4日目

6月6日

トリノ~ブリーガ・ノヴァレーゼ~オルタ・サン・ジュリオ


550分 起床

 
 丘の上に スペルガ聖堂

715分 朝食 ヨーグルト、さくらんぼ パン 水

部屋に戻ってパッキング 
ホテルの前の通りはアーケードになっている。
今日は日曜日で古本市が開かれている。

95分 出発 

途中ポー川を渡るところで丘
(標高671m)の上にスペルガ聖堂を見た。

これは
1717年から14年かけてアメーデオ二世によって建設されたサヴォイヤ家歴代の霊廟
アメーデオ二世の時代にサヴォイヤ家はサヴォイヤ公領からサルディニャ王国になった


道中また水田を見た。

11時頃、ブリーガ・ノヴァレーゼに着いたが、一度その手前のサン・マルコ村に戻り、カフェで休憩お手洗い拝借のため
チップ代わりに水(1ユーロ)を買ったり、コーヒー(
0.9ユーロ)を飲んだりした。

このあたりはゆったりした敷地に大きな家が建っている。別荘地のようである。
バスでノヴァレーゼ村に戻り
5分くらい歩いて、サン・トマソ教会 教会は村外れの少し小高くなったところに建っている。

途中の家では おばあさんとお孫さんがじっと我々を見ている。手を振るとにこにこしながら手を振り返す。 
教会は鍵を預かっている人に来てあけてもらわなければならない。いつも人が出入りするような教会ではない。まして日本人が来るなんて、村の人にとっては大事件かもしれない。

サン・トマソ教会 11世紀初めに建てられた。フレスコ画も同時期のものである。

まず外回りを見る。レンガ積みで長方形にアプシスが半円状に突き出た形をした 小さなバシリカ式教会堂である。

   
 屋根の下の壁にうっすら もとの屋根のあと
右手(南壁にうっすら もとの出入り口の跡
ぐるっと回って後陣を 見る
 右手(北側)ドアの跡がある
 ロンバルディア・アーチも見てとれる
 
 南側の壁の拡大

西正面壁にうっすらもとの屋根の形が残っている。
20世紀に入って屋根を少し高くした。扉は新しい。
十字架型の明かりとりが開けられている。
南側に元の出入り口の跡。うっすらとしたアーチ型。(立っている人の横)

右の写真では 中央下。
上の方はレンガがヘリンボーンのように貼られている。その下の石もヘリンボーン。

北側にもドアのあとがある。

鐘楼もあったが、危険なので1910年に倒されたという。

中に入る。 
入り口横には 手洗い用水盤 ケルトの祭壇の跡から出た石板が二枚。

   
 手洗い用水盤と ケルトの石板  アプシス(11世紀初めのフレスコ画)

アプシスのフレスコ画20世紀に入って修復し剝がれているものを張り直したそうだ。色は赤と緑が多用されている。土地の色でおかねがかかっていない。

左右の上に天使。アプシスの中央にキリスト、その周りに4福音書記者、

   
 右上の天使
上の写真を拡大しても見えないが上部中央に鳩(聖霊)が描かれていて
天使はそれを指し示しているそうだ
 キリスト
   
 牛(ルカ)  多分 ライオン(マルコ)

その下にマリアとペテロ、使徒たち。

   
 マリアとペテロ 窓のエブラズマンの装飾が可愛い  拡大  マリアとペテロ

目が大きくおでこが大きい。マリアは直立して手の平をこちら側に向けているが、これはビザンチン式祝福のしぐさ。

   
 12使徒または 聖人たち  12世紀の線描
 

アプシス下部に非常にうっすらと下絵のような線描きが残っている。
12世紀のものだそうだが面白い絵なのにはっきりしない。
窓の奥ゆき部分に描かれた模様が可愛い。精一杯飾ろうとしているようだ。

鍵をあずかっているお嬢さんにカギをみせてもらう。
とても大きい。

1210分頃 バスでオルタ湖に向かう。このあたりの湖はどれも氷河湖。

今日は日曜日で ホテルのそばまでバスが入れないので広場でおりる。(少し雨が降ってきた)
ミニトレインに乗ってホテル近くに向かう。雨はすぐに止んだ。
荷物はホテルから車で取りに来た。
ホテルに着いても中には入らず船着き場に向かう。

   
 市庁舎   道は非常に狭い
   
 ここから サクロモンテに上って行くらしい  旧市庁舎
緑のオブジェ、 この時期なにか展示会らしく あちこちに
面白いものが おかれていた

小さなボートでサン・ジュリオ島へ。お天気が今一つなので湖の色が冴えない。

   
 こういうボート 島に渡る  
  
 晴れていればもっと美しいはずなのに、と思いながら何度もシャッターをきった

1335分島のレストラン SANGUILIOで昼食

お料理を持ってくるのが遅く食事に時間がかかったが、家族連れが多くてまわりのお客を見ているのが楽しかった。 
母親はおしゃべりに夢中で父親が子供をあやしていたり、おばあちゃまが赤ちゃんを見せに来たり。
   
   

サーモンとトマトのパスタ、 ラヴェッロ(白身魚)の地中海風、アップルパイ

     
     

すぐに教会見学なので 飲み物は取らなかった(お水はついている)
1520分 サン・ジュリオ教会 
サン・ジュリオは アテネの南のエギナ島からやってきて蛇退治をしてここに教会を建てたということになっている。
蛇退治というのは 蛇そのもののこともあるが、異教徒の折伏という意味もあるそうだ。
写真を一枚撮ったところで内部撮影禁止、と言われてしまった。一枚だが内部の華やかな雰囲気を思いださせてくれる。

 
 中央には 聖クリストフォロ

ここは観光地で日曜とあって内部は人がいっぱい。現在の教会は10世紀に建てられたが、次々と手が加わり、バロック的華やかさだ。写真のフレスコ画も15世紀半ば以降のもの。蛇紋岩でできたロマネスク(11~12世紀)の説教壇があった。一枚撮るならそれを撮っておけばよかったのに残念。

   
   ボートからだとロマネスク様式がよく分かる
(半円アーチ、 ロンバルディア帯など)
写真が撮れないうえに絵葉書やパンフレットなども買うことができなかったのが残念。朝早く目がさめたせいか、立って説明を聞きながら、一瞬眠って倒れそうになってしまった。またボートで本土に戻る。
 
 

1630分 ホテル・サンロッコ

 
 私が泊まったお部屋

サン・ロッコ修道院を改装したホテル。我々が泊まったのは新館らしく、まだ新しい。 
湖側で目の前にサン・ジュリオ島が見える。

夕食の集合時間は
7時なので時間がある。
 
世界遺産にもなっているサクロモンテ
(山の途中に20の礼拝堂がある) にいらした方もいたようだ。 
私は山登りはいやなのでお風呂。 
新しいホテルで気持ちがいいのだが、シャワーは固定式だった。

入浴後 乾燥ポルチーニ
(キノコの一種)を売っているお店があったのでとりあえずそれを買いにいって7時にホテル前に。
この乾燥ポルチーニ 我が家ではオムレツにいれたりパスタやリゾットに使うが、ここで大量に買われた方はスープになさるとおっしゃっていた。
普通にブイヨンキューブを使って戻したポルチーニを入れるだけでいいそうだ。 
帰って作っているとこれが一番香りが生きていいようだった。
少し青みをいれてみたり適当にアレンジして簡単にスープを楽しんでいる。

みなでゆっくり歩いてさきほどの船着き場のところのレストランへ

1930分 VENUS で夕食(オープンエア)
焼き野菜とトマチーズ牛肉のマスタード、青胡椒ソース ラズベリームース 赤ワインとエスプレッソ
(6ユーロ)

   
   
   
 ラズベリームース  

日が沈むころ、ちょうど新婚カップルが写真撮影をしていた。

   
   

21時半すぎにホテルに戻る。お部屋からはライトアップされたサンジュリオ島が見える。夜中に強い雨。

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