8月10日

4日目

スランディドゥノ〜ネヴァレン村〜ペントレ・イヴァン〜

セント・デイビッド〜サンダースフット


4時過ぎ、目が覚める。4時半に起きるが少しウトウトして、その後身支度。  
6時半頃、外に出てみる。雨が降っていたようで、暗い感じである。

泊ったホテル ホテルのある通り

ホテルのサロン

おいてあるティーセットが素敵なので、お湯をわかして、紅茶を淹れる。昨日,添乗員さんからいただいたおセンベイと日本から持ってきた羊羹で、朝食とする。 ホテルの朝食は7時半からで、8時出発はあわただしいので、部屋で簡単にすませることにしたのだ。

部屋のティーセット

8時4分  出発
9時17分〜9時35分  ポースマドッグのSLのフェスティニオグ鉄道の駅でトイレストップ。
駅だがとてもきれいなトイレだった。駅もかわいい。イギリスでは観光用にSLをよく走らせているようだ。

フェスティニオグ鉄道の駅 ウエールズは山がちだ

山の中を走る。崖にはヒースも見られた。木々のトンネルを抜けるかと思うと川の横を走ったり、また
森の中を走ったり。10時40分ごろ、右手に川、木の水車のついた家?塔?の横をとおった。

一瞬見えた水車

11時15分〜11時30分  アベリストゥイスのキャッスル公園でトイレストップ。
ここの海岸はスランディドノによく似ている。
お城の廃墟も、海辺に建つ教会もまさに北の国の寂寞たる光景。非常に印象的だった。

キャッスル公園

プロムナード

走り出してすぐの海辺、白いのは羊

今日はお昼が遅くなりそうだから、と添乗員さんからおやつが配られた。おせんべい、羊羹、梅干、キャンディーなど。持ってくるのが重くてたいへんだったでしょうに。
12時55分〜13時25分  ネヴァレン村のブリナッハ教会
この小さな教会は6世紀に建てられ、15世紀にノルマン風の角塔がつけられたもの。(塔は見なかった!) この教会には、とても見たかったケルト十字がある。
小さな石橋を渡って、鬱蒼と木々におおわれた教会に入ると塔のようなケルト十字が目に入る。

高さ4メートル、十字架の直径60センチ 10〜11世紀につくられたもの。
すっくと立って、まるで教会を守る番兵のようだ。感動した。

普通ケルト十字というと十字架の縦横交わった部分に円環がついているが、ここのは上部に円があり、そこに十字が彫られていて、胴の部分にはケルト風の組紐模様が彫られている。こういう十字架が存在することは知っていたが、これまで何処にあるか分からなかった。旅のパンフレットにこの写真を見つけたことが、私の今回のツアー参加を決めた大きな要素の一つである。
嬉しくて、ビデオをまわし、デジカメでも写真を撮る。お庭は墓地になっている。

中は外から察せられるとおり、簡素(それでこそロマネスク)だ。窓辺にマグロヌス・ストーンと呼ばれる石(5世紀)があり、ラテン語とオガム文字で「マグロスクヌスの息子クルトリウス」と刻まれている。ほかにも墓石のようなものが置いてある。

マグロヌス・ストーン

庭は緑に包まれて、気持ちがいい。ゆっくりしたかったが次の予定があるので急いで出てしまったのはとても残念。ここは公共の交通機関で来るのはとても大変な場所で、もう絶対来られないのに。
13時25分〜15時40分  ペントレイヴァン

バスを森の入り口で降りて 、鬱蒼と茂った森や、牧草地の原をハイキングして、ドルメンを見に行くのだが、行き着くまでが大変だった。

雨の後なので、ぬかっている所もあったが、木々の緑は気持ちが良かった。

やっとたどりついた、ドルメンは4年前にアイルランドで見たものより、大きくて立派だった。
BC4500年、新石器時代のものだ。水成岩(ブルーストーン)で出来ている。
もともとはお墓だったらしい。(burial chamber)と案内板に記されている。

右後ろの人物から、石の大きさが分かる 入り口の案内板

ここまで来るのが大変だったので、またあの道を戻るのかと思うとちょっと、ウンザリ。
ところが、そういう我々の様子を見ていたのか、車で来ていたウエールズ生まれのドイツ人が「バスのところまで一緒に行ってバスを呼んで来よう」と添乗員さんに声をかけて、車で連れて行き、待っている我々のところまでバスを先導してきてくださった。個人旅行では現地の人の親切に出会って感激することがあるが、このような団体旅行で地元の方の親切に出会うなんて、本当に大感激、大感謝。狭くて大型バスは通れないところを運転手さんもよく頑張ってくれた。歩かずにすんだことの嬉しさもあるが、この親切さが皆の心を和ませ豊かなものにしてくれたと思う。
ものすごくおそくなって昼食。

16時35分〜17時5分 昼食  
フィッシュガード・ベイ のホテルで

サラダ、お魚  マンゴーシャーベット
海辺が気持ちよくて、今日はこのあたりのホテルに泊りたいな、とおもったが、まだ先がある。

バスの中できいた話
イギリスではクラスによって昼食、夕食の言い方が違う。 
  労働者階級   ディナー   ティー
  ミドルクラス     ランチ    サパー
  アッパーミドル  ランチ     デイナー  だそうだ。
17時45分〜18時45分  セント・デイビッツ
セント・デイビッツは、6世紀に実在した、数々の伝説のあるウエールズの守護聖人。この近くで生まれ、母親はアーサー王の姪だったともいわれている。
6世紀にこの地に修道院を開いた。1180年には、ノルマン様式の大聖堂が建てられた。
ウエールズ国教会の総本山である。辺鄙なところで、私はこれまで聞いたこともない場所だったが大巡礼地らしい。セント・デイビッツに二回巡礼すれば、ローマへの巡礼に相当し、三回巡礼すればエルサレムへの巡礼に相当すると、ローマ法王カリクトゥス二世が宣言したそうだ。
まず、廃墟になってしまっている司教館跡を見る。14世紀のものだが、パレスといわれるだけあって非常に大きい。

司教館跡 残っている階上アーチ(近年の修復)
昔の豪華さが偲ばれる

持ち送りの彫刻、マーメイド 女性の顔

そのあと、大聖堂へ。

ミサ中なので、入れないかと思い教会の周りを散策していると、ミサに出るなら入れる、というので入ってみた。聖歌が美しかった。ミサの後、内部を見る。12世紀以降に再建されたものだが、ノルマン風アーチで、天井は木製。薄暗いだけに厳かな感じがしてとても良かった。あまりゴテゴテしていないので、落ち着く。

正面右手が聖デービッド像

バスに乗って今夜の宿泊地に向かう。

セント・デービッドの町のクロス 途中の 川?入り江?

20時 サンダースフットのセント・ブライズホテル
おそいので、食堂に直行。
新しい綺麗なホテルなので、よれよれの格好でお食事はちょっと情けない。
山羊のチーズとトマトのサラダ チキン  デザートのチョコレートケーキはちょっと塩味がしてとても美味しかった。
食後、お部屋へ。
あとで聞いてみるとお部屋の広さに差があったようだが、私の部屋は広すぎてバスルームとリビングを行ったり来たりするのが大変だった。

デザートのチョコレートケーキ 泊ったお部屋

海のそばの崖の上に立っているはずなのに、残念ながら海は見えない。新しいホテルだがクーラーはないのか、扇風機が置いてあった。勿論、涼しいので、必要はなかった。とても素敵なお部屋で気分がいい。今回のツアーはどこもホテルがいい。デスクもいい感じなので、ゆっくり絵葉書を書く。 

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