5時30分 起床
7時 朝食
アレッポという町は、ダマスカスに次ぐシリア第二の町。
ザンギー・イヴン・アクソコル (1127〜46 )がアレッポとモスルを支配。
息子のヌッルディーン(1146〜74) 1154年、ダマスカスへ
9時10分 出発、 国立博物館、
入り口には、テル・ハラフ遺跡発掘のコピーである玄武岩で出来た動物の上にハダト神殿の三人の像が飾られている。ここの博物館もとても充実していて素晴らしかったが残念ながらカメラ禁止であった。
庭に置かれているものを写すことで我慢する以外ない。
一階は、シリヤ各地の発掘品が、年代順に展示。面白いと思ったものは
マリのBD3000年の王または、神の像。
ハマの金の器(BC3000ねん)は、古いシリヤのお札の模様にもなっている。テル・ハラフ (トルコの近く)。
マリの水の神、ツノのある帽子(帽子をかぶっていると、神であることを示す)をかぶり、水入れをも持つ。
スカートに、川の流れの模様がある。
BC1000年)ギルガメッシュの場面の浅浮き彫り 1,5m〜2m。白目がくっきり。怖い
人間の顔、鳥の胴体、さそりの尻尾を持つ、彫像。
BC7世紀のフレスコらしきもの。
エブラの粘土板など
イシュタル神 錠前、 力のシンボル
ハダト神 雷
10時45分〜11時50分 シタデル
ここでは、現地ガイドが案内、BC1000年ころ、地元の神ハダト神殿が、人工的な丘の上に作られていた。
それがギリシャ、ローマに受け継がれ、7世紀には、アラブのものとなった。
現在の形になったのは、サラッディーンの息子、ガーズィーによるところが大きい。
堅固なつくりで、1094年と1124年に十字軍に攻められたが城は陥落しなかった。
そして、マムルーク朝、オスマン・トルコ、フランス軍と、その時々城として使われた。
入り口の上には蛇が浮き彫りにされている。蛇はイヴを誘惑するので、悪の象徴かと思っていたが、古代では脱皮を繰り返すので生命のシンボルと崇められていたそうだ。
|
|
城の入り口 |
入り口の上に蛇の模様 |
|
|
入り口の上には敵に油を流すところがある |
ドアの模様 |
イスラム圏では、もっとも大きな城砦で五つ目の門を抜けると、やっと城内。
中は町のようになっていて、3000人の人が住んでいた。
ハマムの天井に、小さな穴がいくつもうがたれていて、そこから光がもれて、サングラスをあてると、プラネタリウムのようで、きれいだった。
|
|
ハマム、ここに腰掛けて休む |
天井 |
子供たちが、先生に連れられてたくさん来ていて、女の子は皆白いスカーフをしっかり まいているのだけれど、無邪気さは同じ。
ハローと、話し掛けてきて、写真を撮って、とせがむ、
|
城の屋上からの眺め |
一人を撮るともう大変、撮るとすぐ見られることを知っているので、再生して見せてほしいのだ。
ひきとめられて、みんなとはぐれそうになった。
それにしても、女の子は美人が多い。
城壁の上から、町をながめる。
うっすら霞んだ山の向こうはトルコ。国境まで60km。
また城の内部を見る。
貯水槽の横は壁になっていて、下は 地下牢。モスクも小さいのと、大きい『金曜日のモスク』と二つ。
(金曜日はすべての人が、モスクに行くので、大きいほうを使う。)
|
|
金曜モスクの天井、煉瓦で出来ている |
雨水をためる貯水槽 |
|
|
|
宮殿の広間の天井 木製 |
12時から2時30分、グレートモスク(修復中)とメドレッセへ
この地ははBC1000年ころにはハダト神殿があった所。
3世紀には、ジュピター神殿、4世紀にはキリスト教の教会、705年ウマイヤ朝のアルワリッド6世によりモスクになった。 モスクもメドレッセも女性は、フード付のガウンをきるなければいけない。
内部は奥までは入れないが、構造としては、キリスト教のバシリカの横の壁を開いたような感じである。
洗礼者ヨハネの父親ザッカリヤのお墓がある。ジャミア・ザカーリエ という。
|
|
女性はこのような白い合羽のようなものを着る。 |
清めのための泉水 |
続いてモスクのお向かいにあるアル・ハラウイア・メドレッセへ。
古くて、あまりきれいではない。ここは昔、大聖堂があったところ。
中には入れないので、ビデオを片手で突き出すようにしてとったので手ぶれで、ぼやけているが、メドレッセは学校。奥で勉強しているようだ。ミフラブが美しいので、ここにきたのだが、近いので広角レンズを使ったら、ゆがんでしまった。
|
|
|
ミフラブ メッカの方向を向いている |
モスクの前でコーランを暗礁している老人が何人かいたが、乞食らしかった。
12時45分〜14時 アルメニア人キリスト教地区にあるレストラン(ベイト・ワキルホテル内)
アラブ前菜、ライス、ナス、ひき肉をかさねた、伝統料理。上にビスタチオのきざんだもの。
ヨーグルトをかけて食べるとあっさりしておいしい。モッツアレラのようにのびるチーズをギョーザのかわにいれて、揚げた物。
ここではAツアーズの人達と一緒になった。
このレストランは昔のお金持ちの屋敷だったところの中庭、上はホテルでエキゾチックでステキ。
昔の井戸もあった。
|
|
アルメニア人地区 |
レストラン |
アルメニア人地区は、狭い道だがなかなか雰囲気があり、アクセサリーのお店などもあって、もう少しゆっくり歩きたかった。
2時 出発、
3時30分 ハマ でトイレストップをかねて30分休憩。
ハマは水車で有名。ところがオロンテス川が臭い。おまけに、ここの物売りはしつこい。
単にギブミーマニーと寄ってくる子供もいる。この時だけだと思うがトイレも水びたしだった(このあとホテルまでトイレははない)。
早く逃げ出したい気分でさっさとバスの乗ってしまった。
|
|
ハマの大水車 |
土を固めて造った家 |
4時 出発。ホムスから、東に向かう。ホムスから、30kmは、穀倉地帯で羊も放牧されている。
5時半くらいにやっと砂漠らしいところにくる。でもこのあたりは、土漠、というそうだ。
雨が降り少し草も生える。土でつくった家(ラグビーボールを半分に切ってふせたような形)の見えるところで、写真ストップ。道は良くないところもあって、結構バウンドした。
そのまま、パルミラまで走る。バスでは前に座れなかったので後ろのサロンに座ったが、後ろの窓から夕陽が落ちるのが見えて、しみじみとした旅情を感じてよかった。
まわりは、砂漠とその向こうに低いなだらかな岩山。暮れなずむ山々がたとえようもない美しさだった。
今度の旅で、忘れがたい光景の一つ。
6時15分、パルミラ・シャームパレス・ホテル着。
|
泊まったお部屋 |
お部屋はきれいだが、少し狭い、
7時30分、夕食。ビュッフェ、赤ワイン、コーヒーも頼む。
食後ショップでお土産を買う。 しおり、とTシャツ、本など。
お風呂のお水が少し赤い。
このツアーは、毎日大きいボトルのミネラルウオーターがくるので、ハミガキや、コンタクトレンズを洗うのに使えて都合がいい。
10時20分ころやすむ。
|