6日目

3月21日  

トリポリ〜クラック・デ・シュバリエ〜アレッポ


5時25分 起床

7時    朝食
 部屋に戻って、海を目指すが、道を間違える。途中でSさんご夫妻に会い一緒に行くが、私は荷物を出してなかったので、海を見ずに戻ったのが、残念。

8時29分  出発
今日は国境を越えてシリアにはいる。 

ライオン塔

国境越えのため、ガイドの助手にパスポートを預ける。
(少しでも国境通過の時間を短縮するため)
  
ホテルを出て 5分後、ライオン塔で、写真ストップ。 
塔には見えない。15世紀のマムルーク朝のもの。

半袖綿セーターに半コートだが、暑い。
35分くらい海沿いに走り、美しい地中海ともお別れ。
内陸に入る。
9時26分  国境、
10時、レバノン側を出て、中間地帯を走る。
まわりの畑で、手押し車をおしている人がいる。いったいあの人はどちらの国の人だろうか?我々の走っている道路は国境がはっきりしているが、横の畑の方も国境はあるはずと思うのだが。
 
10時35分  シリア側にはいり、10時41分通過、トイレは使えない。両替もだめ。 ガイドも交代。
国境を越えて、20分くらいで、細い道に入り、なだらかに連なる丘に徐徐にのぼっていくと、遠くにお城がみえてきた。このあたりは年間降水量が1500ミリで農業が盛んな地域だ。

11時15分クラック・デ・シュバリエに到着。標高750m。
現存する、十字軍のお城で、もっとも傑作とされているだけあって、とても立派で、大きい。
1110年、十字軍は、ここにあったアラブのお城を奪取、以後、160年にわたって増築。
 一時は4000人の兵士が駐屯したという。
1271年、バイバルスにより、ホスピタル騎士団は、追い払われた。

 ここには1936年まで人が住んでいたのだが、退去してもらって整備して観光用になっている。

壁の厚さがすごい が攻めてきたときここから、煮え油をかけた

入り口のライオンの飾り アラブの浴場だったところ

迷路みたいで、はぐれてしまったら、現地人の観光客の二人の青年は、一生懸命、探してくれて無事合流できた。

トンネル状の厩舎、400頭の馬がいた

城壁は二重になっている 

外側の城壁から内側の城壁を見る

王女の塔

ゴシックスタイルの大ホールのポルチコ 食物貯蔵庫

うっすらフレスコ画がのこっている 騎士団の円卓会議場

騎士団長の部屋の入り口 騎士団長の部屋、壁に帯状の花の飾り

城壁からの眺め 城壁を降りたところ

12時40分〜13時40分
 昼食  レストランQara 
窓から、お城が良く見える。そもそも私がシリアに行ってみたいと思ったきっかけは、何年か前、このクラックデシュバリエの写真を見たことからなので、お城を眺めながらお食事が出来てとても嬉しかった。実に重厚で美しい。

レストランの窓から

メニューは  アラブの前菜、チキングリル(おいしい、少ししかとらなかったのが残念なほど)、 フルーツ
食後エブラへ向かう。
16時10分から17時  エブラ遺跡 
ユーフラティス川から、地中海への交通の中継地点として栄えた場所でBC2700年から2250年が全盛期。  
BC2250年 アッカド王ナラム・シンによって破壊され、宮殿は炎上したが、宮殿図書館の粘土板文書は焼かれて硬くなって残り、そのままの状態で発見された。これは20世紀のもっとも大きな発見だそうで、これを解読することによって西アジアの歴史がわかることになるそうだ。
今は木は生えていないが、昔はレバノン杉の林で、アッカド王が攻めたのもレバノン杉を求めてだったが、当時ですら、レバノン杉は伐採されてしまって、もっと山の方でなければなかったそうだ。

発掘はまだまだこれからで、復元してあるところもあったが、建築物が残っているのではないので、正直言っておもしろくはなかっ。.しかし周囲のなだらかな丘は気持ちがいいので、もっぱら景色をながめていた。
羊がいたし、こんなに人気がないのに、物売りはちゃんといた。
これまではあまり見なかった、アラブ風衣装(詰襟のワンピースを長くしたような、黒や灰色の衣服)に、カフィーヤを頭にまいている人を見かけた。
 これ以後このスタイルを多く目にするようになった。レバノンはキリスト教徒が多かったのだと改めて思った。

小麦粉を挽く道具

布を染めていたところ我々は手前の
一段高い所にいるので影が映っている

カフィーヤ姿を始めて目にした

アレッポ
17時30分から18時30分 16世紀ころからあるスークへ
スークの中をロバが、荷物をつんで歩いていたのには、驚いた。
オリーブ石鹸、1個2ドルを5個買う、また、模様つき石鹸のつめあわせも2パック買った。
金のピアス、50ドル。しかし、デザインだけで選んだので失敗した。というのも耳に刺す針(?)にネジがきざんであり(キャッチャーをねじこむためだと思うが)痛そうでつけられない。
ホテル、シャームパレス  
 少し狭い。
 夕食まで時間があまりまいので着替えはしなかった。
 ビュッフェ、7時半から、
 9時15分、部屋に戻る。