3月24日

2日目 

カサブランカ〜ラバト

空港で荷物が出るのを待つあいだに両替をした。
1DH(ディルハム)=14.275円 約15円のつもりでいるとよいようだ。
この空港にはポーターがいないので、各自スーツケースをバスまで引いていく。
現地時間 14時30分(日本より9時間遅れ)バスでモロッコの首都ラバトに向けて出発
スルーガイドのブシェイブさんと、ドライバーのムハンマドさん、助手のハッサンさんがこれからの12日間、行動をともにすることとなる。
ガイドのブシェイブさんは、日本に少しいらしたことがあるそうで、多少日本語が話せるが説明は殆ど英語。添乗員のNさんは,英語が上手で説明を省略することなく訳してくださるので、よく分かっていい。
道の両側はミモザの黄色がきれいだ。アマポーラも咲いている。


左手には時折大西洋が見える。
モロッコはアフリカ大陸の西北の肩に位置する。
モロッコの西は西サハラで、モロッコが実質支配しているが、国際的には認められていないそうだ。

約1時間半ほどで、モロッコの首都ラバトに到着。
ルワー門から入る。ムワヒッド朝のものである。
ムワヒッド朝(1130〜1296年)はその前のムラビート朝と同様にスペインを征服、セビリアを副都とした>
まずは王宮。敷地内にはいると正面に王宮、すぐ右手に王室用モスク、アルファ・モスク

アルファ・モスク

モスクの入り口

ミナレット

ミナレットはトルコのような鉛筆型ではなく太い角柱。しかし中に部屋があるのではなく、螺旋階段になっているそうだ。
旅行前にはこの国が共和国か王国かなど気にもかけていなかったが、モロッコは王国である。それも単なる象徴ではなく首相も王様が決めるそうな。これからも過去の遺跡としての王宮ではなく、いくつもの現在使われている王宮を見たり(外観だけ)横を通ったりする。
それとついでに書いておくと、まず、カサブランカの空港の名が、ムハンマド5世空港。これは今の国王のおじい様の名である。この方はフランスからの独立を果たした方。次がハッサン2世でその次が現在のムハンマド6世だ。
ダムや広場や通りの名前がハッサン2世広場やら、ムハンマド5世通りだらけで、どの都市にもある。いうなれば昭和広場や明治通りだらけ。
それというのも、現国王もシャリーフといって、イスラム教の創始者、ムハンマドの血をひくスルタン(ムハンマド5世が、スルタンから、王に改称した)で、革命でもおきていなければ、こういうイスラム教徒の国は絶対王政であっておかしくはない。イスラム教国ではあるが王様だけでなく、お妃様の写真も掲げられていた。お妃様はベールをかぶらず、長い髪をみせている(とても美しい方)。
 王宮、モスクとも外観だけの観光だが、漆喰壁の白に屋根の緑が映えて美しい。しかしこういう新らしいものにはあまり感動しない。丁度4時の礼拝の時間でアザーンが聞こえた。

王宮

アフリカチューリップ

緑の屋根が多い。
緑はイスラムを象徴する色だそうだ。
理由を聞いてみたら、緑は自然、パラダイスの色だからだそうだ。

アフリカチューリップの花を見た。

バスでハッサン2世霊廟へ。
前述のフランスからの独立を勝ち取った王の霊廟。
独立を勝ちとった、といってもフランスの直轄植民地だったのではなく、保護領(1912年から1956年)だった。そのため、その間もイスラム教の信仰や、統治制度は維持されていた。

霊廟の入口

霊廟

豪華。床は黒大理石。壁は下部がタイル装飾で、上部はステンドグラス。
お墓、右奥の本が広げてあるところで僧がいつもコーランを読み上げる。今はちょうど礼拝の時間なのでいない。

 

天井

 

タイル拡大

出たところにある半地下の漆喰彫刻も美しい。

霊廟を出た所の半地下

ハッサン塔と霊廟(バスの中から)

外に出ると、広場にはハッサン塔1195年ムワヒッド朝のヤクーブ・マンスールがモスク建設に着手したが、その4年後に亡くなったため未完成。本来は88mの高さになるはずが、44mで止まってしまったのだが、それでも随分高い。多葉形のかざり、菱形網目文様の装飾が残のこっていて、時の流れを感じさせる塔だ。
立っている沢山の円柱は、モスクの柱。モスクは地震により破壊され、建材などは他の建築物に使われて、柱だけが残ったのだ。

 

塔は面によって違った装飾 
(残念ながら逆光)


塔の横から、ブー・レグレグ川を眺められる場所がある。
対岸のサレの白い町が、スペイン的だ。左奥の河口付近には明日行くことになっているウダイヤのカスバが見える。 

ブー・レグレグ川の河口、右の町はサレ。左奥がウダイアのカスバ

17時20分  ゴールデンチューリップ・ファラーホテルに到着。
ロビーがタイルで飾られ、噴水もあるアラブ風。
私のお部屋は角で形がいびつでその分広い。

ロビー

私のお部屋

夕食まで1時間、ともかくまずはお風呂。お湯はうめなくても丁度良いくらいの熱さ。
夕食19時。 ビュッフェ式。取ってきてお肉類がないなとおもったら、別のテーブル。面倒なので、前菜とケーキだけにしておく。デザートの種類が多くて迷いに迷った。

ビール+水で50DH(ディルハム)約750円
食後屋上に出て夜景を眺める。ライトアップされたムハンマド5世廟が見えた。

 

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