10日目 

6月13日

エクサン・プロヴァンス滞在 (シルヴァカーヌ修道院へ)


6時10分 起床
7時25分 朝食

食事中に、昨日の希望者だけの夕食の際、翌朝7時50分集合で朝市に行くことが決まったという話を聞いた。 ゆっくり食事を始めた時だったので今急に言われても、と最初は「行かない」と言ってしまったが、やはりチーズは買いたい。
食事は途中でやめて、集合場所のフロントに行ってみたら、もう姿が見えない。あわてて部屋に戻って、地図を持って市庁舎広場への道を聞きながら行った。朝市で添乗員さんたちを発見。

チーズはスーパーにもあるがここのほうが新鮮だそうだ。いろいろ試食をしながら買う。
添乗員さんは柔らかいチーズは スーツケースにいれなければだめだけれど、飛行機では貨物室の方が客室より温度が低いので大丈夫だとおっしゃる。 でもお店の人は「飛行機にチーズはダメ」という。(06年のヒースロー・テロ未遂事件以来機内持ち込みが本当に面倒)
万が一持ち込みがだめだったり、悪くなったりすると困ると思い、羊のチーズ(ハードタイプ)一種類と、 シェーブルチーズ三種類にしておいた。 空港でも咎められなかったし、スーツケースは即日配達で少し柔らかくなってはいたが、悪くなってはいなかったので、もっとたくさんかえば良かったと後悔。
特に黒タン(シェーブルチーズで直径5センチくらいの丸い形)は2個しか買わなかったが、日本だと800円くらいするのが、ここでは2ユーロ。もっと買えば良かった。残念。
8時45分にホテルに戻る。お部屋のミニバーからジュースなど傷む心配のないものを出させてもらってスペースを作りチーズをしまっておく。
9時集合に少し遅れてしまった。これからシルヴァカーヌ修道院へ行く。
9時5分 〜9時45分 バス

デュランス川湖(実は貯水池) が見えたと思ったら、もう到着

10時から 開くので、しばらく入り口の前で写真を撮ったりしながら待つ、10時ごろ受付の人が車でやってきた。

シルヴァカーヌ修道院教会 西正面

10時〜11時30分 シルヴァカーヌ修道院 1175年〜1230年
プロヴァンスの三姉妹の最後のひとつ。年代からいって三女ということになる。

ここはまず教会から見学。西正面から入る。奥に薔薇窓
身廊

入ると すっと身廊がのびていて、気持ちがいい。他の二つの修道院の教会は 横から入ったのでこういう感じは受けなかったのだ。しかし、以前見たセナンクより少し寸詰まりな感じ。長さが短い。 でも正面の薔薇窓と三位一体を示すのであろう三つの窓からさす淡い光が落ち着いた雰囲気をかもしだしていて、とても素晴らしかった。

側廊の祭壇 回廊へは数段降りる回廊に沿って
右にチャプタールーム、ドーミトリーへの階段

回廊をとおり、二回のドーミトリー(寝室」へ。

回廊からドーミトリーへの階段 左とは別の入り口
修道士の寝室 天井が尖頭アーチになっている

それから暖房室などを見て周り、50分ほどフリータイム。

暖房室 壁のステンドグラス
チャプタールーム

私たち以外に観光客はいない。 とても静かで気持ちが良い。風は冷たいのに、日差しが強く空の青さが際立つ。
回廊では鳥の声。(ホームページ作成のため、ヴィデオを再生しているが、鳥の囀りがきれい。お聞かせできればいいのだけれど)

井戸はもうかれている

花模様が柱に残っている

壁のアーチの付け根に彫刻があったが、写真がどれもはっきりとは撮れなかった

回廊のアーチには左写真のように中央に柱が立っていたのだと思うが、他はどこも失くなっている

ゆっくり回廊をめぐりまた教会にもどったり、外周りを歩いたり、教会の前には疎水もある。

南側 鐘楼は上部がなくなっている

ショップで買い物。
この修道院も、もう修道士はいない。ここでは夏にラ・ロック・ダンテロン・ピアノ・フェスティヴァルが開かれる。私は知らなかったがとても有名らしい(この村はラ・ロック・ダンテロンという名)昨日のサン・マキシマン・ラ・サント・ボームも催し物に使われていたが、フランスではこのように歴史遺産を単に建物を見せるだけでなく、時代にあった生かし方をしている。

バスで12時ごろエクスに戻る
午後はフリータイム。 殆どの方は添乗員さんと途中でおりて、セザンヌのアトリエに行き、そのあと中華料理店でお昼。その後サン・ソブール教会に行くことになさった。
私はセザンヌのアトリエには行ったことがあるし、特に中華を食べたいとは思わないので、自由に歩くことにしてホテルに戻った。 
同室のFさんと相談 私は「ミラボー通りのカフェ レ・ドゥーギャルソン(1792年創業)でランチしたいと」言うと、彼女もそこなら行くとおっしゃったので二人ででかけた。ホテルから。5,6分だ。
道路に面した席をとる。 

レ・ドゥー・ギャルソン

ギャルソン(今はムシューと言うそうだが)が注文をとりにくる。メニューをみて、今日のランチの アイオリ・プロヴァンサルにしようと思うがどういうものか分からない。このときのギャルソンがいい。彼はおなかのあたりで、手首を交差させるように手を組んでいたのだが、体はおろか腕さえ動かさず手首だけを少し挙げて、横の席を指し示す。「あれですよ」とめくばせ。「ああ、あれね。そうするわ」で決まり。白ワインとコーヒーも頼んで一人27.5ユーロ。

アイオリ・プロヴァンサル 店内

アイオリソースとは要するに、にんにく入りマヨネーズ。これを茹でた野菜やお魚につけて食べる。おいしくて、帰って早速作ってみた。
アイオリソースは  
にんにくをすりおろし、マスタード、卵黄をいれて、オリーブオイルを少しずつ注ぎながら泡立て器でかきまぜる。塩・胡椒は好みで
 (オイルは少しずつ入れないと、うまくかたまらないので注意)面倒なら市販のマヨネーズに、にんにくをすり下ろして入れればいいが、やはり手作りしたい。(生にんにくはどうもという場合は、にんにくを牛乳で煮ておく、などのレシピもネットで見つかる)

日本人観光客が 何時に集合 と言われながら、いそいでお店の写真だけ撮っていく。私も前回はそうだった。エクス三連泊の今回はぜひともここでゆっくりお食事をしたかったので大満足。
お手洗いも見ておきましょう、とお手洗いへ。途中の壁にこのお店に来たセザンヌゾラの似顔絵が架けてあった。

帰りに店内にデザートのケースを発見。 頑張ってデザートも頼めばよかった、と悔しがった。

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