6日目

3月24日 アスワン〜アブ・シンベル〜カイロ(ギザ)



5時50分   クルーズ船をおりる。

6時すぎ  バスで出発

6時30分   アスワンハイダムに着く。
暫く写真をとってあたりを眺める。遠くにカラプシャ神殿が見えた。朝が早いのでとても寒い。  
水の綺麗なこの人工のナセル湖は琵琶湖の8倍もあるという。
 
アスワンという名は石切り場の意味で、この地域に住んでいるのは、ヌビア人でエジプト人ではない。
彼らは農作業はしないで、自然になっているオレンジなどを採って暮らしていたのだが、ダムを作るために、コムオンボに強制的に移住させられたそうだ。


アスワンハイダムに行く途中の景色 
   

 アスワンハイダムのあるナセル湖

  
  カラプシャ神殿が遠くに見える
  ナセル湖


7時 フィラエ島
  ここへは小さい船で渡る。
このあたりはリゾートホテルが建っていて綺麗な所で、ここに泊まりたい気がした。

船から、島を見る。この可愛い神殿(?)には行かなかった。


ここのイシス神殿(エジプト末期王朝から、ローマ支配時代の遺跡)には外庭にハトホル柱がたっている。
ハトホル神というのは、牛の角と太陽を頭上にのせた姿で表わされる女神で、テーベ西岸の墓地の守護神下の右側の写真で、柱の上部にある顔がハトホル神

また、ここには後の時代にキリスト教徒(コプト教徒)が住んだので、コプト十字が壁に刻まれている

              コプト十字

   至聖所へ向かう入口

 

 島でゆっくりしたいと思ったがすぐ船で戻りバスに乗る。

8時10分  切りかけのオベリスク
オベリスクとは針とか、くしという意味。
オベリスクは必ず一枚岩で、作られ、材料はこのアスワンの花崗岩。

木の棒を差し込み、水をかけると膨張して割れるということを利用して、切り出したそうだ。ここにあるのは亀裂が入ったから、途中でやめたもの。
岩山に横たわっている。
岩山に上って、オベリスクを見たが、別にどうというほどのものではない。
石は石。だが切り出して運びおろすのはさぞかし大変なことだろうと思った。

アスワンの砂がほしいとおっしゃった方がいらしたので、空港へ行く途中でバスを止めて、砂を少しポリ袋にいれた。
少し赤みをおびたとても細かくて綺麗な砂だ。

9時頃、  飛行機に乗る。
バスが、我々のツアー専用ではないので、おいていかれるかもしれないから、絶対に飛行機でトイレに行っておくようにいわれる。45分くらい乗ってアブシンベルへ。
アブ・シンベル空港からは他の観光客も一緒のバスで、神殿へ行く。

10時20分   アブ・シンベル神殿
バスをおりて、ナセル湖を見ながら暫く歩くと左手にあの巨大なラムセス像が現れた。ともかくラムセス二世像はどこにでもあるのだが、矢張りこれは抜群に大きい(高さ20m) 
ラムセス二世の足の左は、ネフェルタリ王妃、台の前には、ハヤブサ頭のホルス神。入口の上には、太陽神ラー・ホルアクティ、が置かれている。王冠、コブラ(聖蛇)、付け髭、スカートが王のしるしだそうだ。


なぜ、ここに神殿を築いたのか、その理由は
*金がとれる場所だったこと(資金)
*ラムセス二世は自分を神だと思っていたが、ルクソールなどではアメン神殿があったので、離れたところで、自分を信仰させようとした
*ヌビア人に自分の力を示し反乱をふせぐため
というガイドの説明があった。
中はヒッタイトとのカデシュ(現シリア)の戦いのレリーフなどがあった。
ここは、カメラは駄目だがヴィデオは撮ってよかった。

カディッシュで、ヒッタイトとの戦いの図、戦車に載って弓を引くラムセス二世。

捕虜を打ちすえるラムセス二世

オシリス神姿の王像のある大列柱室   至聖所
  ラー神、ラムセス、アモン神、プタハ  神(左から)

その隣には王妃ネフェルタリのための小神殿がある。

ナセル湖 (アブシンベル神殿を背中にした眺め)

 ネフェルタリのための小神殿 

 
ここのほうが大神殿より、内部の絵や彫刻が素晴らしいと思った。           

中の列柱室にはハトホル神が彫られていた。

  至聖所に向かう


ここの観光時間は充分あったが、絵や彫刻を見るのが、好きなので、夢中になって見ているうちに気がつくと、もう誰もいない。
お昼近くになっていて、猛烈に暑くなってきた。40度くらいありそうな気がする。
入口の方に戻ると休憩所で、皆さんお昼にしていた。昼食は船で渡されたランチボックスだ。少し私も食べた。
アブシンベルの本をガイドが売っていたので買った。
バスで空港へ戻る。

1時10分   飛行機 に乗ってアスワン経由でカイロへ
空港が混んいるのか、かなりカイロ近くで上空をぐるぐるまわっていたようだ。

4時5分 
 カイロ
予定では明日見ることになっていた ギザの音と光のショーの上演が変更になり、今日見ることになった。
ところがこんどは道路が渋滞。ホテルには行かず、直接ショーの場所(スフィンクスのすぐ前)に行った。

日が暮れると途端に寒くなる。昼間のあのアブシンベルの暑さと大違い。
そこで、スーツケースをバスから出してもらって、ダウンジャケットとショールを出した。
貸し毛布があるとガイドブックにはでていたが、汚いといやなので、人前でスーツケースを開けることにしたのだが、借りた方のを見ると真新しくてきれいだった。

6時30分  開演
ヴィデオ撮影をする人は別に35ポンド。でも暗くてあまりよく撮れてなかった。
日にちが変更になったおかげで、説明が日本語だったのでよく分かった。
朗々たる口調でエジプトの歴史が語られ、話の筋に従って、次々とピラミッドがライトアップされ、また壁にアニメーションが映しだされる。寒くてガタガタ震えながらの鑑賞だったが、なかなか面白いものだった。
ショーは約一時間


 古代風の衣装を着けた楽隊の演奏で、
ショーが始まる。

スフィンクス像の前に観客席が設けられ、左の神殿の壁に映像が映し出される。

7時50分 (バスで少し行ったところにある)レストランMESAKKA で夕食
 
その後  ホテル、メリデイアンピラミッズへ。
このホテルのお部屋は最初に泊まったラムセス・ヒルトンほどお部屋は広くはないが、新しくてとても綺麗。
ロビーも豪華で気分が良かった。 

超過密スケジュールの充実の一日だった。
あちこち動いていろいろ見て、暑くて、寒くて疲れてしまった。(それで、ノートをみてもお食事が何だったか書いてない。)