2日目

そのⅡ 

 リーガ市内観光


ここを出てゆっくり市内を徒歩観光。(今回に限ったことかどうかはわからないがこのツアーわりにゆっくり歩きで助かった)
さきほどのヤーニスの中庭を抜けてワグネル通りに入る。

   
 ワグネル通り 奥がリーヴ広場
 
 クロステラ門 (右が聖ヨハネ教会)   ワグナーが住んだ家のプレート

リヒャルト・ワーグナーはリーガの劇場指揮者の職を得て(借金のがれのためとも言われている)この町に来て1837年から2年間住んだ家がある。

この通りを抜けると、リーヴ広場

 
 小ギルドホール

小ギルドホール、大ギルドホール 猫の家として知られる、塔の上に猫を載せた館、などがみられる。 

 
屋根の上に猫、 猫の向いている方左に 少し見えているのが 大ギルドホール
この家は裕福なラトヴィア商人の屋敷で大ギルドにはいりたかったが、ドイツ人でないので入れなかった。それで猫は大ギルドホールに尻尾を向けていたが、現在ここは コンサートホールになったので、 向きを変えた、ということだ
   
 元大ギルドホール現在は コンサートホール  読書する少年

左に折れズィルグ通り(本を読む少年の彫刻のある家があった)を少し行くと大聖堂のあるドゥアマ広場

 
 大聖堂

ずっと立派な建物が続いていた。大聖堂には 夜のオルガンコンサートに来るので位置だけ確認してピルス通りを行き右へ折れて三人兄弟の家を見る。

   
 ピルス通り  三人兄弟の家

右は15世紀に建てられたもので一般住居としてはリーガで最も古く、パン屋だったこともある。真ん中は17世紀、そのお隣は18世紀、窓税がなくなったので大きな窓が開けられている。
そこを左に折れると聖ヤコブ教会1225年建立、15世紀に建て直されている)。

   
 聖ヤコブ教会 上、緑色のところに 鐘をつるすところ 入口上部  1225年と記されている

ラトヴィアはルター派キリスト教の国だがここはカソリック教会。しかし内部はシンプルでなかなかよかった。塔のなかほどに小さな屋根があり そこに鐘が下げられていたそうだ。市庁舎広場で処刑が行われるさいには ここで鐘が鳴らされたそうで『哀れな罪人の鐘』とよばれていた。
飾られているマリア様の絵、ロシア・イコンみたい。

   
 聖ヤコブ教会身廊  
   
 聖ヤコブ教会の壁、墓碑?  川辺の 聖クリストファー像

それからリーガ城の横を通ってダウガヴァ川のほとりに出た。川岸には船乗りの守護聖人 聖クリストファー像がたっているが、川の方をむいているので、後姿がガラス越しに確認できただけだった。

1630分 ここでとりあえず解散、ホテルに戻りたい人は待っているツアーバスで添乗員さんと一緒に帰り 19時からの大聖堂でのコンサートにホテルから出発、町に残りたい人は時間までに各自大聖堂に1845分集合、ということになった。私は 町に残ることにした。
まず、ほかのかた二人とそばのグランドホテルでお手洗いを拝借(とってもきれいだった)。それから大聖堂に向かう。コンサートのときはよく見られるかどうか分からないので 評判のステンドグラスと回廊を見ておきたかったのだ。

リーガ大聖堂1221年~、大聖堂となったのは 1254年)
何度かの改築、増築を経て現在の姿になったのは20世紀初め、バルト最大の教会

 この教会で 有名なのが パイプオルガンとステンドグラス

 
 

   
 洗礼盤  パイプオルガン

テンドグラスの製作は新しく19世紀末から20世紀にかけて、ミュンヘンなどで製作された。
 
 
 
 
左 1525年 リーガ市長に信仰の自由の宣言書を渡すリヴォニア騎士団長
 1621年 スェーデン王グスタフ・アドルフ二世を迎える大聖堂前の儀式8453 左 

   
 聖母マリアとステンドグラスの寄進者である
テイゼンハウゼン一家
 アルベルト司教による大聖堂建設

ここの洗礼盤は サーレマー島ヴァリヤラ教会の洗礼盤

http://en.wikipedia.org/wiki/Valjala_church 
と似ている、ということなので見渡す、中央のはどうみても違う。帰って上のサイトを見ると北出口とあった。そのあたりは見なかった!
南側から回廊に入る。
   
   聖モーリス
   
   聖母子
教会内部もまだ十分に修復されていないが、回廊はもまだまだ。回廊の壁にいろいろたてかけられている。
ブラックヘッドギルドの 聖モーリスや聖母マリア像などもあった。
   
 取り外された鐘楼の上の風見鶏  

途中に東屋風の手洗いがあった。ここのフォントは少し彫刻されているがヴャリヤラ教会のものとは違う。
   
   左の天井

写真では人を撮らないようにしたので入っていないが、修復作業中であった。

回廊を出て 聖ペテロ教会をめざしてスカールニュ通りを行く。聖ゲオルギ教会の一部が残っていて工芸博物館になっているのを見るためと聖ペテロ教会の横にトルニスという バルティック・ジュエリーのお店に行くためだ。もう一つ買いたいものは ステンダースというお店の石鹸、これは朝通ったガレリア・ツェントルスにあるはずだが方向が反対。ところがスカールニュ通りにステンダースのお店があった。これは便利。 
まずトルニスへ。バルティック・ジュエリーとは古代バルトト族の装飾品をもとにデザインしたアクセサリーである。http://www.balturotas.lv/?lng=en

 
 トルニスのお店(半地下になっている)の前

私はずっと以前、北欧を旅行した時に サガ というお店(会社)のバイキングデザインのブローチをいくつも買い込んだ。日本ではちょっと見られないデザインが面白かったのだ。その後もイギリスやアイルランドでケルト模様のブローチやピアスをいくつも買って持っている。このお店のものはどれも気にいったが、どうも持っているバイキングや ケルトのものと似たような感じなのだ。さほど広くない店内で
30分ほど迷いにまよって、やっとピアス二つとペンダント一つを買った。 古代的というより現代的にアレンジしたものだ。
それから 聖ゲオルグ教会の遺構の一部を利用した工芸博物館に行った。(入場料 1.5ラッツ、約300円)
 
中央が 聖ゲオルグ教会の名残、左の半分だけみえている建物が 博物館入口のあるところ
この建物は 1204年帯剣騎士団の城の一部として建てられた 現存するリーガで一番古い建物。13世紀に住民たちによって破壊され 南側の部分のみが 残っている。
 
 
 
   

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20世紀のものがほとんどで、それなりに織物などは良かったのだが、それよりも教会の遺構に興味があった。太い梁、石の階段など、ちょっとゾクゾクした。
   
  チャペルだったのであろう
   
 太い梁  
しかし時間がない、15分ほどで出る。 次はステンダースのお店。迷っているひまはない。香りの良さから、ラズベリー、アプリコット、メロンの香りの石鹸、それとバスソルトのボール状なったのを二種類、オレンジとメロン。 娘や妹たちの顔をおもいうかべながら結構大量に買った。しかし時間がせまっている。 店員はかわいいお嬢さんで直方体の羊羹状になった石鹸からゆっくり100グラムずつカットして、丁寧に包み始める。 もう包まなくていいから、と袋や説明書、紐などを貰って紙袋にいれてもらって大聖堂に駆けつける。もう広場にはツアーの方たちはいらっしゃらなくて入口でジャパニーズツアーと言っていれてもらう。みなさんいらしてすぐに添乗員さんも現れてチケットを渡された。(助かったことに中にお手洗いがあった。入る前にカフェで借りるつもりだったが時間がなかったのだ。)

今日は入場者が少ないからと、 チケットの席は脇のほうだったが、どこに座ってもいい、ということでオルガンの向いに座わった。ステンドグラスもよく見えるお席。そうして買ってきた石鹸もいい香り。

19時から演奏が始まった。
パイプの数6718本、長いものは⒑mもあり、1883年に作られた当時は 世界最大級だったといわれるが、さすが重厚な音色が大聖堂に響き渡った。ただ 曲目は宗教曲ではなく 馴染みのない曲だった。こういう場所では宗教的な曲が聴きたかったのに。
20時ごろ終わって、しばらく歩いて川のそばでツアーバスに乗りホテルに2020分ごろ戻った。

 
バスを待ちながら ライラックの花が 真っ盛り
左がリーガ城、右が 聖母受難教会

 先ほど買った石鹸は 種類が違うものが一緒にいれてあるので、香りが移るといけないと、一つずつポリ袋にいれて箱に詰めた。(今回は特にスーツケースがガラガラだったので 中身の偏りを防ぐために いくつか空箱を入れてきていたのだ(程よい大きさの箱は陶器など買ったときに役に立つのです。靴も靴箱に入れてもってきて箱がたりなければ、靴は 飛行機でもらう足カバーに入れ箱に買ったものを入れる)

 今日の夕食はフリーで 添乗員さんは希望者をホテル近くのスーパーの二階にある お店に案内する、とのことだったが、私はホテル最上階のレストランの方が眺めがよくていいと、参加しなかった。石鹸詰めを終えて、845分ごろ9回のレストランへ。 お客は少なくて、 予約していないけれど、といいながら入るとちゃんと窓際の席に案内された。もう一組同じツアーの方がいらした。其の方たちは私に気をつかって、二人でこんなものを注文したのだけれど、と三皿ならんだところをみせてくださった。パスタや何かをお二人でシェアなさるようだ。

私はメニューをみて シーフードサラダと グラスワインを注文。海老、ホタテ、 ムール貝などもしっかりのっていて結構なボリューム。

 
 
 
 

お味もよかった。窓の外の眺めがとくてやはりここにしてよかったと写真を何枚か撮った。

 
 

たべきれなかったが、デザートもほしい。洋ナシのタルトとコーヒーをたのんだら、ブルーベリーアイスもそえられて、かなりの分量。美味しくいただいて、20時ごろお部屋にもどった。

 日記を書いたり、スーツケースの整理をしたり、お風呂に入ったりで1210分ごろ寝た。