5日目

そのⅢ

~ルルド



16時出発して 
17
15分 ルルドLourdes Hotel America 到着

荷物をフロント脇の小部屋において直ぐ観光出発。
ルルドはカソリックでもっとも知られている聖地ではないだろうか。

1858年 14歳の少女ベルナデットが薪を拾いに行ったときに聖母が現れた。(その後も、計18回)お告げに従って地面を掘ると水が湧き、その湧き水により病気が治る奇跡が起きたことで知られている。
そのため病を得た人々のお参り、温泉治療の人々がひきも切らず、という町である。「地球の歩き方」によると年間500万人もの人が来るそうだ。そのためフランスではパリについでホテルの数が多い町になっている。
宿泊ホテルは聖域に近く、5分もかからず着くことが出来る。

聖域はとても広い。今日は何でもない日のためか、さして人は多くないが、何か記念日にはここを埋め尽くすほど人が集まるのだろう。

   
 聖ヨセフ門からはいったところ  入って右を7見る。白い建物は インフィメーションセンター
遠くに城塞

広場の向こうにに シュペリウールバジリカ大聖堂(Basiruque Superieure]) 

 
 大聖堂

まず 湧き水の場所である マサビエルの洞窟へ行く。上写真の右奥。回ると、この大聖堂が岩(洞窟)の上に建っていることが分かる。

 
 

並んで立ちどまらず進むよう言われる。泉はガラス(?)でおおわれている。

   
 ローソクの向こうが 水の流れているところ  奇跡の泉

写真左手前に白い柵が見えるが この左手には椅子が沢山おかれていて大勢の人が座っていた。 マリア様の顕現を待っているのかと思ったが、そうではないらしい、どうやらここでミサがあげられるようだ。
太いローソク  聖水浴をするところ、 

   
 ローソクの向こう、柵のある所から丘の上に上がって行く  聖水浴をするところ

それから 少しポー川に沿って歩く。水位画高い。去年は洪水があった。

   
 ポー川  目が見えるようになった人

それから少し緑の中の坂道を上る。歩き乍らのガイドさんの話。ここで奇跡的に病気が治った人はこれまでに7000人くらいいるが、きちんとした調査ではっきり言えるのは69人(ウイキペディアでは 68人となっている)だそうだ。(他の治療では治らず、はっきり、ここの場でよくなり再発もしていないことが条件だが奇跡との認定はとても厳しいそうだ)
上っていくと シューペリュール大寺院の上のテラスに出られる。そこから周囲をみる。

 
 

広場の広さがよくわかる。聖母像のところで 輪になって、きっと歌っているのだろう。どこかの巡礼団らしい、車いすの行列もある。先ほどの洞窟に向かっているらしい。
私には大病の体験がないからかもしれないが、神頼みの気持ちについていけない。自分自身のことはともかく、我が子となると何とかして治してやりたい、という願いを抱くことはとても分かるのだが、、、でも病院巡りはしてもここへ連れてくるかどうか。
こういう人々を見ると人間の哀しさを感じてしまう。今写真をみていてもつらい気持ちになる。 

  
 
 
 車いすの行列(青いのが車椅子)
一度中に入ってベルナルデットを奉ってある所へ
 いま遺骨はここにはない
 
 ベルナルデット礼拝堂

ベルナデットは修道女として過ごし、1879年に35歳で亡くなり、1933年には列聖されている。

下におりて今度はクリプトへ。 (聖ピオ10世 地下バジリカ聖堂1958年、マリア様出現100年を記念に造られた) クリプトといってもロマネスクのそれとは、全く違う。 現地ガイドに「地下駐車場みたいなところですよ」と言うれていたが、何とも奇妙な構造物だ。ノアの箱舟をヒントに造られたそうな。収容人数は2万人とも25千人ともいわれる広いもの。12千平方キロ(201m×81mの楕円形)

 
 聖ピオ10世地下バジリカ聖堂
 
 地下聖堂、この鉄骨(?)骨組が邪魔で全容を撮るのは不可能だった。とても礼拝堂とは思えない。外周には聖画が飾られてはいた。
地上に出て
さきほどの洞窟の横に蛇口がずらりと並んでいる。水(聖水)をペットボトルに受けるのだが、山の清水を汲む、というような感覚はなく単に水道水を汲んでいるようで、有難みは全くない。
馬鹿らしい気はしたが、一応ペットボトルを空にして詰めなおした。灯油を入れるような大きなプラボトルにいれている人もいた。
白い頭巾姿の人は看護婦さんではなく、ボランティアの介護者。数日間の訓練を受けてなるそうだ。
   
  聖水を汲む  早速飲んでいる人も  蛇口拡大

ホテルに戻る途中はお土産物屋さんが続く。ここに聖水ボトルが各種売られている。(夜にきたときに買った)
扇子やお子様バッグがあるのが、観光地?
 
 お土産物屋さん、 下の方に 聖水ボトルの色々

ホテルに戻り 19時~夕食
野菜ポタージュ、 鮭  ケーキ

   
   
   
   
   
   泊まったお部屋


21時  ろうそく行列のため、ロビーに集合、 添乗員さんに切手をお願いしてあったのを受け取り、書き留めた絵葉書に貼った。行列のためのローソクを各自手渡される。 
信者でないのにというためらいはあったが、受け取った 
ローソク行列
のため、また 聖域に向かう。

   
   
 
 21時11分 始まる前規制のロープが張られているテラスの上に見物する人々
 
 21時54分 まだ空は明るい 手前の白い像 聖ベルナデット?
 ミサが終わるとまたしまわれる

歌やらお説教やら。野次馬根性でみているだけ。ついていけない感じ。

   
   

帰りにKさんが、聖水ボトルを買いたい、とおっしゃるので付き合い、私も家族のために購入。
(信じてもいないのに、あげてどうなる、という感はありましたが、一応喜んでもらえたようでそれが逆に心に突き刺さった)。

2240分ごろ ホテルに戻る。 
絵葉書をかいたり、お洗濯をしたりして午前1時ごろ寝た。