
6日目
8月8日ビエリャ→ハカ→カストロ・デ・ハカ→ハビエル→サグエサ→パンプローナン

6時 起床 風邪気味だったのは治っている。
7時45分 朝食
8時45分 ビエリャのパラドールから出発 まずハカまで、200キロ
ボイの谷に入るところまでは、昨日と同じ道。その後 ノゲラ川沿いに行ったが、湖のように 広い所や中の島などもあり、とてもきれいな景色。山の中ので、トンネルが多い。
車中の添乗員のお話では、コロンブスは、ジェノヴァの人だが、スペイン語を話すので、スペインを逃れたユダヤ人ではないか、という。ユダヤ人と、アラゴンやカスティーリャのお金持ちが、資金 を出したらしい。
N230を南下、ベンナバーレまでくると、大分高度も低くなる。バラソナ湖で(10時26分) 、写真ストップ。崖の上には、12世紀のロマネスク教会。
このあたり、クエンカのような、まるみをおびた、高い岩山が続く。横の川は、シンカ川。
10時55分-11時15分 バルバストロの近くで、トイレストップ。
この町の教会で、アラゴンのペトローニャ姫(たった2歳)と、バルセロナ伯レイモンベレンゲル4世(23 歳)が、1137年に結婚式をあげたそうだ。
ウエスカから、北上、ハカへ、このあたりは、平坦、所々に集落があり、それぞれの村に、古い小さな教会がある。
12時45分 ハカ到着 (標高820メートル) 4時間かかったことになる。
大聖堂の外回りを眺める、南側扉口柱頭にある、イサクの犠牲や、ダビデ王などの彫刻が、素晴らしい。
後陣の軒には、ガーゴイルではないが、それと同じような、獣の彫刻、ひさしには、市松模様がほどこされている。 これは、イスラム風、
それから、少し歩いて、要塞を見る。
この町は、ローマ時代からの町で、8世紀に、攻め込んできたスラム軍に勝ったというのが この町の誇りだそうだ。
大聖堂、西側正面のタンパンは、中央にクリスム、脇に二頭のライオンの彫刻。この教会は、11世紀のもので、スペイン最古のロマネスク教会である。
向かって左のライオンは、足の下に、蛇を捕らえようとしてひざまずく男 を伴っているが、銘には、『獅子は、足元にある者を哀れむ。 そして、キリストは加護を祈願する人を哀れむ』とあり、右のライオンの下には、一頭の熊と、トカゲの形をした、伝説の怪獣バシリスクがいて、『力強き獅子は、死の勢力を打ちのめす』 とあり、 下には、『生きたいと欲することは、すでに死の掟に義務づけられていることである。ここに来たりて嘆願せよ。毒ある食物を絶て 次の死のあと死なないために悪徳の心を浄化せよ』 とあるそうです。昔は彩色されていたそうだ。
-『スペイン・ロマネスクの道』鈴木孝壽 著(筑摩書房)より
なお、同じ著者の『カタルーニャ美術館物語』(筑摩書房)もおすすめです。
この入り口は、かなり奥まった所にあるので、暗くて見にくい。それだけにひっそりと、本当に 見ようという人だけに、見えるものとなっているのが良い。

|

|
大聖堂正面
|
タンパン(タンパンとは、入口の上の半円形の部分のことで、ここに、素晴らしい彫刻がほどこされていることが多い)
|
教会の中では、日曜のお昼のミサが行われていた。内部は、16Cにゴシックに改装されている。ミサが終ってから、ヴィデオを回す。外に出ると、ミサのためにお洒落をして、立派な絹のスーツを着たお年寄りが、大勢歩いていた。
13時55分-16時
昼食は、グランドホテルで、チョイスメニュー
メインのかわりに、前菜二つでもいいというので、私は、前菜を二つもらった。
ツナサラダ 、パイ皮にツナをいれたトマトソースをはさんであって、おいしかった
パエリア、 シーフードではなく、鶏肉
ジュース、 白ワイン
お料理がくるまでに一時間くらいかかった。楽しくおしゃべりして待っていたので、気にはならなかった が、このため、ホテル到着は遅くなった。
16時10分-45分 カステロ・デ・ハカ村 ソンポルト峠からの巡礼が、必ず通ったところ。
我々もここで、初めて、巡礼路を少しだけ歩いた。
丘の上に、10世紀のロマネスク教会がある。
ワインを飲んだ身には、ここの坂はきつかった。しかし、教会や、村は鄙びていてとてもいい雰囲気。写真をとっただけですぐに降りてしまったのは、残念。
山間の道をバスは行く。ハビエル城は、修復中で入れない。横の教会を覗く。ザビエルは日本人にとっては親しい名である。

|

|

|
ハビエル城
|
教会
|
ザビエルが、布教した町の名がかかれている。下段、像の右に山口と思われるアマグチという名がある
|
添乗員が、みんなの意見も聞いて(行きたい人が多かったので))サングエッサのサンタ・マリア・ラ・レアル教会(12C)へ寄ってくれた。ここのファッサードの彫刻は素晴らしいので是非見たかったから、とても嬉しかった。

|

|

|
サングエッサ サンタ・マリア教会
|
南側ポルタイユ 上の四角い所の彫刻の方が古い
|
12世紀待つから13世紀の彫刻がやたらと貼り付けてある |
途中、ルンビエル渓谷で、運転手がここはきれいな所だから、写真を撮れ、と言ってストップ。新潮社のトンボの本にもでていて気になっていたところだった。そのあたりの草地は、もとは、何が立っていたのか土台だけが、広い範囲で残っていた。
8時20分、 パンプローナのレイノ・デ・ナバラホテル到着。
三ツ星で、パンプローナの新市街にある。ロビーは狭いが、部屋は、スーツケースが二つ充分に広げらるれ広さ。
8時40分 到着が遅かったので、すぐ 夕食。 着替えが面倒なので、すぐに食事だと助かる。
スモークサーモンとエビのサラダ ひらめのソースかけ りんごのプリン
|