晴れ時々曇り
朝食前にホテルの近くを散歩する。
7時30分 朝食
8時30分 出発
8時40分〜10時25分 クリスタル工場見学
ウォーターフォードはクリスタルで有名。
先ずビデオで、ニューミレニアムを記念してニューヨークに贈られたクリスタルボールを見てから、工場見学。
カッティングが後ろ側から彫るのだと知って感心した。でも正直なところ工場見学は好きではない。過程を見るよりショールームでできあがったものを見る方が好き。途中展示会用の作品が置いてあるところがありそこは楽しかった。

|

|

|
水差しを作っている |
展示会用作品 |
カッテイング、後ろを削るので防禦用メガネは必要ない
|
見学が終わってショップへ。
でもクリスタルにピンとくるものはなかったので、買わなかった。
ここにはアイルランド全体のおみやげ物が色々置いてある。このツアーは観光充実が良いのだけれどなかなかショッピングの時間がとれない。ここは商品が充実しているので助かった。
レプラコーンの置物とかアイリッシュハープを象ったブローチ、アイリッシュリネンのハンカチ、組みひも模様のピアス、とかあれこれ買い込んだ。
10時30分〜12時30分 バス
途中、故ケネディ大統領のルーツである町の近く、ニューロスを通過した。
19世紀のじゃがいも飢饉の際、この川岸から、多くの人がアメリカに向けて出航したのだ。

|

|
ニューロス、 川の両岸 |
12時30分〜2時20分 アボカ まずアボカ・インで昼食、
フィッシュアンドチップス、ミックスベジタブル、それにアイスクリーム
レストランから歩いて、川べりに行く。
途中の教会で結婚式なのか盛装した人達がいた。
このアボカ渓谷は詩人トーマス・ムーアの
『ザ・ミーティング オブ ウオーター』の石碑があるので有名。
トーマス・ムーアの作として日本で知られているのは 『庭の千草』(夏の名残の薔薇)。
アボン・ベック川とアボン・モア川の合流点の前にムーアの石碑があった。
ともかくアイルランドの水辺の景色は素晴らしい。

|

|

|
トマス・ムーアの石碑
この木の下で詩をつくった
|
石碑の右の部分
|
二つの川の合流点
|
2時25分〜4時30分 グレンダーロッホ
初期キリスト教の遺跡があるところとして有名な場所である。
まずビジターセンターで、ビデオ、説明のパネル、1050年頃の修道院の推定復元図を見る。
十字架が展示されていた。(12世紀)
ここは六世紀に聖ケビンが修業したのが始まりで、修道院村ともいうべき場所になり九世紀にはヨーロッパ各地から、僧や学者が集まったそうだ。
センターを出て小川にかかる橋を渡ってまず、石積みのゲート(10世紀)を見る。当時の教会群には何処もこのようなゲートがあったそうだが、現在残っているのはここだけとの事。
花崗岩で出来ていてセメントなどの接着剤は全く使われていないそうだ。
門は二重で間にもとは木の屋根があったそうだが、今はない。ここで、巡礼は供え物を番人に渡したそうだ。
門を入ったところにはサンクチュアリー・クロス(聖なる十字)の描かれた石がある。ここからは聖域というしるし。俗世界で犯罪を犯しても、ここに逃げ込めば聖的な保護を与えられ、世俗権力による逮捕や裁判を免れるるという一種の治外法権のような性質(これをアジール権という)を持った場所。日本にも縁切り寺というのがあったが同じような考えだろう。

|

|
ゲート
|
サンクチュアリークロス
|
お墓の間の小道をたどりながら、ラウンドタワーへ。高さ33メートル。ロック・オブ・カシェル同様、大聖堂に向かった面の高さ3mの位置に出入り口があり、また上部には窓が穿たれている。

|

|
ラウンドタワーへ行く道
|
大聖堂入り口
|
それから、大聖堂へ。天井は抜け落ちている。7世紀にはあったが、12世紀に建てなおされていて、ほんの少し残ったアーチにノルマン様式らしいギザギザの断片が見られた。
壁には荷物を置く棚とか、ミサに使った聖杯から、残ったものを流すための穴がある。また壁にはいくつも墓石が貼り付けられているが、これは最初からあったものではなく19世紀に修復したときにここへ持ってこられたそうで、これは10世紀の墓石。

|

|
墓石、
十字架が二つなので、二人の修道士が埋葬されていたのだろうということだった
|
こぼす穴 |
聖職者の埋葬場所だったところ。まん中の隙間の奥に聖ケビンの骨が安置されていたそうだ そのそばには8世紀に建てられた聖ケビンの十字架。

|

|
|
聖ケビンの十字架 |
それから、少し下って、聖ケビンの教会へ。屋根に煙突のような塔があるので、聖ケビンのキッチンともよばれるそうだ。
屋根は急勾配の三角屋根だが中に入るとトンネル形の天井。

|
聖ケビンの教会 |

|

|
中に置かれていた墓石 |
ここで少しフリータイム。ゆっくり集合場所に向かいながら、写真を撮り、あたりを眺める。グレンダ・ロッホとは二つの湖の間、という意味だそうだが、湖は見なかった。でも木々の覆い被さった小川の流れは美しい。

|

|
遺跡の外回りの道路から見たところ |
4時半、
バスに乗ってダブリンに向かう。
所々ヒースが咲いている野原や丘を見ながら、これでもう アイルランドともそろそろお別れと思うと名残おしくて、飽きず景色を眺めていた。
しかし、景色はアイルランドの西側の海岸線のほうが 断然素晴らしい。
5時35分 ダブリンのホテル、バークレーコート着
五つ星だけあって重厚な感じのホテルであるが、部屋はさほど広くはなかった。
7時 ホテルで夕食
ろうそくのあかりでお食事。チョイスメニューでとても美味しかった。
8時過ぎにお食事が終わって、夜のお散歩に出られるK氏ご夫妻と女性一人参加組で、オコンネル橋まで歩く。
ホテルからは2,30分かかった。
私は『妖精王の月』に出てくるハーフ・ペニー橋が見たくて、一緒にそこまで行っていただく。

|
ハーフ・ペニー橋(絵葉書) |
橋の名の由来は、この橋は徒歩でのみ渡れるのだが、渡るのにハーフ・ペニー必要だったからだそうだ。
私は物語に出てくる橋なので、どんなものでもともかく見てみたかったのだが、ライトアップされてくっきり川に橋が映っていてとてもきれいだったので、一緒にいっていただいた方に申し訳ない思いをしなくてすんでよかった。
カメラを持っていかなかったので、絵葉書をのせたが、実際はもっと素敵だった。
スーパーで紅茶などをかって、タクシーでホテルに戻った。
|