市内観光
徒歩で、5,6分の所にある、サン・ベニーニュ教会へ。内部をちょっと見ただけで外にでて、リベルテ通りからノートルダム教会 へ行く。黒い聖母がまつってある。
壁画修復師の高橋久雄氏 修復の15世紀末の壁画、磔刑、聖母子像、聖カタリナ、なども見る。
当然かもしれないが、ガイドは、高橋氏のことを知らない。
教会の前の通りは、古本市をやっていた。

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屋根の上の、鳥と猫は
本物ではなく飾り |
軒の彫刻 |
螺旋階段の一番上 |
教会の外の壁に、ふくろうの彫刻があり、幸福になるというので、さわってみる。木組みの家々を
ながめながら、デイジョン美術館へ。ここは、ブルゴーニュ大公宮殿だったところ。
衛兵の間には、スリューテル作のフィリップ豪胆公の墓碑 周りの彫刻が、すごい。写真では少ししか写っていないが、公の死を悼む人々が彫られている。
祭壇画、フレマールの画家(ロべール・カンパン)の牧人たちの礼拝など、の北方絵画も良かった。この絵がここにあったとは。私は北方ルネッサンス絵画が 好きなので、嬉しくなった。

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フィリップ・ル・ボン |
フィリップ・ル・ボン妃 イザベル・ド・ポルトガル |

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フィリップ豪胆公の墓碑 |
キリスト誕生(牧人たちの礼拝、一部なので、
牧人たちは写っていない) |
ところで、ガイドが建物の説明を始めたが、外はあまりにも暑くて、みんな迷惑そう。早々に解散。
午後の自由行動の希望として私は、フォントネー修道院を、書いておいて、自分で行くつもりで、列車の 時間を調べておいたが、添乗員のKさんはロマネスクがお好きだそうで、またバスの運転手もいい方で、チップ程度で行ってくださることになり、結局全員 行くことになる。
それで、あまり時間がないので、(今日は、昼食がついていない)リベルテ通りで、各自昼食を買って帰って、ホテルの
部屋でいただくことになった。私は、菓子パンがおいしそうだったので、それにする。
バスで、フォントネーへ、途中、右手に、フラヴィニー・シュールオズラン、の看板があった。映画 『ショコラ』 の撮影された村が丘の上に見えた。
木立を進み、小川が見えたなと思ったら、そこがフォントネー。
自由に、見てよいというが、時間は一時間。少し短いが教会好きでない人もいるのだから、しかたがない。
この修道院は、聖ベルナールがシトーでの修行の後、1188年から建て始めたものである。
彼は貴族出身で、土地の提供などを受けることができたし、裕福なイギリスの司教が莫大な財産をもって、ここで余生を過ごしたこともあり、(1139年から)建設が進み、1147年に完成。

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フォントネー ノートルダム修道院教会 |
写真では見ことはあったが、実際にきてみて、期待を裏切らないどころか、期待以上のすばらしさ。
祈り、働けの厳格なシトー派らしい、余分なものをいっさいまとっていない、清らかな佇まい。
感激。ヴェズレーより、落ち着いて私はこちらの方が好き。

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教会内部 |
中央のステンドグラス |
内部に何もないので、力強い骨組みがよくわかり、アーチ列が美しい。柱頭にも少し葉が彫られているものもあったが、ほとんどの柱頭に彫刻はない。
ゆっくり部屋を巡り、回廊にたたずむ。心が安らぐ。いつまでもここにいたい。
修道士の寝室が二階にあった。木組みの船底形天井だ。昔の鍛冶場で、古い道具を置いてある部屋もある。

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修道士の寝室 |
鍛冶場の ふいご |
が、昔 薬草園だったところは、現在芝生なのが残念。
私の中世への関心の始まりはイギリスのエリス・ピーターズの『修道士の頭巾』という中世ミステリーを読んだことから。
これはシリーズもので、十字軍にも行ったが今は修道士となり、薬草係りで医者の役割をしている、修道士カドフェルが探偵役の小説。修道士の頭巾というのはトリカブトのこと。それで、ミーハーとは思うが、昔どおりの薬草園を持つ修道院というのがみたいのだ。
相変わらず暑いが、時間の許すかぎり見る。
あまりの暑さに外に立って見ている人は少ない。暑いが水音が心地よい。
この地が選ばれたのは、他の多くの修道院がそうであるように、豊富な水があったからだということがうなずける。

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左手奥が、入り口(内側から、見たところ) |
ショップで、絵葉書や、写真集と、フラヴィニーでつくられた、アニスのキャンデーを買う。
フラヴィニー・シュール・オズランはチョコレートではなく、アニス・キャンデーで有名なのだ。
バスに乗って、ディジョンに戻ってから、自由時間なので、一人でサンベニーニュ教会 へ行く。
地上は、13から14世紀に作られたが、、地下のクリプトは10から11世紀のもの。この地下に関心があるのだ。
円形に二重に柱が、並んでいる。サン・ベニーニュのお墓もある。
面白いのが、柱頭彫刻、グリーンマン。
そこを出て、隣の考古学博物館へ。
ディジョン郊外のシャンモル修道院は、修復中で、入れない。そこにスリューテルの彫刻があるのだが、この博物館には彼の作のキリストの頭部が展示れている。気品があって、すばらしいと思った。
そのほか、教会のタンパンが そっくり移されていたり、ロマネスクの柱頭彫刻があったりで興味深かった。
夕食は、鴨のレバーと無花果のコンポート、ポークフィレのロースト、粒マスタード風味、チーズの盛り合わせ、
フルーツのワイン風味スープ レストランOENOPHILES
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