ローザンヌ9時34分発
クロワ・ロマンモティエ10時04分着
ないとは分かっていたが一応駅員にバスを尋ねた。この時刻にはやはりない。
「マルシェ」と歩く身振りをしてみせる。仕方がないので歩きはじめる。バス道なので道はいい。
10時25分頃森の中に忽然と、という感じで教会の尖塔、そうして美しい集落が現れる。ガイドブックの教会の写真は暗かったのだが明るい砂色がかった石で造られている。この明るさと尖塔の形が印象的。
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上写真の中央に時計が 見えている その時計塔をくぐり、修道院に入ったところで 振り返る
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ロマンモティエ修道院教会(636年頃設立)
Abbatiale
Joux – Orbe - Abbatiale de Romainmôtier - eerv.ch
入り口が玄関ポーチのように張りだしているのが面白い。
しかしタンパン彫刻はなく、アーチは少し尖頭形で初期ゴシックのようだ。
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上記サイトより |
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読誦席 |
内部、天井は高く交差ヴォールトでリブに縞模様の彩色がされている。
正面祭壇横にフレスコ画があるが 薄れていてはっきりしない。
(調べてみると2000年に修復を終えたそうで、全体にくっきり綺麗になっているようです)
教会は既に7世紀にはあったが現在の教会は、ゴシックの入り口を入ったところのナルテックスが
12世紀、身廊が10~11世紀、内陣は14世紀。
内部には誰だかの横臥像、それからロマネスク以前と思われる彫刻など。
正面のステンドグラスは新しい。
このロマネスク期以前と思われる彫刻、 この時は古そうだけれど何時のものかよく分からなかった。
でもとても興味深く眺めていた。
ところが 一昨年アルプス山麓のロマネスク教会を訪ねたおり、 ランゴバルド美術というものを知った。
まさしくこの彫刻はランゴバルド風だ。どうして 写真を撮っておかなかったのか。
人類の美術〈カロリング朝美術〉によると、腕木の上に(写真ではよく見えないが)銘文がありそれから
分かるのだが753年ごろ のものとだそうだ。
この時は 教会内部の写真を全く撮っていない。(右写真は 上記のサイトから)
ホームページを作ることなど考えてもいない時期で、写真は行った記念というかんじ。
それに写真を撮るよりしっかりこの目で、という不遜な気持ちもあった。
記憶もおぼろたなった今となっては非常に悔やまれる。
そこで、この教会について詳しくお知りになりたい方はときおり、HPを拝見させていただいている、
イタリア徒然 - Yahoo!ブログ (これはブログなので左のイタリア以外のロマネスクのところから)、
http--belcanto.music.coocan.jp-nikkinomokuji.htm (ここで ロマンモティエを探す)
が参考になります。
このお二人のページ、次に行くサン・シュルピスについても同様、ロマネスクという視点からしっかり見て、記録なさって写真も素晴らしいものです。
教会のお向かいにインフォーメーションがある
(現在、場所は違うかもしれない) 絵葉書や写真集などに交じってロマネスクの参考書として名高いゾディアック叢書のスイス編があった。ちょっと高いが(70SF)しばらくパラパラめくって買うことにする。ちょうど12時すぎで、売り子である修道女が教会に行かなければならないのに、この高い本が売れそうで、そわそわしている。絵葉書、小冊子ともで80.2SF。本が売れて修道女さんとっても嬉しそうにして急いで教会へはしっていらした。インフォーメーションは12時15分で閉まる(当時)。
そのあとちょっと教会をのぞくと彼女も聖歌をうたっていた。天井に歌声がこだまして天からの歌声のようで感動した。
この教会は1536年にプロテスタントに変わったが、1973年からエキュメニカルと言ってカソリックとプロテスタントの合同教会になっている。
そばの丘にのぼって村を眺める。
教会の前にレストランがある。お昼をとりたかったが、サン・シュルピス教会を見に行くとすると12時58分のバスに乗ったほうがいい。コーヒーだけ飲んでバスに乗る。
この素敵な村 15時09分のバスにしなかったのが、かえすがえすも残念。
12時58分発のバス
13時18分 リスル・ポスト着
どういう経緯でこの場所に来たのか 全く思い出せない。 駅のすぐ近くだと思う。とても綺麗な場所に行ったという記憶しかない。 このHP作成にあたって、 ネット検索で この場所がリスルであり、 これはriver
La Venoge,後ろの建物は17世紀のお城と判明した次第。
http--www.morges-tourisme.ch-en-contryside-lisle
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後ろは リスル城 |
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13時38分発の電車でアプル乗換14時14分モルジュ着
この線の両側は葡萄畑、見事なお城が見えた。あとで調べてみると、ヴフランという名のようだ。リスルといい、ヴフランといい、スイスには、日本のガイドブックには載っていない町や村にも見どころが沢山あるようだ。
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ヴフラン城 |
14時37分発のバスに乗り10分ほどで、サン・シュルピスのバス停。
住宅地を抜けていく。
教会の横にはデバルカデール(debarcadere st sulpice 現在もあるようです) というグルメレストランがある。お昼はさほどのお値段ではないらしいので入りたかったが、閉まっていた。 結局今日はお昼抜き。
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レストラン ル・デバルカデール |
サン・シュルピス教会は東側の祭室部分しか残っていない。それでいて 三角屋根が大きいので ちょっとバランスが悪いが後陣の姿がきれい。 中には薄れたフレスコ画、ルカを表わす牛ははっきり分かるがヨハネを表わす鷲らしきものも何とか判別できた。
教会のまわりの芝生がそのままレマン湖につづいて 視界が開けているのでとても気持ちがいい。 船が着くのか桟橋があった。遠くにローザンヌの町が見える。
日記に記載がないのではっきりしないが電車でローザンヌに戻ったことは確か。デパートなどに行ってホテルに戻る。
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ローザンヌの町 |
ホテルは 湖のそばで 気持ちがいいが 周りにお店などはなかったような気がする(覚えている範囲では)
夕食はまたアングレテールに行く。今日はオリンピックメニューというのにした。(ローザンヌには IOC国際オリンピック連盟の本部が置かれている)
サラダ、チキンだったようだ。(メモには お値段98SFとしか書いてないし、写真もない)
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ホテル アングレテール |
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虹 |
湖岸を少しお散歩してから ゆっくり ホテルに戻った。
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