朝食は何だったかおぼえていない。
7時40分 ホテルを出る。
8時03分 ザンクトガレン駅発 相変わらず一等車は一人。
列車はボーデンゼーをかすめリヒテンシュタインを左に見ながらどんどん山間に入って行く。ファドーツ城とおぼしき城も見えた。
9時39分 クール着
駅で 荷物を預け(5フラン) 歩きだす。
靴は昨日の雨でまだ乾いていないのでパンプス。少し坂道もあって歩きにくい。このあとツィリスでも苦労した。今後旅に出るときはウオーキングシューズは必ず予備をもう一足持つことに決めた。
インフォーメーションは 開いてなかった。最初に入った教会で 日本人の女性にあった。次に聖母寺院(大聖堂) に行く。
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聖母寺院(大聖堂) |
場所不明 |
ロマネスクとゴシックがまざっている(12,3世紀) 塔はネギ坊主。
ロマネスクの柱頭彫刻が面白い。暗くて三幅対の祭壇画はよく見えなかった。壁画がやさしい感じで良かった、とメモにはあるが写真はない。
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絵葉書より |
教会をでたところでまた彼女に出あっておしゃべりしながら駅へ戻る。途中シュテルンという有名ホテルの前を通った。彼女はここに泊まっているそうだ。お昼くらいいただきたいところだが先を急ぐ。
絵葉書を買って列車に乗る。
11時27分 クール発
12時23分 トゥージス 着。ここで初めて一等車に他に一人だけ乗っていた。
ツィリスに行くには 12時27分発のバスが接続している。列車をおりて走るようにしてバス乗り場に行く。
バスは 谷川沿いを走り気持ちがいい。
12時38分 ツィリス着
ツイリスのサン・マルタン教会の天井がについては 犬養道子著『私のスイス』で知ってぜひとも訪れてみたいとおもっていたのだ。
お昼にしたいが、レストランが見当たらない。ともかく先に教会に行くことにする。 ポストバスの停留所の向こうに教会がみえる。道が分からないので牧草地をヒールの踵をブスブス埋めながら横切って行った。
教会に着いて 適当にドアを 押してみたら入れた。 ところでここでは荷物預かり所がみつからないのでカートを持ったまま。 結構たいへんだった。でも天井画はすごい。
二条城の格間天井見たいに 四角く区切った中に聖書の場面や おかしな 動物が描かれている。(詳しくは 2010年の旅で どうぞ)
教会というより美術館の中と言った感じで何となく場違いな感じがしなくもなかった。前のキオスクで 絵葉書を買ったらもうすることがない。牛のいるのどかな田舎。赤いクローバーも咲いている。
犬養道子さんの『私のスイス』には教会の裏あたりにレストランがあるようなことが書いてあったが、どうもなさそう。15時07分のバスに乗るつもりだったが、キオスクで14時08分にバスがある、ときいてバス停に戻る。ところがそこでポストホテルとレストランを発見。
どうしようか、と迷うが先を急ぐことにしてバスに乗った。ところがこのバス、少し遅れたようで列車をのがしてしまった。
駅のホームに女性が 腰かけている!!ハイジを思い出したがもっと年齢が上。
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トウージス駅 |
50分待って結局最初の予定の15時35分発の列車に乗る。お昼抜きにしたのが悔しい。。 ファーストクラスは 予約が必要ということで二等に乗る。列車に乗るときも降りるときもドイツ人らしい御夫婦が荷物を持ってくださった。
15時45分 ティーフェンカステル 着
16時発のバスで ユリア峠越えのバスに乗る。
ティーフェンカステルで降りなければそのままサンモリッツに行けるのだが 古のローマの道を行ってみたかったのだ。しかし、今日は一日とても暑くこのバスの中も暑かった。それと スイスパスを持っているとポストバスは無料の筈なのに、はっきり言ってくれないので、5フラン払った。(英語が通じなかったのか、説明が面倒だったのか運転手は無言)
よく見えるように一番前に座った。バスを停めるたびに運転手はおりてバスのおなかから荷物をだしたり、(これぞポストバスと思ったのだが) 郵袋を受け取ったりしていて 結構重労働だな と思った。
ティーフェンカステルを出て南下していき、途中セガンティーニゆかりのサヴォニン村も通って、ビヴィオ(標高1769m)というところで小休止。5分あるのでおりて写真を撮る(お手洗いに行きたい人はここで行けるようだった)
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ビヴィオ |
ここから標高2284mのユリア峠を越えてシルヴァプラーナへと下って行く。冷房のないバスはやはり暑い。
やがて湖がみえかくれする。感激、やはり面倒でもこの峠越えのルートにしてよかったと思う。観光客の多いサンモリッツをさけて個人客はこのあたりシルスマリアなどに宿をとることを勧めるガイドブックもある。しかし交通の便からいうとサンモリッツなので私はサンモリッツのホテルを予約してある。
17時40分 サンモリッツ駅前でバスを降りる
ホテル ラ・マーニャ
は駅前広場のすぐ上。坂をコロコロとカートを引いてホテルフロントへ。
名前を言い始めるか始めないうちにすぐに通じて、カートを見て、荷物はこれだけか?と聞くので at the station といいながら荷物の預かり証をみせると、OK.OK.と 預かり証をうけとり、部屋の鍵を渡された。この受付の婦人、荷物を鳥に行ってくれた聖年の様子からオーナー夫人ではないかという気がした。 今回このpホテルが 県内かどうか ネットで 検索してみるとオーナー一過の写真が でてきた。 やはりあの婦人が少しだけ年配のなられて写っていて懐かしかった。御主人も見覚えがある。
Hotel La Margna - Sommer
二階 一人部屋で特大ベッドがおいてあるが、非常に広い。レイクビューを予約してあったので湖が見えて気持ちがいい。 惜しむらくは前に細長い建物あってが少し視界を遮っている。 地図でそこがホテルであることはわかっていたが、二つ星なのでどうかとおもって四つ星のこのホテルにしたのだ。
ホテルは全体に重厚な感じがする。 窓から見ているとホテルの若い男の人が小型車をだして駅へと降りていく。 ほどなくスーツケースを持ってお部屋にやってきた。具合のわるいことに小銭がない。 よくおぼえていないがくずしてもらって 5フラン渡した。
『るるぶ』などでレストランは調べてあるがホテルのレストラン前に 定食メニューがでていて、3コースか 前菜、メインの2コースかが 選べるようになっていたので ホテルで夕食を予約した。ちょっと散歩。坂道をあがるとゴージャスホテルがあった。それから教会などを見た。 夕方のせいかお店は閑散としていた。
一人で心細さもあるが今日から三泊、この美しい青い湖をながめ眺めながらすごせるのかと思うと嬉しい。
お部屋の窓辺には少し大き目の丸テーブルとイスがあるので そこで時折湖に目をやりながら、ガイドブックや日記帳をひろげてのんびり。やはりホテルは窓からの眺めが大事。ともかく個人旅行で自分で予約したので、どこも眺望にこだわって部屋をリクエスト。 (もちろん一泊につき 2,3000円は高くつくがその価値はある)
のんびり、と書いたが美しい見う海を眼の前にして嬉しくてゾクゾクするほどだったことを今でもはっきり記憶している。
夕食 前菜ではなくデザートがほしい、と言うとちょっと変な顔をされたが、OK。 サラダビュッフェ、 お肉のグリル、 ショコフラン、フルーツ添え
これで おなかがいっぱいだったが、 前菜の生ハムメロンもおいしそうだった。 ミネラルウオーターとコーヒー、 コーヒーはサロンで。 大きな暖炉があり歪んで見える分厚いガラスの向こうに湖。 とても贅沢な 気分。
お部屋にもどって暗い湖を眺めて就寝。
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