ボローニャ(Bologna)という町
エミリア・ロマーニャ州の州都。
ローマ時代の軍用路であったエミリア街道上にあり、ここには有史以前から人は住んでいた。
ローマによる都市建設が始まったのは紀元前189年だが、それ以前にエトルリア人、ガリア人、ボイイ人などが定住していた。
短期間の東ゴート族の支配のあと、6世紀から7世紀にはラヴェンナに従属。
その後短期間 ランゴバルド族もやってきたが、カロリング王朝時代にはローマ教皇に譲渡される など変遷のあとを追うのは容易ではない。
現在は交通の要地であるため、ポー川流域の大平原の豊かな農業生産物の集散地(ボローニャは食の町!でもある)であり
製造業も盛んな都市である。またボローニャ大学はヨーロッパ最古の大学である。
朝食は 7時~
9時 集合 専用バスでフランチェスコ教会の前へ行きそこから徒歩で市内観光
サン・フランチェスコ教会
1236~63年に建てられ、19世紀末に修復され、さらに戦後再建された。
ゴシック様式である。ここはバスを停めるために来たようなもので中には入らなかった。
前の道路に立っているのはペスト終焉記念碑
ウーゴ・パッシ通りを歩いていく。この道は エミリア街道の一部である。
途中、左手にある メルカド(市場mercato delle erbe)を覗く.
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ウーゴ・パッシ通り |
メルカド |
柿(kaki)や 花付ズッキーニなども売っていた。
ボローニャは ポルチコの町。雨が降っても傘なしで歩けるほど。
何故、これほど発達したのかお聞きしたら、ボローニャは学生が多く、下宿が不足。
そのため通りに庇を付けて、その上に部屋を造ったそうだ。最初から上階を張り出した形に造ったわけではないのだ。
さらに進むと右手にコムナーレ宮殿
この建物を過ぎたところを右に曲がると、ネプチューン広場。
16世紀の噴水ジャンボローニャによるブロンズ像 ネプチューンとイルカに乗った幼児たちと下に 4人のセイレーン
コムナーレ宮殿(市庁舎)
入口上には グレゴリウス3世像(1580年)、 その左上にはニッコロ・デッラルカによる聖母子像
中庭 古靴がたくさん置かれている。 交通事故で 亡くなtt人達を悼むための展示だそうだ。中に入る。
二階に上がる階段はスロープになっていて、滑り止めがついいている。 昔は馬であがっていたのだ。
二階に 結婚の間 がある。
豪華シャンデリア ナポレオンが妹エレナのために贈ったもので、夫がボローニャの人だったため、現在ここに置かれている。
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結婚の間 |
小さなバルコニーから広場を見る。
向こうがエンツォ宮殿。ここはフリードリッヒ2世の息子エンツォが死ぬまでの23年間 幽閉されていた場所。
入りたかったが 今は入れないそうだ。
エンツォは塩野七生氏によると、金髪で非常に美男だったということだ。
ボローニャ側にとっては大事な人質で、自由な生活ができていたそうである。 最初は脱走も企てたが、かなわぬと知ると、ここでの暮らしに適応し文学グループなども持っていた。 女性もいて、子までなしているそうである。
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エンツォ宮殿 手前にネプチューン像 |
右手には これから行く サン・ペトロニオ教会 |
マッジョーレ広場にはいる。 サン・ペトロニオ教会の向いに建っているのが、 ボデスタ宮殿(行政長官官邸)
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ポデスタ宮殿 |
サン・ペトロニオ教会 |
サン・ペトロニオ教会(La Basilique de Saint Petrone)1390~1659年)聖ペトロニウス没年は 450年頃
中央扉口の彫刻はシエナのヤコボ・デッラ・クエルチャの作品
内部写真は2ユーロ払えばOK。ついでにパンフレット(4ユーロ)も買う。
中で私が興味を持ったのは 日時計と ジョバンニ・ダ・モデナとその一派による 天国と地獄のフレスコ画。
サン・ペトロニオの奇跡 ジョバンニ・ダ・モデナとその弟子たちによる
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サン・ペトロニオの奇跡 |
176 ロレンツォ・コスタによる聖母子(1492年)
そこを出て アルキジンナジオ(1563年)2階に
1803年まで ここに大学があり、2階に17~18世紀の解剖学教室がある。ボローニャ大学は 11世紀に設立された世界最古の大学。
最初は学生たちが先生を雇う形だったそうだ。
解剖学教室の正面には皮をはいだ人間像
壁や天井に学生たちの出身地の紋章が ズラリ。
次に 斜塔に向かったが 回り道をして狭い商店街を通った。メルカドより美味しそうなものが並んでいた。後でここに買い物に来たかったが果たせなかった。
斜塔
サンジミニャーノだけでなく、ボローニャも塔の町だったそうだが、現在残っているのはこの二本だけ。12世紀のもの。
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ガリゼンダの塔(48.16m)と アシネッリの塔(97.6m) |
ガリゼンダの塔には ダンテの詩の一節 |
11時25分~ 12時10分 フリータイム。
近いので45分あれば サント・ステファノ教会群を何とか観られる。
行こうとしたらHさんが「それって、どういう所?一緒に行っていい?」 とおっしゃるので一緒に行く。
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