。 このホテルは 夕食は出さないようだ。

5分くらい歩いて Le Point Central で夕食 (1945~ 2130

クリームスープ、 メルルーサ、ピラフ添え  レモンメレンゲパイ

 
 
   
 
   
   
帰りにレストランを振り返る。 
 

ゆっくりそぞろ歩きしながらホテルに戻った。