2日目


8月3日  ロンドン〜ダラム


5時15分 起床
身支度、 荷物を整理して、7時30分頃、ハイドパークを、散歩。

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その後朝食。
料金を、プラスすれば、イングリッシュブレックファーストになるようだが特に沢山食べたくはないので、コンチネンタルのままにする。 フルーツは多い。

9時15分  荷物を預ける。大きいスーツケースは3日間、小さいほうは、三時に、取りにくることにする。
地下鉄の ランカスターゲイト駅(はホテルのすぐ裏手、というかホテルの地下といってもいいほどのところ。
ワンデーカード(4.1ポンド)を買う。今日はまず、ロンドン塔に行く予定。 
 9:42 電車  

タワーヒル駅を出たところからからロンドン塔を見る

15分位でバンク駅。10分位歩いて 地下鉄のモニュメント駅へタワーヒル駅には10時30分頃着く。
ロンドン塔のチケット売り場はかなり長い行列だが、それほど時間はかからずにチケットは買えて入れた。
刑場だった、ウェーク フィールドタワーを見て、ジュエルハウスに入る。
王冠の展示ケースの前は、動く歩道になっていて、ゆっくりは見られない。戻れば、また見られる。しかし、ウイーンの宝物館や、トプカピを、見たあとではさほどの感激はなかった。
ホワイトタワーの、セント・ジョン・チャペルが今回のお目当て。
重厚なロマネスク様式でとても素晴らしい。さすが初期ノルマン教会建築の白眉と称されるだけのことはある。
白い石はノルマンディ−のカーンで切りだされたもの。狭い間隔で立ち並ぶ柱のアーチ列が美しい。
現在は飾りもなく簡素だが、もとは国王の礼拝堂として華やかに飾られていたのが、宗教改革で、すべて 取り除かれたそうだ。しかし構造の美しさが分かるのでこれでよいと思った。
 

ロンドン塔は、思ったほど広くもなく、一時間位で、見終わった。

クイーンズハウス、高貴な身分の囚人が生活した所

地下鉄で、チャリングクロス駅へ、
セント・マーチン・インザフィールド教会の、カフェ・クリプトで昼食をとる。
カフェテリヤ式なので気楽に入れてほしいものは手でしめせばよいので言葉の不自由な一人旅には都合がよい。
巨大な、アボガドにツナマヨネーズをつめたものに、野菜をそえたのと、ライス( カレー風味だが、パサパサ)とジュースで7.45ポンド。
学食みたいな、ところにしては、安くはない。しかしクリプトの、雰囲気はある。
そこから、テンプルまで、15分歩く。ともかく暑い。

今回のロンドンのお目当ての二つ目はテンプルチャーチ。
5年前に来た時は中に入れなかった。
ロマネスクの教会は外観も良くて中にはいれなくても充分満足できるのだが、ここには十字軍に行った騎士の横臥像があるというので、それを見たくてまた行くことにしたのだ。

途中、コートルード美術館があったが、入る時間はないので、そのまま通りすぎると、シティーの入り口 、ここは、テンプル・バーと言われる関所があり、国王といえども勝手には入れなかったそうだが、その跡を示す、ヴィクトリア女王の像、上にドラゴン(グリフィン)

テンプルバーメモリアル

ホア銀行

コック・タバーン(98年撮影)

昔は新聞街として有名だったフリートストリートで、ホア銀行を、みつけて、写真を撮る。(カルチャーの講座でこの銀行のことをきいたばかりだったので) 人けがなく、(日曜日のせいか)営業しているのかな?という感じ。
ところが、テンプルの入り口が、見つからない。上の写真のコックタバーンの看板の手前のほんの少しだけアーチが見えているところが入口のはず。鉄の格子戸がおりている。この道はインナーテンプル(法学院)で仕事をする人のための近道で日曜日なので、閉めてあるのだ。 なおこのジ・オールド・コック・タバーンは、作家のディッケンズやサッカレーも訪れたという古いパブ。手前にはヘンリー王子の部屋などもあり、また機会があったら、歩いてみたい通り。
ただし、入ってみたいパブは女一人では無理。
探し回って大回りしてやっと教会到着。
テンプルチャーチはラウンドチャーチでノルマン様式。
このような円形教会はイギリスにはたった四つしかないそうだ。
1187年頃建てられ、1220年から40年かけて増改築、テンプル騎士団に関係する、イギリスでただひとつの教会。
入り口の扉や、窓の上部が、半円形。屋根をささえるアーチが、とがっていて、アーリーイングリッシュ様式のところもある。

入口のアーチ実際に入れるのはここからではない この写真は98年3月に訪れた時のもの

テンプル騎士団は 1314年に解散させられたが、この教会は法律家で組織するギルドであるテンプルの教会としてひきつがれて残っているのだ。、
十字軍遠征に参加した騎士は足をX字上に組んだ姿であらわされたいる。
がらんとした床に、おかれていて、かなり、風化してボロボロのものもあった。名前の分かっているものもあるが、それは盾の紋章から分かったのだそうだ。このテンプル・チャーチはマイナーで(私は英国紋章物語 森 護著 河出書房新社 を読んで行ってみよう、という気になった)観光客はいなかったが、この翌年に大ベストセラーになった、ダン・ブラウン作の『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくるので、今は観光客が押し寄せてきているかもしれない。

そこから、チャンスリーレーン駅まで、歩けば、地下鉄一本で、ホテルに戻れるので、10分くらい 歩いたが、日曜なので駅は、閉まっていて、(日曜日なのでテンプル駅も閉まっていた。) くたびれた足をひきずって次の駅まで歩いた。ロンドンの地下鉄乗り換えは、表示に従って行けば大丈夫ということは分かったが、地下道の移動が長いので乗り換えをあまりしたくないのだ。
3時に、ホテルで、小さいほうの、スーツケースを、受け取って、
3時45分
ころ、キングズクロスの駅へ(パディントン駅から)
パディントンの駅は階段などないが、駅前の道は、ガタガタなので、大、小二つののスーツケースを 引っ張るのは、大変そうだ。この駅はヒースロー行きのエキスプレスの出る駅で、帰りに(パリに向かう時に)これに乗るといいとは思ったが、やめた方がよさそうだ。

キングスクロス駅では  まず、ブリットレイルパスに、使い始めのスタンプをもらう。
かなり長い行列で20分もかかってしまった。。パスポートが必要だった。(持ってはいるが、胴巻きの中なので、ひと苦労)
4時18分発の、ニューカッスル行きに乗る。
ぎりぎりまで、何番線発か表示しない。表示されると、皆ワッと走る。
列車は座れたが、冷房なし。二等は殆ど予約が入っていたが、はじの3席くらいはあいている。
トイレが見えるところで、いやだったがしかたがない。途中の、景色もつまらない。
ヨークや、ダーリントンの駅は、ホームの屋根を支える鉄柱の、持ち送りの飾り(カラフルな花、紋章など)がすてきだった。
進行方向右に座っていたが、ヨークでは、懐かしい大聖堂がよく見えた。(10年前に行った)
ヨークを過ぎると、大分景色がよくなる、その前に30分位うたた寝。
線路のわきには、ヒースではなく、もう少し丈の高いピンクの草花が咲いていて、ダーリントンでは、 フクシアが、咲いていた。このあたりからは、大分起伏があり、森も多く美しい。
7時50分頃、予定より15分位遅れて、ダラムに到着。

駅前にあった地図 これは実は翌日、出発の時間を待っている時に撮ったもの
左下が駅、そこから緑のロータリー、黄色のロータリーで、右に折れて川を渡り最初の十字路を過ぎるとホテル
教会とお城がまん中

タクシーで、ホテルへ(3ポンド)
スワロウ・スリータンズホテル(三ツ星)
16世紀のコーチインだったところ。
クーラーなし。でも、部屋は、広め、シングルを予約したが、ベッドはふたつあった。
ベットの足元にまだベットが入るくらいのスペース。肘掛け椅子2脚、書き物机と椅子。アイロンもある。シャンプーハットや、テッシュはない。

イギリスなのでお部屋にはティーセットが置いてある

この階段をあがったところがバスルーム

8時15分に、夕食を予約して、食堂へ行く。
食堂は二部屋続き。歴史を感じさせる、落ち着いた内装で明かりはローソク。
老夫婦や、老夫婦グループが殆ど。声高にしゃべる、10人くらいの、グループもいたが、ツアーで泊まる大型ホテルと違って小さめだが、落ちついた大人のホテル、という感じ。
老夫婦は、どなたも特にドレスアップした、というのではないが、着替えはしてきたという感じの服装が好ましく感じられた。 
食事は、スターター、メイン デザートそれぞれ、5,6種類の中から選ぶようになっている。
 まず、白のグラスワイン、(オーストラリのシャルドネ)を頼む。
 スターター : メロン、白、オレンジ二種類を、丸くくりぬいて、ツナ缶くらいに丸くまとめてあり、パインチャツネをそえてあるもの 
 メイン :  チキンに、スモークサーモンとほうれん草をマッシュしたものをつめて、(蒸して) マッシュルームソース(白ワイン)をかけたもの、チキンは、すこしパサパサだが、ソースは、ポルチーニの風味でおいしかった。
ここで既に9時半。空いたテーブルから、もう翌朝のセッティングがされ始めている。
デザートはラウンジで、といわれ、場所をかえて、アイスクリームと、紅茶。 
時差ぼけなのに、しっかり朝から観光したせいか、待っている間に、居眠りをしてしまった。
 アイスクリームは、くりぬいた丸いのが、四つもある。紅茶はおいしくない。
 
10時に、部屋に戻り、そのまま、ベッドに倒れて、気がついたら12時。
 お風呂に入って洗濯をして寝ようとしたが、暑くて寝られない。しばらく窓をあけて、 涼んだが、窓の開けっ放しは心配で、ウトウト、2時に本格的に、扇子を使いながら寝た。