9日目

  8月11日ブルゴス→アギーラ・デ・カンポ→コミージャス→

サンテイヤーナ・デル・マール

 

 

  ブルゴス  標高856m  

 
 9時  ホテルをバスで、出発  サンタ・マリア門に通じる橋の前で下車、徒歩で市内観光
  サンタ・マリア門は、市壁にあった、16 の門の一つ。
  彫刻の人物は、カルロス五世、エル・シド 、ディエゴ・ロドリゲス(ブルゴスの町をつくった人)など

  

 

サンタマリア門 後ろの塔は大聖堂

 大聖堂

  なぜかダビデの星が教会に


  9時20分〜11時  
 サンタ・マリア大聖堂
  まず外回りを一周して見る。
  1221〜1260 完成は16世紀  20もの礼拝堂を持つ、スペインで三番目に大きなゴシック様式の大聖堂 (セヴィリヤ、トレドに次ぐ)

 13世紀の薔薇窓や、54メートルもあるドームの天井が星形で美しい

ドームの下に、エル・シドの墓、サンタ・カロリナ礼拝堂には、エル・シドとヒメナの結婚証明書もあった。サンタアナ礼拝堂には、エッサイの木。
 回廊沿いの部屋部屋は、まるで、美術館のようだ。ディエゴ・デ・シロエの円柱のキリスト、 メムリンクの聖母子(あまりはかなげでなく、しっかりかかれている。絵の先生は素晴らしい作品 彼の肖像画もしっかりした描き方だ、とおっしゃっていた)、ロヒールの十字架降下、 ジェラルド・デービッドの三連画などフランドル絵画 ダ・ヴィンチの作といわれるマグダラのマリアも展示されているが、ゆっくり見るひまがないのが、本当に残念。 

 

  祭壇

   シロエ作のキリスト

   シロエ作の階段

  
 ともかく、教会全体が美術館、といった感じで、それもスペインバロックの派手なものが多いので、眩暈がしそう。体力をつけて、じっくり見るべき所だ。
 
 少し自由時間があって、希望者は、ガイドと、エル・シドの像(19C)を見に行く。
 私は、フィリップ端麗王が亡くなった、そして、両王がコロンブスの第二回目の帰国を迎えた、という コルドンの館 (カサ・コルドーン)にも行きたかったので、道を教えていただくつもりで、ガイドに聞くと、そこへ行きましょう、と連れて行ってくださった。建物の外壁に組みひものスタッコ(?)の飾(修道士の腰紐だそうだ)がほどこされている。
  建物は、今は銀行になったいるので、ホールには入れた。ここは、昔は回廊{パティオ)だったようで、広いホールの二階部分を一巡りするテラスがあった。天井はもともとはなかったのを、あらたに張ったようだ。

 

 

  エル・シド像

  カサ・コルドーン

  大聖堂前のお土産物屋


11時半頃、大聖堂前に戻り、絵葉書などを買う。ゆっくりみやげ物を選ぶ時間はなかった。

12時  出発、高速に乗り、パレンシア経由で アギラール・デル・カンポ へ


13時30分〜14時45分 
 EL・BARON というもと貴族の館のレストランで、昼食

     

                 

         レストラン入り口

         レストラン内部

          
  なかなか趣のある建物。甲冑などが飾ってあり、天井の梁が、太くて暖炉などもある、どっしりした建物。
  にんにくスープ 、牛肉煮込み、カスタードプリン、ワイン
  そばの丘には、古城があった。
 美しい山の中を走って

 

16時15分〜17時40分  コミージャス
 19世紀にこの町で生まれ、キューバで成功した、コミージャス侯爵こと、アントニオ・ロペスによって、栄えた町。丘の上にガウディ設計のエル・カプリッチョ館
  館は17センチ角くらいの大きさのひまわりの模様のタイルを貼ってあって、とてもゴージャス。屋敷の形そのものは、変に曲線だったりしていないので、ガウディの作品としては、好きな部類。
  隣にある、コミージャス候の館は、ガウディの先生がつくったという。
 コミージャスの娘は、カタルーニャの財閥グエル伯爵と結婚。グエルはガウディのパトロン。

コミージャス候の館 ドラ・ステファノヴァの彫刻 エル・カプリッチョ ひまわりのタイル

 


 少し、コミージャスの町を散策、おみやげもの屋さんが多いが、古い建物や教会があって趣のあるいい町。

18時 サンティジャーナデル・マール着  途中、所々で、海が見えた。

   ホテルはサンティジャーナ


18時45分  希望者は添乗員と町を散策。
  中世の町並みが残る村、17〜18Cの館と12〜15Cの民家が残っている。
  ホテルは町はずれだが、そこから、もう一方の町外れのコレヒアータ教会まで、15分とかからない。

 

泊まったホテル

 

教会の西正面は閉まっていたが、8時まで、回廊は開いている、 というので、教会をぐるりとまわって、回廊の入り口に行ってみると、うれしいことに入ることが出来た。
 そして、回廊からは、教会にも入れた。(回廊は、わずかだが、入場料が必要。お金をはらえば 教会も入れるということか)
 回廊は12C末、 ロマネスクとゴシックが混ざっている。一部はつたにおおわれ、とても美しい。
 柱頭彫刻も植物模様や寓意的なものなど、色々あって楽しい。
 

暗くてはっきりしないが、洗濯場


 教会内部は、かなり薄暗い、あまりよくは見えなかったが、11世紀の作という、石に彫られたキリスト像は、この時代のものとして、貴重なものだとは思う。
 時間になったので、大急ぎで、絵葉書と本を買って、外に出る。
 みやげ物屋が多く、人出もあって、賑やか。少し雰囲気は違うが、中世にすっぽり包まれた感じがフランスの カルカソンヌに似ている気がする。
  アンチョビの瓶詰めと、タイルのマグネット11個買う。
 
 ホテルで夕食
  このホテルは由緒ありげな建物で、エレベーターはない。階段のつき方も裏手にあったり して面白い。二階にもホールがあり、ゆったりした椅子のセットが沢山おかれていて又、色々古めかしい調度品が置かれている。