3時15分 目が覚める
4時45分 起き上がって身支度。夜中に雨が降ってテラスがぬれている。
サン・ジュリオ島の写真を撮る。曇りなのでいい写真は撮れない。
7時 朝食 朝食レストランがみつかりにくかった。
湖に面したレストランで気持ちがいいので、いそいで食事をすませて庭に出て写真を撮る。
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直接船が付けられるようだ、 修道女? の像があった |
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7時45分集合
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ホテル入り口 |
敷地がとても広い |
今日はホテルの敷地を出てすぐのところまでバスは来ている。
8時出発
9時過ぎ コモ湖がみえてきた。
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(バスの中から) コモ湖、右手がコモの町、うっすら水色のドームが大聖堂 向かいの山にケーブルカー |
コモ
湖に面したカブール広場でバスを降りて休憩。
ここで コモ二日間のガイドのジェシーさんと待ち合わせ。
彼女は中世美術史を学んだ方だそうだ。(今回のツアーはロマネスク美術の旅なので、そういう方面に詳しい人をガイドにと注文をつけておいたそうだ)
9時30分 観光開始
サンタッボンディオ教会 (1063〜95年) 1095年ウルバヌス二世により奉献された。
アッボンディオは4世紀の人でコモの守護聖人
ローマとアルプス以北を結ぶ街道沿いにあった。もとはアトリウムがあり手前の柱はその跡だそうだ。
入り口の弧帯(ヴシュール)に組紐文。
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入り口
タンパンに彫刻はない |
左、 アトリウムの名残の柱 |
中は五廊式で大きい。翼廊がなく木組みの平天井である。柱頭は飾りがないかあっても少しだけ。
中に車輪(日輪か?)があるのに興味をひかれた。
奥に1250年(地球の歩き方では14世紀)に描かれたフレスコ画(キリストの生涯)。洗ってはいるが後代の手は入っていないそうだ。とても色鮮やか。
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どっしりした柱列がいい |
磔刑の十字架がギザギザの木でありしかもT字形ということからアルプス以北の影響、またジョットの影響も見られると説明された。
三人のマギが、ふかふかのお布団で寝ているのはロンバルディアの特徴。アプシス前の祭壇の下に聖人のお墓がある。
コモの司教は代々ここに埋葬されている。
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十字架 よくみるとギザギザでT字形 |
マギのお布団に注目 |
窓の周りの隅切り部分(エブラズマン)には色を塗って大理石のようにみせてあるところもある。
エブラズマンというのは、壁が厚いと窓がトンネルのようになってしまうので、壁の構造上の強度をなるべく減らさず、明かりを多くとりいれるために施される。
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エブラズマンの施された窓 |
柱頭に車輪(日輪?)が刻まれている |
外回りを見る。
内陣を挟んで二本の塔がたっている。イタリアでは多くの塔は教会堂から独立して建っているが、これは聖堂に塔が組み込まれている早期の例だそうだ。(こういう構成はドイツのシュパイアーなどにはある) http://ykharuka.s113.xrea.com/UK_France/ukfrmain.html
壁に四角い穴があいているのは ローマ時代の建物から持ってきた石だからだという。
五廊式なので、屋根が三段になっている。近くからしか撮れないのではっきりしない。
窓の周囲の彫刻も見事。動物と唐草の組み合わせ。(外側の窓縁にこれだけ彫刻があるのはあまりみたことがない。
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平面図 五廊式で翼廊がない |
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窓を取り囲む壁にエブラズマン、 その周りにも彫刻が施されて華やかなつくりになっている |
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屋根が三段になっていて五廊式であることが分かる |
中でもう一度確かめる 右が中央廊 |
10時40分 バスでヴィットリア広場へ
ここは城壁のすぐ外。ロマネスク様式の塔が建っている。
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ガリバルディ像、 向こうのピンクの建物が今日から二晩泊まるホテル |
ロマネスク様式の塔(城門) |
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城壁の内側から塔を見る |
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今日の宿はこの近くだがそこからサン・フェデーレ教会へ行く。
この教会は6世紀エウフェミアに捧げられた聖堂。
964年に聖フェデーレの遺体が運ばれサン・フェデーレ教会となった。またコモの大聖堂だった。
6世紀にあった教会に縦の身廊を加えた建物(1050〜1120年) 後陣の上アーチを連ねたギャラリーが美しい。ここは人が歩ける。
後陣北側の竜の門と呼ばれる入り口横の彫刻が素晴らしい。少し磨滅しているのもあじがあっていい。
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後陣 アーチ列にロンバルディア帯 |
サン・フェデーレ教会 竜の門 |
グリフィン(善)と竜(悪)の戦い、左上は天使と預言者ハバクク その下は玉座のキリスト、あるいは獅子の谷のダニエル(下の方の塊がライオンの頭?)
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左上 天使が 髪(耳)をひっぱている
右 グリフォンの頭の横には 横向きのグリーンマン
グリフォンが 掴んでいるのは竜?
グリフォンの尻尾を噛んでいるのも竜? |
中央上 多分二股人魚の
顔がかけているのだろう |
入り口右側 |
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上右写真を拡大して横にすると 上右は ウサギ? 下 竜 羊の耳をかじっている? |
ダニエルはペルシャでダレイオス大王に仕えたが、あまりにも秀でていたため同僚の大臣などにそねまれ、エルサレムに向かって祈っているのを違法として獅子の住む穴に投げ込まれた人物。旧約聖書のダイエル書では 信ずる神に使わされて天使が 獅子の口を塞いで守った、ということになっているが、外典では天使がハバククにダニエルに食事を届けさせることになっているそうだ。その時天使はハバククの髪の毛を引っ張っていかせた、というが たしかに天使の手は髪の毛(耳?)を掴んでいる。
中は改修されていて、色々な時代のものがある。ライオンの上にのった聖水盤二つ。人がまたがっている。水盤はロマネスク期の柱頭。
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前に人 |
首のない人が ライオンにまたがっている |
壁画、上はサン・フェデーレが首を切られて手で首をもっているところ。その右下のマリア様のポーズは昨日のサン・トマーソ教会の壁画と同じ。
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左上 サン・フェデーレが 切られた首を持っている
下のマリアは ビザンチン風祝福のポーズ |
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後陣、ドームの絵は新しいと思うが造りはロマネスクだ。
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アプシス(入る前に外から見たところに対応している) |
西正面 |
そのUへ続く
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