ローザンヌからの車窓は眺めがよくて気持ちが良かった。ゆったりした牧草地帯、ローモンという城塞都市を右手に見た。
ちょっと降りてみたくなるような町だ。
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車窓から |
11時頃フリブールに着く。メインストリートをカートを引いて歩いていると、氷河急行で御一緒だった親子三人連れに出会った。銀行でTCを現金化してホテル、デューク・ベルトールドに行く。
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大聖堂を目指して坂を下って行く、ホテルはその先 |
ともかく個人旅行なのでホテルは 眺めのいいところ、とこだわって選んだホテルである。
この町にはサリーヌ川という川が流れている。その川沿いのホテルを予約しておいたのだ。
ところで
フリブールと言う町はフランス語圏とドイツ語圏の境目の土地
でこのサリーヌ川がその言語境界線になっている。フリブールもドイツ語読みだとフライブルグだ。
ホテルに荷物を預けて観光に出発。ホテルはツエーリンゲン橋のたもとにある。
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ツェーリンゲン橋から大聖堂を見る、一番左の建物が泊まったホテル |
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ツェリーンゲン橋をわたり右手の道を行く。途中にマリア様をまつってある祠があった。このフリブールという町はカソリック信仰の篤い町らしい。
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左下に 屋根付きの ベルン橋 |
ゴテロン橋、下の町におりる。屋根付きのベルン橋をわたりミリュウ橋
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ツェーリンゲン橋は 上下二段になっている、 右には 猫の塔 (ゴテロン橋からの眺め) |
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ミリュウ橋から |
ミリュウ橋の上から見た眺めは、この写真でははっきりしないが崖にのりだすように家が建っていて、後にスペインのクエンカという町に行ったときにこのフリブールの光景を思い出した。
この橋のある下の町から上の町に行くには ケーブルカーがある。 本当に絵になる美しい旧市街だ。
マノーラというデパートのセルフサービスレストランで昼食
安くておいしかった。(二人で 9.8SFだったようだ)
2時過ぎのバスで オートリーブへ向かう。乗った時運転手に「オートリーブに行きたい」と言っておいたら、10分位でその停留所(グランジ・ヌーヴ・オートリーブ)にきたとき、何人かの人が教えてくださった。 そこから山道を15分ほどくだって修道院へ
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修道院全体(絵葉書) |
オートリーブ修道院 『私のスイス』犬養道子著 にでていて ぜひとも訪ねたかっただがカソリック関係者以外は あまり知られていないところだと思う。
探してみたらHPがありましたlAbbaye d'Hauterive - Ordre de Cîteaux - Fribourg - Suisse L'Abbaye
いらっしゃる方はここで時間を確認なさってください。写真が色々見られます。
写真を見るには Visite à l'écran をクリック、 上のオレンジ色のen savoir plus をクリックする。
驚いたことには中庭が新しくされて中央に巨大な泉水、私は前の方が良かったと思う。案内役の修道士さん、頭が、、、
当時とちがって博物館もできていて積極的に観光客を呼び込んでいるようです。
ここは シトー派の現役の修道院。
教会は2時から入れるはずなのに、閉まっている。
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裏に回ると農園があった |
まわりをまわって畑などをのぞいて、どうしようか、と思案しているところに作男風の人(中世映画にでてくるような灰色の長シャツを来て荷車を引いている)がそこの紐をひっぱれ、という。入り口のところの紐を引くと玄関ホール、といったところにいれられ、ここで待つよういわれる。
2,30分待ったところで 若い背が高くてハンサムな修道士さんが現れた。こんなにハンサムでなんでまた修道院なんぞに、と俗っぽい考えが頭をよぎった。中庭に案内された。回廊で囲まれた中庭はほどよい広さ。
ひと組お客。太った中年女性と年齢不詳の痩せた男性。修道士さんに話されているのをきくと、モンフィスと言っていたから息子さんだ、フランス語なのではっきりとは分からないが、どうやらこの息子が修道院に入るらしい。そうして婦人は「女性がいないのに、何ともないか」「外の人としゃべることが出来ないのはどうか」などさかんに聞いている。修道士さんは苦笑いしながら「こうやって外の人とも話せる」丁度、教会があいたのか教会の方から若い女性とその母親らしい人たちが回廊に来たので「女性とも話せる」などと答えていた。
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この女性、 熱心に修道院の様子をきいていた |
回廊はゴシックだがその一部に12世紀ロマネスクの窓が残っていた。
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12世紀ロマネスクの窓 (買ってきた冊子より) |
教会の中にも入った。ゴシックでステンドグラスがある。修道士さんはステンドグラスのことを説明するのにさかんにシャルトル、と言っていた。
一通り見て小さなショップで(現在はずいぶん立派なショップになっているようだが)絵葉書 小冊子を買っていると件の修道士さんは 日本にも同じ系列の修道院がある、と札幌のトラピスト修道院のことをおっしゃっていて、来月日本の修道院からお客様がある、と言っていた。英語は得意でないらしいくて 言葉を探し探し一生懸命話してくだっさた心使いが嬉しかった。
少し離れたところには 川がながれていてせせらぎが聞こえる。キャンプ場になっているらしく、それらしい声がかすかに聞こえた。またここは推測だが、試験的にか、修道院生活をおくる人を受け入れているらしく 高校生くらいに見える男の子を迎えに来たお姉さまが、スーツケースを持って私たちより先に修道院を出ていったのだが その二人にバス停であった。
フリブールに戻りサン・ニコラ大聖堂へ。修復中で入り口のタンパンは見られなかった。何本もの支え丸柱を持った太い柱がすっと伸びていて、天井もきれいだった。いったん外にでて、美術歴史博物館に行く。誰もいない夕方で何となく気持ちがわるくて早々に退散。もう一度サン・ニコラ教会に行くと6時15分からのミサがはじまっていて聖歌が響いていた。ホテルにもどる。主人は ツェーリンゲン橋に行って写真を撮ってきた。奥が ゴテロン橋、
右下に 屋根付きのベルン橋、猫の塔の上に赤塔
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ツェーリンゲン橋からの眺め(一番上の写真とは同じ橋からでも反対方向を見ている)
絵になる風景なのに右のライトが無粋 |
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私はお部屋のベランダから見物 |
どういうわけか買ってきたチーズや果物を摂ったことは書いてあるがちゃんとした夕食のことは書いてない。
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