パートU  ブルゴーニュの古都とアルザス旧街道の旅


7日目

8月4日     パリ〜オーセール〜ヴェズレー〜ディジョン

今日から、『ブルゴーニュの古都とアルザス旧街道の旅』 が始まります。
5時起床、洗面、パッキング
6時35分 朝食
7時30分、荷物を出して、散歩。 昨日よりずっと涼しいが、歩くと汗ばむ。

ヨンヌ川から大聖堂を見る

パリから、サンチャゴへの巡礼路のサンジャック通りをさがしたがわからなかった。
8時32分  ホテル発
オートルートに乗って、オーセールへ 

パリを少し離れると森もあるが、ともかくまっ平。
道はとてもなめらか。 
添乗員に、絵葉書と切手を二枚いただいたので、家に葉書を書く、(ウイットビーの絵葉書で)
10時50分  オーセール着。
 ヨンヌ川にかかる橋から教会を眺めてた後、徒歩で教会に向かう。
 途中の細い道の両側は、木組みの家々がつらなる。


サンテティエンヌ大聖堂  13−16世紀のゴシック。入り口の石の彫刻がよい。
 ステンドグラスの説明をガイドはしていたが、私は、周歩回廊の、柱頭の位置に飾られ人頭彫刻がお目当て。

アンダーソンの『グリーンマン』に、でてくる、預言者や、王の頭、 (1215年以降の作)シビラなどを見たかったのだ。
この教会は、ガロ・ロマン時代の寺院跡に建立された。そのこととグリーンマンは関係があるらしい。
ケルト人は首狩族で頭部には霊が宿ると考えたらしい。
ヨーロッパの貴族の館などに鹿などの頭が飾られているのは、狩猟の成果を誇るという意味合いもあったろうが、頭部が魔除けなどの力を持つとされたことにもよるらしい。

このようなところに頭が飾られている 旧約の預言者

手前がグリーンマン

   モーゼ

シビラ(巫女)

何だか日本の鬼の面のよう

地下に降りる、11世紀のロマネスク。茶色で、天井が低く、いかにも、地下、という感じ。     
白馬に乗ったキリスト像,という珍しいフレスコ画が、天井に描かれ、正面の壁には、栄光のキリスト(13世紀)
(暗い地下でのヴィデオからのキャッチなので、絵がはっきりしない)

白馬に乗ったキリスト

栄光のキリスト

次は、サン・ジェルマン修道院
クローヴィス妃マチルダが、6世紀初頭に創建したとされるバシリカ。 
カロリング期に拡張、 地下のチャペルは、10本のリブ に支えられている。
壁画は茶色だけで(サンテティエンヌの殉教、858年)が描かれていた。ガイドさんは、この壁画が、オーセールの誇るべき財産と、ご自慢。
ノルマン人から隠すためのサンジェルマンの地下墳墓、イオニア様式を模倣した柱頭などを見た。

教会を見た後は、昼食、   ポストホテルで。
個人参加の四人とテーブルを囲む。
九州からの女性と埼玉の男性、それに実に8年前のロマネスクツアーで一緒だったK氏(奇遇!)。
 オードブル  海老、マッシュルーム入りサラダ
 メイン    サーモン、パセリ入りソース、ライス添え
 デザート   チョコアイス、コンデンスミルクのようなソース
  ワインは、白3ユーロ
  どれもおいしかった。
12時30分 出発   N6でヴェズレーへ。 だんだん森の中にはいるかんじで、気持ちが良い。
 
ヴェズレー、駐車場は丘のふもとなので、教会まで10分くらい、ゆるい坂をのぼる。
太陽は真上で、道の両脇は家々が連っているが、まったく日陰はない。
日傘も帽子もないので、暑くて倒れそう。

サント・マリー・マドレーヌ聖堂
教会の前でガイドが話しはじめたが、外側の彫刻はたいしたものではないので、悪いがさっさと中に入る。
ここは昔ケルト人の要塞だったところ。 878年、修道院が設立され、
1140年聖ベルナールが 第二回十字軍を呼びかけた地。
ナルテックス 1140から1160年に作られる。
タンパン(聖霊降臨) 1125年頃 (オータンより古い)
キリストの教えを伝えに行くべき国々の、人(?怪物)が、まわりに彫られている。

聖堂正面の上部

ナルテックスから、教会内部を見る

タンパン彫刻、主題は 聖霊降臨

教えを伝えにいくべき国々の人
大耳族

 身廊 1120から1135年
  ブルゴーニュの独創性 半円アーチの列廊  階上席もトリフォリウムもない
  多色の建築素材  壁面埋め込みの円柱(付け柱でなく)  交差ボールト
 柱頭  1160年以降 ここの柱頭彫刻はとても有名で見るのを楽しみにしていたもの。
  父親にきずかれたエフゲニヤ  二人の男と石臼(モーゼからパウロへ) 聖ペテロの救出  ヴァシリスク(馬と蛇の二つの性質を備える) 悪魔と天使 金の子牛からとびだす悪魔など、どれもユーモラスでかわいらしい。

父親に気づかれたエフゲーニャ

二人の男と石臼
モーセがパウロに教えを渡す

トゥールのサン・マルタンが 
神樹を切らせる場面

金の子牛から跳び出す悪魔

 もっとゆっくり、柱頭彫刻を見たかったが、クリプトに降り、聖マドレーヌのお墓を見た。
 それから、中庭へ出ると古い井戸が あった。そうして、司祭館のような建物の間を通って、テラスへ。

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中庭

テラス(見晴台)

見晴らしがいいはずだが、あまりにも暑いので、囲いのそばまで行かず、木陰で涼む。
 
バスに乗って、ディジョンへ、 近くなると山がちで、川が流れ、湖もあり、とても景色が良い所を通った。
ホテルは、ソフィテル ラ クロシュ  ダルシ広場にあるなかなかいいホテル

部屋で、セーフティボックスにしまおうとしたら、鍵がきかない。
添乗員が回ってきた時に、そのことをいうと、部屋を替えるという。
最上階で、ジュニアスイートらしい。天井が半分斜めだけれど、とても広くて、もうしわけないみたい。
夕食はホテルで、
  オニオンスープ  チキンのマスタード風味 メレンゲ

ゆったりしたバスルーム、気持ちよく、お風呂につかって寝る。