8日目

6月10日

ダヴォス〜ツィリス〜ミュスタイア〜メラーノ


6時30分  朝食
   
 チーズや ハムは 土地の農家のもの  
 
ホテルレストラン 
8時 ホテル出発 
今日のガイドは日本人だ。
ダヴォス在住。日本人は二人だけしか住んでいない。
もう
20年位になるそうだ。 
日本人があまりこないのを残念がっていらした。
これが今年の日本人ツアーガイド初仕事だそうだ。
この方は美術専門ではなく山岳ガイドでもっぱらこのあたりの事情や景色の説明。
ダヴォスはトーマス・マンの『魔の山』の舞台
マンの奥さまが肺結核でダヴォスに療養に来ていた関係でマンも来てこの小説を書いたのだ。
現在は結核は少なが喘息やアレルギーの治療のために療養に来る人が多いそうだ。もちろんスキーリゾートとしても有名で100年くらい前からスキー場として開けていたそうだ。
教会の塔に風見鶏がついているのがプロテスタントで、十字架がついているのがカソリックで、たいていどの村にも両方あるという。
プロテスタントが
70%。
   
ダヴォスマッターホルン

尖っていて マッターホルンに似ているのでダヴォスマッターホルンと呼ばれるティンツェンホルン (3300m) を見る。
いかにもスイス、といった美しい景色を見ながら 

 
 8時35分
 
 8時38分  

ツィリス 910分到着。バスを停めたのはポストバスの停留所
ここには96年に,犬養道子さんの『私のスイス』という本を読んで何とか見てみたいと、たった一人で頑張ってきたのだ。
その時のことはもうあまり覚えていないが、ずっときれいになっているようだ。

郵便局の裏当たりにお手洗いがある。そちらにまわって、あっと声をあげそうになった。見覚えのある眺め。 
その時は道がよく分からなくて、この牧草地を靴の踵をめりこませながら歩いて牧場の柵を手で持ち上げて教会に行ったのだ。

 
ツィリス  サン・マルティン教会 手前(下) が 牧場 柵もみえている 

この郵便局の二階が小博物館になっている(昔はなかったと思う)。ここでスライドを見、絵の描き方を説明してあるところを見て小さなショップで絵葉書を買って教会へ向かう。(牧場の中だがちゃんと道はあった)
サン・マルティン教会 Kirche St. Martin in Zillis (ドイツ語です)
831
年には 創建されていたが12世紀に再建。上に風見鶏がついているのでプロテスタントだと分かる。
入り口に巨大なクリストフォロ(1300年頃)の絵。
この教会は天井画で有名。 1130年〜1140年に描かれた153枚の絵がある。
10時〜1035分 見学

   
 外壁のクリストフォロ 教会内はシンプル  みどころは天井

プロテスタントなので内部はシンプル。 
しかし天井は四角く区切られて絵で埋めつくされている。二度目なので驚きはない。
天井を見るのは首がだるくなるので手鏡が用意されている。しかし直接目でみたい。だんだん首が痛くなってきたのでベンチにあおむけになって見た。そのほうがカメラも重みで手振れしなくてよいようだった。
(こういうお行儀の悪いことをしたのは私一人、前に来た時は殆んどの人がこうして見ていたのに)
とりあえず全画面(端が少し欠けてしまい、また上の方は光が入ってうまく撮れていない)をのせて、そのあといくつかピックアップする。

 
 外回りは 奇怪な動物 キリスト生誕まで ヘロデ王による虐殺 エジプト逃避
 
 左上 イエスの洗礼、悪魔の誘惑 いろいろな奇跡 右下 主の変容
 
 エルサレム入場 最後の晩餐(二段目)ユダの接吻(三段目)サン・マルティン伝説(4段目) 
上の見えにくいところ
 
 上 マリアへのお告げ、 エリザベト訪問
 2,3段目 マギが 天使のお告げを受けて 捧げものをもってくる
   
   エジプト逃避
 
 追記
最近読んだ『欧州百鬼夜行抄』杉崎泰一郎著、原書房 には
内側パネルはキリストの物語、つまり救済史、 周辺部には奇怪な動物が、浪間に漂うような描かれ方をしているが、、これは遠い非キリスト教世界に生きる怪物のことをあらわしたものと思われる、とあります。 波に浮かんでいるからといって、海の生き物、というわけではなく 遠くの世界を表している、というわけだと納得しましたので、(今頃分かったの?と思われそうですが)付け加えておきます。(14年8月8日)
 
 最後の晩餐
   
 ユダの接吻  
   
   

外の小さな売店で絵はがきを買ったり、ゆっくりのどかな景色を見ながらバスに戻る

   
   

1054分出発

 
 ヒンターライン川


ダヴォス方向に向かうが来た時とはルートを変えてクールを回る。
ヒンターライン川はクールの手前(ライヒェナウ)で フォルダーライン川と合流してライン川になる。
今日のルートはなかなか景色がいい。右写真のところに達する前はガガたる岩山の間をぬけた。
 
クールを過ぎてもう少し行き、ハイジで有名なマイエンフェルトの手前を右に折れる。


12時ごろクルスターのトンネルを抜ける。
このクルスターの町は イギリスのチャールズ皇太子が冬二人の王子を連れてスキーにいらっしゃるところだが、ふつうの宿にお泊まりになるそうだ。
今年は
5月末まで雪で、夏が来るのが遅い。
 
去年の今頃は暑かったそうだ。

 
 クルスター


1210分 レストラン・クルム で昼食 

   
 レストラン入り口 てんとう虫シチョコ

バルサミコドレッシングのサラダ ポークカツ、ポテト添え アイスとフルーツのパフェ 
ともかく半端でない量。 私は昨日少しおなかの調子を悪くしたので殆んど食べなかった。ワインもやめて紅茶をもらった。

   
   
   
   
そのUに続く