10日目

そのU カステラッツ〜クアルト・デ・アルティーノ


13時過ぎ WIESER で 昼食

キャベツサラダ 牛肉煮込みポレンタ添え アイス(バニラとチョコの普通のアイスだが非常に美味しかった) ワイン1.5ユーロ(これまでで一番安い)

   
 黄色いのが ポレンタ  レストランを出たところ
 
レストランを出たところからの眺め 

レストランを出たところで小雨、すぐに止む。

 
 聖ヤコブ教会

15時 カステラッツ 坂道を1015分くらい歩く。 
住宅地やリンゴ畑。薔薇がきれいだった。

1520分 聖ヤコブ教会 

司祭様(ちょっとジャック・ニコルソンに似ている)が説明してくださった。

この教会は11世紀 サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼が盛んだったときに建てられたらしい。

お目当ては1215年〜20年に描かれた後期ロマネスクのフレスコ画 
塔は12または13世紀のもの。

この教会は
15世紀に南側に拡張されて鐘塔とつながっている。こちらにはゴシック絵画。

ゴシック側の入り口から入ってロマネスク部分をみる。
 
アプシスには、上に四福音書記者に囲まれた栄光のキリスト(
1220年) 
その下には
12使徒が左右に6人ずつ描がかれている。ここまではいい。しかし左右には?

左はセイレーンと買ってきた冊子には書いてあるがハルピィアでは?(手があるので。面白いことには尻尾が鳥の首になっていて頭もついている、この絵を描いた人の創造だろうか、それとも他にも例があるのか 知らない) 右はズィーゲンフィッシュ(山羊魚

 
 アプシス 聖なるものと怪物がとなりあっているとは!
栄光のキリストを拡大。拡大しても薄くてはっきりしないが おかしなハイブリッド動物たちと異なって 端正で品のよいお姿。
左右の縁(上の方にマリアとヨハネがいて ビザンチン絵画によく見られる デイシス の図にもなっているそうだが、はっきりしない
 
 
使徒たちの一部を拡大
 
柱と銃眼付きの城壁が上部に見られるが、これは天のエルサレムを暗示している。
鍵を持っているので窓のすぐ左の人がペテロだと分かる以外名前は分かないが、ペテロの隣は一番若いのでヨハネだろうといわれている。使徒たちは生きいきとして聖なる会話をしている。
頬っぺた赤丸が いかにもロマネスク。なかなかいい絵だ。
窓の下や周囲の唐草模様は 生命の樹を様式化したもの

この教会を特徴付けているのはさらにその下にも怪物、怪人(?(1215年)が描かれていること。
彫刻ではよくお目にかかるが、絵ではツィリスの天井で見た以外は記憶にない。それもここでは祭壇の奥、いやでも目に入る場所だ。左右には男女のアトラント。アダムとイヴともみなされるらしい。

 
    左から  アトラント、鶏男 ケンタウロス 魚男  尖った耳とシッポを持つ足の上に頭のある男

鶏男(マンティコラ)は火を吹き、蛇の杖を持ちとなりのケンタウロスの前髪をつかんでいる)

 
 キュノケファロス、 二股人魚 イルカ乗り スキアポド おんなのアトラント

右側 鰭足を持ったキュノケファロス(犬頭人)が蛇をむさぼっている、二股人魚、尾が二つある蛇に足をかまれているイルカ乗り、 そしてスキアポド(一本足人)(足の部分がよくみえないが、日除けの傘代わりにしている)

どう考えても教会内の絵としては お品がよくない。
北側の壁には アプシスより150年あとに描かれたゴシック絵画
 
 キリストの道行、磔刑

その下にはこれまたびっくりするのが横たわっている人。これは巨人ゴリアテ、小さくダヴィデ
巨人だからと言ってここまで大きく描くこともないと思うのだが。 残念ながら 椅子と人で全体像が撮れなかった。スペースの関係で 横にカインとアベルの写真ものせる。

     
ダヴィデが 石で ゴリアテを打倒したのち
 ゴリアテの剣で 首を切り落としているところ 
 上 賢い乙女
 下 アベル 捧げ物の羊  神の手が祝福している
 上 愚かな乙女 
下 カイン 神は こらしめの鞭をもっている

増築部分のゴシックのところ、
神父様は 時間が許すならこちらも説明させてほしい、と断ってからお話しを始められた。

境のアーチには、中央にキリスト、キリストの右側に賢い乙女たち。下はアベル。
アーチの左側に愚かな乙女たち、下はカインつまり神の右手は天国い行ける人々で左は地獄行き。

東側の祭壇の上は磔刑。天井がきれい。天使と教父たち。

 
新旧の境のアーチ 下から アベルと五人の賢い乙女たち
こちらで ミサが行われるらしい。
 
上写真の 右半分をゴシック側から撮った
 アーチには カイン と五人の愚かな乙女たち (油が切れている)
 その上は天の園 左下が 入り口 上にイエスを膝にのせているマリア様
ゴシック側は非常に華やかだ。写真は撮らなかったが、西側の壁はサンチャゴ巡礼にまつわる話が描かれていた。
お話しが終わると神父様しっかり、絵葉書と冊子の販売もなさっていらした。 
 
 葡萄畑(手が写り込んでしまった)

1630分頃教会を出てしばらく歩き、教会にはお手洗いがないので近くのバールで休憩して、あとはバスでひたすら南下した。
高速道路でヴェローナまでくだり、左に曲がってヴェネツィアを目指す。

岩がちの山と川の間を走った。
(景色はよかったが私の側からはうまく写真が撮れなかった)

この曲がるところあたりが ーアヴェの畑

途中一度サービスステーションで休憩。
 
ワインの適当なものを、と思ったがいいものはおいていない。 
ヴェネト州はソァーヴェが有名だが、どうも水っぽい気がするので買いたくはなかった。
しかしレゼルヴァとあるので買った。(
67ユーロ)家に帰って飲んでみたがやっぱりハズレだった。

20時ごろヴェネツィア近くのクアルト・デ・アルティーノのクラウン・プラザホテル着

時間も遅いのでそのままホテル内のレストラン直行。
野菜リゾット、魚、パンナコッタ ワイン+マッキアート5ユーロ

   
 野菜リゾット  
   
   泊まったお部屋

全員お部屋は日本流に言って一階。
私のお部屋はフロントに近くて便利。でも窓をあけると目の前は普通の住宅なのでびっくり(道路を隔ているので目ざわりというわけではないが)。
お部屋の広さは丁度いい。とてもシンプル。

12時ごろ寝る