7日目

 そのU



昼食レストランに向かう。途中まで、添乗員さんが来てくださっていた。
11時50分昼食 DVARIVARA このレストランは新しくてとてもモダン。 
アンチョビのサラダ(美味しかった)、マグロのステーキ(大きすぎ)サラダ添え
,アイスクリーム 
白ワイン(20クーナ)

   
 アンチョビのサラダ  
     
     

13時10分出発  
ワインが効いて30分くらい寝てしまった。せっかく海辺を走っているというのに、あいにくの雨。

  
  途中の景色
  
  ムール貝の養殖 と 貝をとるための船

14時50分 シベニック着 
雨はやんでいた。海岸通りを歩く。 合歓の花やラベンダーがきれい。 

   
   
しかし、また雨がぽつり、ぽつり。大聖堂まで10分くらい歩いたが、着くころには本降りになってしまった。 
聖ヤコブ大聖堂(1431年〜1555年)
クロアチアで最も重要なルネサンス様式の教会だそうだ。
レンガや木を使わず、石だけで造られた教会としては 世界で一番大きいとガイドブックにはある。

クロアチアはもう夏休み、大聖堂前の広場というのはどこもフェスティバルの会場になるようで、ここも観客席が小さな広場いっぱいに設けられていて、肝心の彫刻(ミラノのボニーノの手による、ライオン像や、アダムとイブの像)がよく見えない。
   
大聖堂前広場は フェスティバルのための観客席が
 設けられていた。 右は市庁舎 
大聖堂後陣 

まず外側、後陣の壁に人の顔の彫刻がずらりと並んでいる。ひとつひとつ異なっていてなかなか個性的で面白い。
ゴシック様式で建て始めたのを、途中から、ユライ・ダルマティナッツという地元の建築家がを引き継ぎ、ルネサンス様式で建てたのだが、彼は彫刻家でもありこれらの顔も作ったそうだ。  
クロアチアのアドリア海沿岸はダルマティアと呼ばれるが、ダルマティナッツは、出身地を表わすのだろう。犬のダルメシアンもこの地名からきている。

 
 
 
 写実的な顔、ひょっとこみたいな顔もある。
この教会外側でもう一つ重要なのは、北側入り口 「楽園の入り口」または 「ライオンの扉」と呼ばれる入り口の彫刻だ。 
しかし椅子席をつくってあるので、教会との間が2メートルもなくて思うように写真は撮れない。それもあってか(雨のせいか) ガイドは説明もせずさっさと中に入ってしまった。しかし 私はがんばって何とか写真を撮った。おくれたので 大聖堂正面の写真が撮れなかった。雨で写真を撮れる所まで下がる余裕もなかった。皆さんも雨を避けて急いで中に入ったのではないかと思う。
   
   北側入り口のライオン像
   
 北側入り口上にアダム 左写真の下部  奥は 聖バルバラ教会
 
 向かいの市庁舎から北入り口を見る。 アダムとイブ
帰りに椅子席の向こうから撮った
 
この教会は天井に特徴がある長方形の石版を張り込んだトンネルヴォールトだ。このことが世界遺産の決め手になったそうだ。よく白く漆喰などが塗られているが、ここは石がむきだしだ。
   
 何も塗ったり、絵を描いたりしていないので
造りがよく分かる
 涙の聖母
奥の洗礼堂に行く。 天井が精緻なストゥッコ彫刻で 素晴らしい。
   
 洗礼盤の下 ルネサンス様式のプットーたちが支えている 
 
 現地ガイドも「ここを案内できることの幸せを来るたびに感じる」と言っていた
   
   ライオン像が あちこちに飾られている
 
滝のようなすごい雨で、少し教会内で雨宿り。教会内にも雨が流れ込んできて箒で外へ押し流していた。
しかし一向に止む気配がないので、歩き出す。
ガイドブックで見ると素敵な中世の小道なのに、足元しか見ないで急ぎ足でバスの待っているところまで行った。

バス。 途中、ガイドブックによると 青い海に浮かぶ絵のような半島の島 というプリモシュテンのそばを通ったが、 雨のためぼんやりしか見えなかった。
 
 プリモシュテン

17時30分 トロギール着 
この町ははかつてダルマティア文化の中心地として栄えたそうである。
しかしながら雨はいよいよひどくなってきた。シトシトなどというものではない。夕立のような降りなのだ。
もう観光どころではなかった。はっきり言って雨に濡れにいったようなもの。

行ったのは、聖ロブロ大聖堂や市庁舎のある イヴァン・パヴァオ・ドゥルギ広場。
   
 北門 上には 12世紀の司教イヴァン・ウルスィニ  時計塔 右が ロッジャ
、左手に一部見えているのが 教会
広場を挟んで教会とは向かいの場所で(前の人の傘の陰で、そうでなくても遠い)全然見えない教会入口の彫刻の説明をきいた。
ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の玄関のレリ−フ作りにも携わったという、ラドヴァンという人の傑作だそうだが、見えもしないのに説明だけきいても仕方がない。
説明のあと、すぐ横の、ロッジャ(屋根付きのオープンスペースのこと)で市庁舎と裁判所などの説明を聞いた、というより、傘をすぼめたりカメラや服をふいたり、もう最悪
の状態。
教会には入らないので、入り口まで走っていって、写真だけ撮った。残念ながら 暗いうえに急いだのであまりはっきり撮れていない。
 
聖ロブロ大聖堂入り口
1240年 ダルマチア出身のラドヴァンによる 彫刻  半円形内の上が御生誕 下が産湯の準備
   
左にイブ、右にアダム ここにもライオン (ヴェネツィアのシンボル) 柱を支えるのはムーア人?
左写真の内側の柱に 月々の仕事
ロッジャにある彫刻を雨宿りのかたわら見る 
   
 トルコと戦った英雄、ベリスラヴィチ(1520年戦死)総督レリーフ
(メシュトロヴィッチが1950年代に作った)
 天秤を持って善悪を秤にかける聖母
(このロッジャはかつて 裁判所として使われた)
ニコラ・フレンティナッツ作 15世紀

これで観光終わり。
雨が川のように流れる小道を滑らないようひたすら足元を見て気をつけながら
バスまで歩いたおまけに寒かった。
 
 南門横の城壁とロッジャ
北門をくぐって南門を抜けるまで、たった20分の観光。私は中世の石造りの建物や町並みが好きなのに、本当に残念だった。「プリトヴィツェが晴れていて良かった」となぐさめあう声もあったが、今日も晴れていてほしかった。

バス 
18時55分 スプリット ダルミナホテル着 

雨は殆んど止んでいる!!
 


ホテルは 観光スポットからかなりはなれていて、工場街みたいなところ。
倉庫のような建物や工場があって、全くさえない場所だった。

しかしホテルそのものは新しく、部屋のキーも SUICA みたいにタッチするタイプ。

お部屋は広く、バスルームなども新しくて気持ちがいいが、ベッドの幅が狭い。(寝返りを打つと落っこちるのではないかと心配したが、無事だった)ルーマニアを思い出した。東欧仕様だ。
 
19時30分〜21時30分 夕食 

飲み仲間?(念のため書いておくが、私はお食事のときにジュースではどうも、かといって水というのも味気ないから形だけワインを頼むのでお酒は弱い) でテーブルを囲んで、 赤と白、(誰かさんのおごり)

マカロニ サラダ、ポークステーキ パイナップル 
エスプレッソ(8クーナ)

   
   
   
   

ここで 自己紹介もした。