バスに乗って アジェットモー
サン・ジロン教会のクリプトへ Hagetmau Crypt de St Girons
http://www.microsofttranslator.com/bv.aspx?from=&to=en&a=http%3A%2F%2Fwww.monestirs.cat%2Fmonst%2Fannex%2Ffran%2Faquita%2Fsgirons.htm
11世紀末または12世紀初頭のものであるが、教会は失われクリプトだけが残っている。(遺構が赤土で記されている)
 |
 |
手前の赤土部分が元教会、左からあるいてくる人が鍵を持ったお巡りさん |
|
教会の歴史はあまり分かっていない。11世紀末からベネディクト会修道士がいたが1330年には世俗化された。その後1569年の宗教戦争で参事会員6名が殺され、他の人たちは拘束されるなどの被害があり、またフランス革命でも損害を被った。19世紀、20世紀二度にわたって修復がなされている。
昨日から思い出しているのは かなり以前に見た「王妃マルゴ」という映画。
16世紀は、1517年にルターの出した95ヶ条の提題によって口火を切られた宗教改革の波がカトリック世界をゆり動かしていた時代である。
王妃カトリーヌ・ド・メディチは新教(改革派)との融和を図ろうと娘の王女マルゴをプロテスタントである、ナバラ王国のアンリと結婚させた。(このアンリは後にフランス国王となったので、王妃マルゴと呼ばれた)
この結婚式の前夜続々とパリにユグノー(プロテスタント)たちが集まってきているところから映画は始まったような、、。(もうあまり覚えていないが)
ナバラ王国はこのアンリの祖父の代にはスペイン側をすべて失っている。(グラナダを陥落させたイザベラ女王の夫 アラゴンのフェルナンドによって)
母のジャンヌ・ダルブレは熱心なプロテスタントで、息子のアンリもプロテスタント。だが、結婚後カソリックに改宗したり、またプロテスタントに改宗、いろいろあるがそれはここでは割愛。
ナントの勅令などもついでに思い出す。
この争い、ユグノー戦争(1562~98年)のさなかに、アジェットモーのサン・ジロン教会はプロテスタントのモンゴメリーによって襲撃された、と説明にあった。
残っているのは東側祭室部分の地下祭室クリプトのみ。開いていない、と待っているうちにお巡りさんがやってきて鍵を開けてくれて中(地下)に入る。
20m×12mの狭い場所に14の柱頭彫刻
クリプトの柱頭にこれほどまでに素晴らしい彫刻がほどこされていようとは。教会内部はいかばかりだったかと、残念な思いがする。ただしこれは修復されたもので、原物は博物館に保存されているが、見ることはできない、傷みが激しいそうだ。ライオンなどは さきほどのサン・スヴェールに似ている。着色もされていたようだ。
 |
 |
ペテロの救出 |
 |
 |
|
|
 |
|
ルカ伝の 金持ちとラザロの話から、 貧しいラザロは金持ちの食卓の下で
裸で 犬になめられている。 |
ラザロは死んで天にあげられ、金持ちは地獄で渇きに苦ししんでいる |
 |
 |
責苦の図
足をライオンの口に入れられている人が腕にしがみついている |
地獄の責苦
ライオンに足を呑まれている二人の女の髪の毛を男がつかんでいる |
 |
 |
ダニエルが 龍に食べ物を投げているところ |
 |
 |
鳥の下の犬が ライオンをかじっている |
コリント式柱頭(アカンサス) |
ラザロ、や予言者ダニエルがあるが見慣れたものとは違う。ダニエルが龍に食べ物を投げている。
狭い場所で、それぞれ あれがどうの、これがこうの、とロマネスク通は絵解きに余念がない。これが同好の士のツアーの楽しいところ。
12時20分ごろ出る。このあたりはアジェットモーの郊外、今日も良いお天気。
レストランへ
ジャンボン Le Jambon http://www.hotel-restaurant-lejambon.com/index.php/en/restaurant-le-jambon-hagetmau-traditional-food-landes.html
昨日のお昼も良かったけれど今日のお昼も素晴らしかった。ミシュラン・フォーク2本
 |
 |
オードブル盛り合わせ |
|
 |
 |
メルルーサ巻き |
仔牛ロースト |
 |
デザート盛り合わせ |
オードヴル盛り合わせ ガスパッチョ、フォアグラ、 タジンの中は蟹、 ウズラの卵
魚 メルルーサ巻き ザリガニ、バターソース
肉 仔牛ロースト
デザート盛り合わせ チョコムース パンプルムース 右手前は コーヒー
美味しくて大満足、みんなニコニコ、幸せでした。
14時15分バス
そのⅢに続く
|