3月28日

6日目

フェズ滞在(ヴォルビリス、メクネスへ)


 雨 
3時過ぎに目が覚めて3時30分ごろ起き出す。 日記と葉書を7枚書いて、売店で切手を買って出す。
8時56分出発 (9時発だが皆さん早々とバスに乗り込まれるので少し早く出発)、
オリーブの木が植えられている。オリーブはフェニキア人によってもたらされたそうだ。実は緑、赤、黒とあるが、種類が違うのではなく緑が一番若い、熟すにしたがって色が変わるということだった。
ダム(シャヒト・ダム)が見えた。

オリーブ シャヒト・ダム

10時30分、ヴォルビリス
ここには現存するモロッコで最大のローマ遺跡がある

モロッコの先住民はベルベル人(バーバリアンの意味、古代ローマ人がこう呼んだ)、そこへ、フェニキア人がやってきた。ポエニ戦役(B.C264〜146)でローマが勝利して、モロッコはローマ帝国の支配下にはいった。その名残である

広さ40ヘクタール。この地は紀元前40年頃にローマの属領となったが、紀元3世紀頃にはベルベル人におされ、ローマは撤退した。この地は油や麦、野生動物(ライオン、豹、象)などの交易で栄えたそうだ。
町は1755年の地震で完全に崩壊したのを発掘し現在もまだ発掘作業中だ。
ローマはどこへいっても同じような町造りをする。私は多分もう2、30ヶ所は遺跡を見ているので遺跡そのものに新鮮さは感じなくなっている。私にとって面白さはロケーションによる。
ここは山に囲まれた広大な敷地の中の廃墟。雨が時折強く降ってこごえるような寒さだったが、それだけになおのこと廃墟の美が、つわものどもの夢のあとの感が深まる。

遺跡に向かう まだ修復中

デクマヌス・マクシムス通り(ようするにメインストリート)とタンジェ門

つわものどもの夢の跡、この何もないという感じがなかなかいい

カラカラ帝の勝利の門

中央のへこんだところに背をもたれかけて
くつろいだ

ヴォルビリスにはモザイクが残っている、とはきいていたが、これほどたくさん残っているとは思ってもみなかった。モザイクは晴れが続くと、粉を吹いたようになってはっきりしないのだが雨のおかげで綺麗に見える。 

 

ヘラクレスの12の功業

 

アリアドネ(足だけ)とバッカス

 

馬に乗る人 魚のモザイク

フォーラムへ向かう

バシリカ

 

バシリカ(裁判などをしたところ)

カピトール神殿

 

生贄の祭壇

洗濯場

それにしても寒かった。最後は手がかじかんで写真をとるのもやめてしまった。
バスに戻って ヒーターを最強にするように頼んだが効き目は今一。
途中、ムーレイ・イドリスという白い町のパノラマをとるために写真ストップしたが、雨のためバスの中で写真を撮った。
フェズのところで触れた、ムーレイ・イドリスが789年に開いた町である。

ムーレイ・イドリスの町(雨にぬれたガラス越し)

 

風の門


12時30分 メクネスの新市街から旧市街へ
この町は三重の城壁で囲まれている。
風の道、風の門というすてきな名前のついている通りを走った。
城壁で囲まれている通りで片側は王宮、片側はメディナ。
12時40分 
バスをおりる。ヴォルビリスの遺跡で雨にぬれたズボンがまだ乾いていない。
そこに風が吹きつけるので、足がまるで氷の棒になったみたいな冷たさだった。

ムーレイ・イスマエル霊廟
ここは靴をぬいで入る。
17世紀、アラウイー朝のムーレイ・イスマエルのお墓のあるところ。モロッコでは例外的に異教徒でも入れる霊廟である。
ともかく装飾が美しかった。大理石はイタリアから買ったが、1キログラムの砂糖と1キログラムの大理石が等価だったという。


ムーレイと付く名前がよくあるので、きいてみたら、宗教上の偉い人につけるのだそうだ。(キリスト教のセント、、、という意味か?)
13時10分  昼食 レストラン・コリエール・ドゥ・ラ・コロンブ 
ライトスタンドのような暖房機がおいてある。席に座るより、先ず暖房機で温まる。ここは観光客用のレストランらしく、さきほどのヴォルビルスで見かけたヨーロッパ人の観光客もいた。
ともかく温まりたかった。メクネスはワインでも有名な町なのでメクネスワインを注文する。
魚のスープ、モロッコ風イカ飯(タジン)、クレープ(チョコレートソース)

メクネスワイン

タジン 烏賊にご飯がはいっている クレープ

14時15分  マンスール門を見る。建築家エルマンスールが造ったのでこう呼ばれる。
ムーレイ・イスマイル(現王朝であるアラウィー朝)は時のフランス王ルイ14世と張り合ってベルサイユ宮殿に匹敵するような宮殿を造ろうとしたが、亡くなったので、門は息子がひきついで造ったそうだ。北アフリカでもっとも美しい門といわれている。

マンスール門

 

マンスール門の前のエディム広場 この左手がスーク

この門のそばにあるスークをすこし歩いた。食料品スークでお菓子の種類の多さに驚いた。

スーク、ここはお菓子売り場が充実 買いたかった

 

 

 

オリーブ屋さん このオリーブはさわってみたら、プラスティックだった

15時45分 少し時間があるので、30分ほどスーパーに寄った。
ミントティのティーバッグ、ミネラルウオーター、無花果ジャム、ナッツなどを買った。
16時30分 ホテルに戻る。
ぬれたズボンを洗擢したあとフロントに両替に行く。空港よりレートが悪い。モロッコはどこで替えても同じレートだそうだから、円安が進んだのだろう。
ホテルのショップでバブーシュと呼ばれる革のスリッパを買う。全くにおわないではないがさほどひどいにおいのしないものを買うことができた。(しかし、家に帰るとやはり少し気になるので、一昼夜ベランダに出しておきそのあとは大きなポリ袋に脱臭剤をいれて一週間以上臭気抜きをした)
昨日同じツアーの方たちが随分ねばって値段をさげさせたそうで、私もその価格で買えた。(一足90DHで4足買った)

お風呂に入ろうとしたらぬるいので、シャワーにした。カーテンをひくと湯気がこもって暖かいことに気がついた。
食事にいこうとしたら、カードキーがない!さがしても みつからないので、オートロクだから、あとでフロントに頼んであけてもらえばいいとおもって部屋の外に出てみたら、なんとドアにさしっぱなしだった。
19時 夕食 ビュッフェ
今日はショップで買われたショールをなさっていらっしゃる方が多い。皆さん上手に交渉されたようだ。
ビュッフェサラダの種類が多い。ケーキも種類が多いが小さくカットされている
9時30分ごろ寝た。
3時過ぎに目がさめた。明日は三連泊したこのフェズのホテルを出る。荷物も少し増えて、パッキングに時間がかかった。