2日目 

そのⅡ

トゥールーズ~ リュー・ミネルヴォワ~ヴェルネ・レ・バン


オーギュスタン美術館へ
ここは元修道院。 95年に来た時は中庭をながめてお手洗いをかりただけ。回廊にいろいろ彫刻が並べてあり(現在と違ってすぐ見られるようになっていた)見たかったが直ぐ出発したので とても残念だった。ここに来るのも今回の楽しみのひとつだった。

オーギュスタン美術館 Musée des Augustins (10時10分~33分、ロマネスク。 ~45分、ゴシック)
 http://www.augustins.org/les-collections/sculptures/romanes    

見たかったものがいくつもある。おお、おお、といった感じで見て回る。現代の演出家が明かりなどを工夫している(?)のが邪魔だった。柱や壁の茶色や水色も 何かを象徴しているのだろうけれど。

ロマネスク彫刻の展示室風景

 
 
 
 

サロメ、が二つあるので、なぜかと思ったら、もともと置かれていた教会が違っていた。ここは美術館なので、いくつかの教会のもが集められているのだ。 
多分、もとの教会よりは低い位置。見やすくてよかった。さほど数は多くない。
下は 95年に来たときに買った絵葉書から ずっとこの実物が見たいと思っていたのだ。この写真には頂板がない。下右写真の宴会場面の絵葉書も持っているがそれにも頂板はついていない。柱もなく台の上に置かれているようだ。

 
「 私の踊り、どうよ」「何がほしい?」、とでも言っているのだろうか 素晴らしい彫刻だと思う
ここでは足の交差がきいている
   
1120年~40年ヘロデ王の饗宴の場
左 ヘロデ王、サロメ その横は多分 母親のヘロディアで 手をサロメの耳にあてて、きっと
「ヨハネの、首が欲しいといいなさい」とささやいているのだろう
これを見るためだけでも、ここに来る価値があると思う。
     
ヘロデ王の饗宴、サロメの舞、ヨハネの首(ラ・ドラド教会  1120年~30年) 

トゥールーズの彫刻の特徴としてよくあげられるのが、足の交差。よくロマネスク関係の本で紹介されている、「獅子座と牡羊座の女」足の交差図(下左写真)は 当時の流行だった、とか。 この美術館には足の交差が他にいくつもにもあったので少し驚いた。そういえば ミエジヴァル門の 天使も足を交差させていた。

       
 1120年頃
サン・セルナン教会の西正面を飾っていた
と考えられている
 サンテティエンヌ大聖堂 にあった 
パウロとペテロ
   

そのほか、気になった彫刻をいくつか
キリスト・サイクルから

    
 イエスの捕縛  鞭打ち

   
 十字架降下  復活 (左は からの墓、 右は 聖なる十字架)

その他いろいろ

   
   魚にのまれたヨナ?
   
   

   
 ダヴィデ王  回廊には ガーゴイルが並ぶ

今日の現地ガイドさん、ロマネスクに関心のある人たちのツアーということは心得ていらっしゃるようで、柱頭についての説明はちゃんとなさっていたが、やはりふつうにこの館の貴重なものを見せるのは当然と考えていらっしゃるようで、走るようにして、ゴシックのところまで行った。きれいな聖母子像をみたが、本当はどちらかというと、プリミティブ好みの一行なのですけどね。前に回廊から見えたこの母子像、修復されてピッカピカだった。(以前は回廊と部屋の間に壁がなくてずっと色々みえたような気がする、 当時撮った写真だとこのマリア様はすすけて灰かぶり姫みたいですした)

   
 ノートルダーム・ド・グラースの聖母子(1451~1500年)  1333年のもの
 
 1460年~70年の 磔刑図

バスで サン・セルナンに戻る。一方通行なのか、ガロンヌ川を渡っていったん左岸に入って、また右岸に行った。左岸は少し土地が低くて昔洪水の被害があった場所で 貧しい人たちが住んでいたところだそうだ。ここには施療院もあった。 そこの教会のドームが橋から見えた。

 
 バスのガラスが 紫外線カットとかになっているのだろうか、 バスから撮ると青っぽくなってしまう。

再びサン・セルナン教会を見て  11時50分から 昼食 La Taverne Bavaroise

オムレツ(グラタン風)  カスレ インゲン豆の煮込み(美味しい)  チョコムース(美味しい)  ワイン 2,5ユーロ 

   
 テーブルの上 何?コレ  グラタン風オムレツ
   
 カスレ 上は これを温めるための台でした  チョコムース

出る前にお手洗いで,私の前の方が戸が開かなくて出られなくなって、ひと騒動。 こういう時はあせればあせれほど、だめなものだ。ちょっとしたことで無事戸をあけることができたが。 

13時20分頃出発