5日目

そのU
  大聖堂



11
18分 サン・フェデーレ教会を出て5,6分歩いて大聖堂へ。大聖堂の塔が見える。
近づくと彫刻が見えるがそのなかでも面白いのは石工が彫られていること。よく見ると手に道具をもっている。

コモの石工というのは有名だ。magistri comacini(コモの工人たち)
コモだけでなくこのあたりの湖沼地帯一帯に優れた石工たちがいたことは、すでにランゴバルト王ロタリウスの勅書にふれられているほど昔から知られている。 
最初にロマネスクについて学んだときには、コモの工人たちが各地をさすらってロマネスク様式の教会を建て、その証としてロンバルディア帯を付けたと聞いた。しかしその後これは今日では間違いとされていると習った。このロンバルディア帯というのは、建物の構造には無関係なので真似しやすいから各地各国でみられるのであって、基本的にはロマネスク建築というものは各地の建築彫刻の伝統に従って造られているのだそうだ。
ついでに書いておくが、ロマネスク建築にはこれがロマネスク、という決まった様式があるわけでもない、という説もある。これは研究者によって違うようで、様式はある、という説をはっきりおっしゃる方もいらっしゃる。どういう観点に立つか、どこの国のロマネスクに着目するかによっても違うようである。これからも機会があるごとに注意深く確認していきたいと思っている。一応、半円アーチ、壁で支えて窓が殆んどないかあるいはあっても小さい、などはロマネスク様式として考えてもいいとは思う。(石造のトンネルヴォールトもよく挙げられるが今回のイタリア北部では板張り天井が殆んどで石造はあまり見なかった)  

     
 大聖堂へ  塔の彫刻
 コモの工人たち
手に道具を持っている
 
入り口左右にはローマの小プリニウスと大プリニウス
彫刻家はロダーリ親子

おとなりはかつての市庁舎でロマネスク様式。
大聖堂正面はゴシック様式。中はロンバルディア・ルネッサンス
(1396年着工、完成したのは18世紀になってから)

   
   
大聖堂
ゴシック、ルネサンス様式の華麗な建築。 外側に世俗から神の世界に上る階段。 
中で唯一ロマネスクはライオンにのった水盤 雌ライオンはあかちゃんにお乳を飲ませている。
   
 中央祭室  バラ窓
バラ窓はオリジナル、三色で三位一体を表わしている。 
大理石の祭壇はロマネスクからゴシック期のもの。
ルッチーニ司教(耳で聞いた通りなのでもしかしたら間違っているかもしれない)のお墓(ルッチーニ家の紋章が カマス)1130年代のもの
 
 大理石の祭壇
 
 12世紀のお墓

ベルナルディーノ・ルイーニ(レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子)作の絵もあった。

   
   

大聖堂らしく大変華麗な教会だった。
カエルの門といって柱の彫刻にカエルがあるのだが皆が触るので黒くなっていてカエルとは判別しがたかった。

   
 カエルを触っている  黒ずんでいるところがカエルらしい

1223分 昼食レストラン DON LISANDER Ristorante Pizzeria Don Lisander

各テーブルが樽の中におさまっている。 野菜スープ、チキンの狩人風、ティラミス 白ワイン(5ユーロ)コーヒー(2ユーロ)

     
   野菜スープ  
     
     

14時 ホテル LE DUE CORTI
 2,300年前の修道院を改築したホテル。 隣には かつて 聖フランシスコ教会があったそうだ。
湖のそばでないので残念だと思っていたが修道院改装の雰囲気のあるホテルで大満足。おまけにわたしのお部屋はスイート。(もう一人スイートの方がいらしたが、私は申し込み順が最後その方はその前、順番に普通の部屋をあてがっていって最後に部屋がなくなったので福がきたのかな。ただスイートというのは広すぎて面倒なところはある。(バスルームまで行って忘れ物に気付いてリビングを抜けて寝室まで走らなければならないなど

     
左がバスルーム  中央が居間  窓の向こうに塔が見える

14時半 希望者は添乗員さんと観光
私はこの午後のフリータイムを利用して モンツア大聖堂と博物館に行きたかった。 有名なランゴバルド王の鉄の冠など素晴らしいもにが沢山あるのだ。 しかし 今日は月曜日でクローズ。それで、 添乗員さんたちとでかけることにした。

ゆっくり歩いてノルド・コモ駅近くのサンタゴスティーノ教会へ。
1510 扉口がロマネスク。立て直されているが一部ロマネスク、という教会である。1517世紀のフレスコ画

   
   
   
   

それから フニクラの駅へ行きブルナーテ山の展望台にあがった。716m 
眺めは まあまあ。アイスクリームを食べてまた フニクラでおりた。 

   
   

そのあとはホテルに戻る方、湖のまわりを散策する方などそれぞれ。(今日は月曜日で博物館などはお休み) 私はコモはシルクが有名なので、スカーフを買いたいとシルクを扱っているお店をめざした。湖に面した広場の角。いろいろ種類はあったが、これ、とピンとくるものがなかった。(バーゲン会場のように雑多にぶらさげてあって購買意欲をそそられなかった)
仕方がないのでホテルに帰りかけたが、途中でお店を見つけてそこで二枚ばかり買った。

 
 メニューを手に
 真剣に相談


今日も夕食はついてないので、希望者は添乗員さんとレストランへ。 
19時集合メンバーは前回と同じ。 
近くの
IN CENTRO Ristorante In Centro というピッツエリアに行った。

飲み物は各自とり、お料理はまたシェア方式。前菜三皿とパスタ三皿をとった。
人数が多ければそれなりの方法もあると思うが6人というのはシェアするのに丁度よい人数だった。
ここのピザが薄くてパリパリしてとても美味しかった。デザート私はマセドニア
(フルーツポンチ) コーヒー(マッキアート)しめて23ユーロ

   
   
   
   
   
   

美味しくて大満足。21時20分ごろホテルに戻る。 

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