4月1日

 その

(アイトベン・ハッドゥ〜マラケシュ)


10時30分 新しい村の中を通り、川を渡って、400年くらい前にできた、アイト・ベン・ハッドゥ村へ。 
下の写真は新しい村。(ホテルらしかった)

ベルベルスタイルの窓

川には殆ど水がなくて石伝いに渡れたが、小さいこどもがチップ稼ぎに手を貸そうとする。けなげと言おうか、、、。
添乗員さんが2月にいらしたときは水が沢山で馬、ロバ各一頭ずつで、十何人かだかを運んでロバも疲れてかわいそうだったそうだ。

村に入る手前に住んでいる家族
写真は撮らせてもらえたが、チップは必要だった

この門は『アラビアのロレンス』撮影のために
造られたそうだ

『グラデュエイター』の剣闘場面を撮影した場所

ここは、カスバとクサルがある。クサル(集合住宅)には、現在5,6家族住んでいる。
頂上まであがった。さほど大変ではなかった。
お天気が良くて遠くにはアトラス山脈も見え、長閑でいい気分だった。
遠くにグラウイーさんの造った別のカスバが見える

頂上からの眺め、遠くにアトラス山脈

 

頂上の崩壊した、穀物倉庫?見張り小屋?

ここでは『バベル』も撮影されたそうだ。

 

頂上から下りてきてて、ハッドウさんのお家でミントティーやクッキーをごちそうになる。
電気はない。飲料水はJICAが提供、洗濯などは川でするそうだ。

ハッドゥ家の子供たち

テラスから外を眺める、羊などを見る。遠くに他のカスバもみえる。

ハッドゥさんの家からテラスへ 見下ろすと家畜小屋 鶏もいた

再び川をわたって新村へ(先ほどとは違う場所で川を渡った)


12時 昼食 ROSE DE SABLE というレストランで
 モロッコサラダ、ベルベルオムレツ、ベルベルタジン(牛肉、サフラン)マンゴープリン(美味しかった)

ベルベル柄の壁掛け
これはほしかったが売っているのを
みつけられなかった

ベルベルオムレツ

ベルベルタジン

マンゴープリン

13時15分 出発、これからアトラス越え
峠道に入る前に遠くの畑で竜巻のような砂嵐が見えた。
峠にさしかかると、イロハ坂のようにくねくね蛇行しながら、登っていく。

積雪の際の深さを示すための棒

白いのは

 

はっきりしないが左下に虹

右手に川を見下ろしながら進む、畑もある。のどかな眺めだ。途中で雨が降りだした。ふと見ると窓外に虹。
雨は霙のようになってきた。
14時55分 2260メートルのティシュカ峠で写真ストップ。 ティシュカとは羊飼いの意味。
雨なので私はバスからはおりなかった。

ティシュカ峠 モロッコ版イロハ坂

雲の中を進む。 二度のトイレストップ(ダウンを着たがもの凄く寒かった)。
下ってくるにしたがって、農村風景が渓谷の横にくりひろげられる。
川の流れが美しく次々と絵のような景色があらわれてくる。

崖の斜面の緩やかなところには段々畑


渓谷の斜面にはりつくようにして
家々が立ち並んでいる

マラケシュ近く。土が赤い

ようやくマラケシュに近づく。マラケシュは道路がとても赤い。マラケシュは『赤い町』なのだ。
マラケシュはフェズに次ぐ古都。

1070年頃、(これ以前はアラブ人イスラム教徒の支配下にあったが)サハラ砂漠の民、ベルベル人による最初のイスラム国家、ムラビト朝が誕生。その後、オート・アトラス出身のベルベル人によるムワヒッド朝もここを都にし、スペイン〜北アフリカにまたがる大帝国を築いた。マラケシュの名がモロッコという国名の起源
アンダルスから、職人や学者を呼び寄せたので、モロッコとスペインに共通な文化が生まれたという。セビリアのヒラルダの塔と、ラバトのハッサン塔、マラケシュのクトゥビアの塔は似ているというが、私は残念ながら、アンダルシアにまだ行っていない。ぜひとも行ってこの目で確かめてみたいものだ。

雨が一段と激しくなってきた。
17時35分 マラケシュのケンピンスキー・マンスールホテル着
ここが今回のツアーで一番良いホテルだそうだ。
とても大きなホテルで我々のグループの部屋は一度中庭に出てから別の建物に入るが、途中にも広いロビーがある。 

泊まったお部屋 窓からの眺め

中庭には色とりどりのブーゲンビリアが咲き乱れ、オレンジも実り、プールもある。
先ほどの雨は夕立のようで、雨があがり、今この日記を書くためにビデオを再生していると、小鳥の鳴き声がよく聞こえる。
雨上がりで庭の緑がひときわ美しい。
矢張り、良いホテルに泊れるのは嬉しい。 
20時ホテル出発
20時30分レストラン、シェ・アリ へ。ここでお食事をしてファンタジアと呼ばれるショーを見るのだ。
馬上の騎士たちのお出迎えを受けて建物へと進むのだが、ナイトというイメージには程遠い太ったオジサン。『グッバイ・モロッコ』という映画でも恋人がやっと得た職がこのショーの騎士だったことを思い出した。


入口には水売りの装束を身につけた人がいた。
さすがこの人は写真を撮っても
チップは要求しなかった

入り口でお姫様のような衣装をつけた人と写真を撮る(買う、買わないは自由。皆さん記念にお買いになられたと思う)
広場を囲むようにいくつもレストランがある。その一つにおさまって、まずは夕食。
ハリラ(モロッコスープ、野菜)牛肉のタジン(プラム入り)、チキンのクスクス フルーツ(食べなかったので、オレンジを一個バッグにいただいていくことにした。

ハリラ

プラム入り牛肉タジン

チキンのクスクス

クッキーとミントティー
食事のときベルベルの各部族の人達が4,5人ずつやってきて、歌や踊りをそれぞれのテーブルで見せた。

歌といっても、ヘーイアハ、アハとか、なにか鳥か動物の鳴きまねみたいで面白い。

出身地方によって、衣装もさまざま。

誘われていっしょに踊っていらっしゃる方もいらした。

ヘンナという染料で、手に模様が描かれている女性

11時ごろから、中庭でショー、
ベリーダンスや馬上でのアクロバットなど。


でも暗くてよくみえなかった。ビデオをまわしていたので、動きの速さにおいつけなくて、決定的瞬間を逃したようだ。外はとても寒かった。
最後に花火を打ち上げておしまい。24時ごろホテルに戻った。