4日目

6月7日

アルル〜ポン・デュ・ガール〜オランジュ〜ヴェゾン・ラ・ロメーヌ〜オランジュ


3時少し前に目がさめたが、本格的に起きたのは5時。
メロンの残りを食べて朝食に降りる。昨日と同じコンチネンタル。コーヒーとクロワッサン
ホテルのバーや広場のミストラルの写真を撮って部屋に戻る。

バーにはアルルに闘牛見物にきて、このホテルに泊まった名士たちの写真がズラリ
下から二段目はピカソのようだ

下にジャン・コクトー 上中央は イヴ・モンタン

詩人 フレデリック・ミストラル

またホテルの壁には古代神殿の柱が残っているがそれについての説明が張られていた。、下左写真はホテルの近くの家の壁

(クリックで拡大できます) ホテル近くの家のディスプレイが凝っていた

8時15分 荷物出し 
このホテルは観光のためのロケーションは最高だが、バスがつけられないので、5,6分歩く。  

これは市庁舎の隣の建物だが、もとは何だったのだろう。アーチを埋めた跡がある(拡大できます)

今日は朝市がある。バスがとめてあるところのそばなので、30分ぐらいフリータイム。食料が中心。でも高い。昨日買ったカマルグの塩も3.9ユーロが4.1ユーロだった。コショウを買ったが、ほんの少しで3.5ユーロもした。 (考えてみれば胡椒は輸入品。日本とて同じ、ここは中近東のバザールではないのだ)

ローマ都市にはライオンがよくシンボルとして使われる

ラベンダーの花束、8ユーロとある オリーブ屋さん

9時 バス
朝市のため混雑していて町を抜けるのに10分くらいかかった。バスのなかで添乗員さんが朝市で買われたアンズを配ってくださった。(みずみずしくて美味しかった)
 
10時少し前 ゴールの水道橋のところへ。
びっくり、以前は何もなくて、バスをおりて、少し山道を歩いたような気がするが、ヴィジターセンターができていて、そこで、チケットを買うらしくしばらく待ってから、橋に向かって10分くらい歩く。ちゃんと道が整備されている。
この導水路は約50kmだが、その間の高度差は17m。1kmに付き17cm!!。なんという技術なのだろう。
水道橋を下から眺めた後よく見えるところへと上に上がる。(逆光だった!)

この網目のところに小さなランプがついている

それから下に下りて橋をわたる。なんと今では夜ライトアップするらしい。

向こう岸におりるところも整備されている。ちょっとゆっくり写真を撮っていて、時計をみるのを忘れたら、集合時間に遅刻してしまった。

対岸から見た水道橋

対岸から見る、ガルドン川(ローヌ川の支流)(上とは橋の反対側)

11時35分ごろオランジュ着。
オランジュは古代にはアウラシオと呼ばれるケルトの町だった。紀元前105年にローマ軍団との戦いがあり、 最初はローマが破れたが結局ローマ人の町になった。紀元前35年にローマの植民地になり、ガリア第二軍団の退役兵が迎えいれられた。 
12世紀後半には、 ランボー・ドランジュ大公の大公領となった。結婚や財産相続などから、オランジュ公はドイツのナッソーをも相続したがネーデルランド連邦共和国を建国したのはオランジュ公ウイリアム・ド・ナッソー。そういうことからなのだろうか、宗教改革の時代、プロテスタント側だった。 

まず、町の入り口にある 凱旋門を見る。
よく教会の入り口が三つならんでいるのを凱旋門型と称して、オランジュの凱旋門が例にとりあげられるので、ぜひとも実物が観たかったのでちょっと感動。カヴァイヨンと違って、しっかり原形を保っている。といっても南面は破損していて、北面に彫刻が残っている。
これはローマの第2軍団の退役兵の武勲を記念するために、BC20年頃建てられたものだ。この種の建物としては三番目の大きさ。中央に三角のペディメントがあるのが特徴。

中央上はガリア人とローマ軍団の戦闘、左上は船の付属物(舳先、ガレー船の水切り、アンカー、綱、三叉のホコ)
下は 戦利品だそうだが、よく分からない。アーチの内側は薔薇形装飾の格間

 

東面(はっきりしないが、ミシュランによると、 
下の人たちは捕虜だそうだ)
南面

東側(横)上が戦利品アクティウムの海戦、下が鎖につながれた捕虜 

それから、古代劇場へ行った。これは世界でも保存状態の良い紀元前一世紀末の遺跡。 
観客席である階段は37段。それほど傾斜がきつくはないのだが、ともかく今日は強いミストラルが吹いていて階段の途中に立つと、風で吹き飛ばされそうになる。這うようにして昇ると最上段には壁があるので立っても大丈夫。
正面の壁の高さは36m、長さ103m。
 

中央にはアウグストゥス像

イヤホンガイドで、説明がきけるのだが、面倒なので、いい加減にきいて、おりてしまった。
博物館を見たいと思ったのだ。しかし、これはハズレ。何か写真展をやっていて、発掘品の展示は、アンフォラやモザイクの一部くらいで少なくて見るべきものはあまりなかった。
集合時間まで少し余裕があったので、おみやげ物やさんに入って、陶器のにんにくおろしや、マグネットなどを買った。
12時15分昼食  レストラン ベック・フィンで
プロヴァンス風ナスのタルト、ビーフ、リンゴのタルト ワイン2ユーロ

サラダ、プロヴァンス風茄子のタルト デザート、リンゴのタルト

ビーフ

バス乗り場に行く途中で見世物をやっていた。今日はどうやらこの町のお祭りらしい。
ランボー二世の彫像があった。

お祭りを見ようと少しとまっていたが、 添乗員さんに促されてしぶしぶその場を離れた。

14時30分 出発
バスの高さが高いために予定していた道を行くことができず、違う道。ドライバーも道をよく知らなかったのか少し時間がかかった。道の両脇はぶどう畑。コート・ド・ローヌのワイン街道のひとつだそうだ。 ここのぶどうは丈が低い。

16時 ヴェゾン・ラ・ロメーヌ 着
この町については何もしらなかったが、ミシュラン・ガイドによると   紀元前4世紀頃から、ケルト人の一族ヴォコンチ族の南の首都として栄えていたが、紀元前2世紀にローマに征服され、ローマの連合都市という地位が与えられて幅広い自治を享受、広大な遺跡はフランスのポンペイとも称されるそうだ。

バスを降りる少し手前で今回は訪問しない、サン・クナン礼拝堂が見えた。まるで倉庫のような建物だ。

ローマ遺跡は二地区に分かれている。説明を聞きながらヴァイス地区の横を歩いく。

ノートルダム・ナザレット教会へ。16時20分〜55分
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